Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

《抜刀隊》のこと

2007年05月09日 | CD・DVD・カセット・レコード
 先生はゼミの学生から教えられることが本当に多い。先月末、軍歌の研究をしている学生から、日本最初の近代的軍歌である《抜刀隊》を学ぶ。どうしても聞いてみたくなって、Amazonで「軍歌・戦時歌謡大全集(一)、明治・大正の軍歌」(Columbia COCA-12451)を購入してしまった。この曲、聴いて驚きである。明治10年代に日本人がこんな曲、歌えたんだろうかと思うほど、転調の連続である。しかも曲の最後は、最初と違う調で終わるのである。しかも長い。しかし、この曲は明治時代の日本でかなり歌われたらしい。不思議だ・・・。
 作曲者はフランス人のルルー、歌詞は外山正一で、歌の内容は西南戦争である。ちなみにこの曲は、《陸軍分列行進曲》としても知られている。確かに旋律を聴くと、どこかで聞いたことのあるような・・・。私は戦後生まれなのにどうしてかしら?