A mother monkey is looking far into the future of
her child,and a cild is looking up at the mother.
小手をかざして遠くを見ている母親は、空間としての遠方ではなく、時間としての遠方、即ち
未来(子の未来)を見ている。その方向には、実を付けた枇杷と朱色の雲がある。
母親が子供の未来を遥かに望んでいる場面で、枇杷と朱色の雲は「バラ色で実り豊か」な子供の
未来を暗示している。
Three monkey tell us that children should
"See-no-evil,Say-no-evil,Hear-no-evil."
幼いうちは、純真で周囲の影響を受けやすい。だから世の中の悪いことは見聞きせず、悪い言葉
も使わせず、良いものだけ与えよ。
この時期に、良いものを身に付けておけば、悪いものに触れ(対し)ても正しい判断(行動)
ができる。
He is about to be independent.
一匹の座った猿。(未だ立っていない)どことなく寂しそうなのは、孤独に耐えつつ
も、これからの人生(将来)を考えている。
やがて立ち上がれば、「自立・一人立ち」(精神的にも肉体的にもレベルアップ)する。
He is ambitiously looking up.
二匹の猿が上方を見上げている。希望をもって上を見上げる青年期のイメージ。右上に青雲が配
され、「青雲の志」を抱いた若い猿と解釈できる。
御遺訓にいう『上を見な・身の程を知れ』である。
He is frustrated in life and desperately looking
down the cliff while one of his friends is heering
him up.
右側の猿は樹の上で前方を凝視している。左側の二匹は岩の上にいる。中央の猿は崖からの転落
は免れた状況か(木から落ちた猿かも)。左側の猿は、中央の猿の背中に手を当てている。友達を
慰める、或いは励ましているように見える。
He is love-sick.
右側の猿は座って腕をお腹の前で交差させ、正面を凝視している。左側の猿は何か考え、決断
を迫られている。
(次の面から解釈するに、右側の猿は結婚の決心を固めた猿。一方の猿は、未だそれに至っていな
い状況なのかもしれない。)
A newly-wedded couple are going to sail
through the rough waves of life together.
左下には逆巻く海、右側の根本には薔薇の花。右側の猿は長い左手を波に差しのべ、左側の猿は
腕組みをしている。二匹とも波を見つめている。
右側の猿の上には赤い雲。
(二人で力を合わせれば『人生の荒波』も乗り越えられる)
She is an expectant mother,and return to the
first scene.
結婚した二人が協力して荒波を乗り越え、平安な家庭環境を整え、子宝に恵まれ、子供が生まれれば、
親となり、最初の面の子育てへと辿ることになる。(そして永遠の生命が受け継がれて行く)
子は「悪いことは見ない・聞かない・話さない」
そして「平安」な心で育てられなければならない。
幼児期の在るべき環境を『長春(薔薇の別名』が象徴している。
※解釈は神厩舎にあったものを素晴らしかったので写させてもらいました。