みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

最新記事は、この下です↓
通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

名前のトレンド

2024-01-11 | その他


去年ウィーンで生まれた子供たちにつけられた人気上位の名前は・・・

女の子:エマ(正確にはエムマEmma)、オリヴィアOlivia、ラウラLaura、ミアMIa、サラSara、エレーナElena・・・
男の子:レオンLeon、ノアNoah、エリアスElias、ダヴィッドDavid、アダムAdam、アレクサンダーAlexsander、マクシミリアンMaximilian・・・

女の子には愛らしく呼びやすい名前がトレンドのようです。
男の子はオーソドックスで、聖書や歴史上の人物に「あやかった」名前が多いですね。
レオンはライオンですが、女性の名前としてレオニーもあります。







オーストリア全国の昨年度の統計は、まだ出ていないそうです。
オーストリアの場合(多分大抵の国もそうでしょうが)新生児の命名には一定の枠組みがあります。
冗談のような破天荒な名前、悪意のある名前などは禁止されています。
また名高い子供用お話シリーズの主人公プムックルの名前も禁止されています(上の写真がプムックル)、

もう長らく忌避されているのがアドルフです。ヒトラー台頭当時のドイツでは男の子をアドルフと命名するのが大流行だったようですが、ナチスの恐怖政治や戦争犯罪・ユダヤ人大量虐殺などが明るみに出てからは、あるいは名前を変えた人もあるのではないかと思います。





雪中散歩

2024-01-08 | かりいぬ


なんと珍しいことに又雪が降っています。
昔は友達と「マイナス5度までは寒くないね」などと言っていたものですが・・・
近年は冬季も殆どマイナス気温なしだったため、久々のマイナス気温は寒いです

やっぱり北方系出身の犬さんは雪でも元気ですね





私が体験した最低気温は、その昔1月のウィーンで午後にマイナス16度でした。
逆に最高の方は、8月のダマスカスで体験したプラス50度でした。大抵の人は屋内でゴロゴロしてました




      






昨年からゴミ分別回収が大幅に簡素化され、各種プラスチック容器や缶類が同じコンテナで集められるようになりました。
この簡素化で回収率が20%くらい増加したそうです。

私が住んでいるビルは下に大型店舗があるためか特例で、コンテナ室に並んでいるコンテナに分別せず何でも放り込めます。古新聞など紙類だけが別のコンテナになっています。
回収した清掃局で分別してくれるようです

屋外・屋内を問わず、このコンテナ方式の良い点は、日時の制限なく、いつでも捨てられることです。市清掃局による回収日は決まっています。
コンテナに入れてしまうので問題ないのか、ゴミ袋の色も様々です。





ツリーの行方

2024-01-05 | その他


クリスマスが終わったらツリーは何処へ行くのでしょうか

庭で燃やす、あるいは材木として再利用する家庭もあるでしょうが、ウィーン市の場合(多分他の都市も同様)12月27日から1月14日まで、市内に数多くのツリー置き場が設けられ、ここに集められたツリーを市が回収し、燃料として火力発電や遠隔暖房に利用しています。
その一部はウィーン22区にあるラウテンウェーク・ゴミ集積場(60ヘクタール)の草原で暮らすピンツガウ山羊さんたちにも供されます。



市庁舎前に飾られた巨大クリスマスツリーから切り取られたもみの木の枝を味わうピンツガウ山羊の皆さん





ラウテンウェーク・ゴミ集積場にピンツガウ山羊さんが導入されたのは1990年代です。
広大な敷地に生い茂る野草を、出来るだけ自然な方法でコントロールすること、そして、当時オーストリア全国で200頭のみで絶滅危惧種となったピンツガウ山羊の保存が目的でした。ラウテンウェーク・ゴミ集積場で、これまでに100頭の子ヤギが生まれたことは、ここの草原地帯がピンツガウ山羊の棲息に理想的な環境を提供している証拠です。
ここには他にも様々の貴重な動植物が生息しており、植物学者にも魅力的なフローラだということです。


とてもマイナーな山羊さんなので、ドイツ語記事しかないようです。
ウィーン市HPのラウテンウェーク紹介
ザルツブルクWikiの記事






どんな年?

2024-01-02 | その他


自然界は地球の公転と、それに伴う四季という時空の中で動いています。
人間社会は、それに加えて、秒・分・時・日・週・月・年という枠組みの中を動きます。
新年なんてものは必ず来るわけで、「めでたい」という要素は無いはずですが、やっぱり「無事に新年が来る」のは世界中で「めでたい」ことになっています。


多くの国々では大晦日の深夜、新年になる直線から直後まで盛大に花火を打ち上げます。
下の写真はウィーンの大晦日(シルヴェスター)の花火です。地味なのは、あるいは早い時間の写真だからでしょう。





Covid-19パンデミック以前は、夜9時ごろからバンバン鳴り始めて元日の深夜2時頃まで盛大に爆発音が続いたものです。パンデミック期間中は本当に静かでした。今回の大晦日には沢山の花火が打ち上げられましたが、パンデミック以前の騒々しさに比べれば控え目でした。
パンデミックは一応終息したものの、今は2つの戦争が続く中での新年です。他にも幾つかの武力紛争が続いています。次の大晦日(今年の12月31日)は少しは平和になってほしいと思います。

日本の年末の風物詩である除夜の鐘、長い歴史があるのかと思ったら意外と新しいんですね


元日早々、石川県で大きな地震がありましたね。オーストリアの新聞HPでも大きく報道されています。
早く余震がおさまり平穏な日常生活が戻りますように。






シルヴェスター(ドイツ発音だとジルヴェスター)の花火が控え目だったのには、やはり戦争の影響もあるのかもしれません。
下の写真はウィーン旧市街に設置されたテロ防止障害物です。大型車の突入を防ぐものだそうです。





現在のイスラエル・パレスチナ戦争が始まってからヨーロッパ各国でもオーストリアでも反イスラエルのデモや集会、テロ事件が急増しています。
ウィーンのシュテファン寺院でも、テロリストによる襲撃あるいは爆弾テロが計画されていたのですが、警察が容疑者を事前に逮捕し、何事も起こりませんでした。警察はどうやって調べるのか、凄いなあと思います。
毎年大晦日に開催される旧市街のイベント「シルヴェスター街道」もテロの標的として警察による警備が強化されていました。何事も起こらなくて良かったと思います。花火が控え目だった背景には、こうした事情もあったかも知れません。

2024年は、どんな年になるのでしょう?
ウクライナとパレスチナに平和が訪れ、天災・人災の少ない年でありますように






ラグル・タグル

2023-12-29 | おきにいり


ジプシー」という言葉は今では差別用語とされ、この人たちを表す言葉としてはシンティ・ロマが使われます。
しかし「ジプシー男爵」や「ツィゴイネルワイゼン」などは「シンティ・ロマ」で置き換えることはできません。


1930年代の(当時の呼称で言うところの)ジプシーの馬車




私は一度だけジプシーつまりシンティ・ロマの女性を見たことがあります。イスタンブールでヨーロッパとアジアを結ぶフェリーに乗っていた時です。その服装と雰囲気から直感的に「この人はジプシーだな」と納得したものです。

そのジプシーつまりシンティ・ロマが登場する歌が「ラグル・タグル・ジプシー」です。
ラグル・タグルというのは「グチャグチャ」とか「ごちゃ混ぜ」といった意味です。
「ラグル・タグル・ジプシー」は、富裕な貴婦人が夫と子供を捨ててジプシーに加わるというお話です。
私はアンドレアス・ショルのCD「Wayfaring Stranger: Folksongs」で初めて聞いたのですが、検索したところ日本語Wikiにも詳しい記事がありました。
ザ・ラグル・タグル・ジプシー

貧しいジプシーの女性が裕福な男性と結ばれて幸せになる・・・というストーリーは平凡ですが、逆に「富も家族も捨てて放浪の人生を選ぶ」というのはドラマチックで印象的です。以下YouTubeの2つの動画

これは演奏している人たちがジプシーっぽく雰囲気豊かです。
The Raggle Taggle Gypsy with Lyrics

もうひとつのバージョン
Raggle Taggle Gypsy

焚火の揺らめく中で踊っている妖艶な女性がステキですが、シェヘラザードのようにも見えます。

YouTubeのいずれのバージョンもジプシーの雰囲気を演出しているように思います。


この歌を転用した例
Tutto vanita(トゥット・ヴァニタ)は旧約聖書コヘレトの言葉にある「全てはむなしい」によるものでしょう。「祇園精舎の鐘の聲・・・」みたいですね。
まだテレビを持っていた頃、この映画を見て・・・感動したことだけ覚えていて、タイトルもストーリーも忘れました

確か登場人物の神父さまが仰る言葉「State buoni, se poteteスターテ・ブオーニ、セ・ポテーテ(できるなら良い子にしていなさい)」が良いですね

2024年がウクライナとパレスチナに平和をもたらしますように