院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

イカ釣り漁船一斉休漁への疑問

2013-04-27 00:03:25 | 生活
 全国のイカ釣り漁船が一斉休漁に入ったとのテレビ報道を見て、一視聴者としてもった素朴な疑問について以下に書く。

 漁業は世襲の独占企業であると先日書いた。この認識自体が間違っているのかもしれないが、素人考えとして割り引いて見てほしい。

(1)円安で石油価格が高騰して、漁に出ても赤字がかさむだけだから休漁すると漁師は言う。どれだけ高騰して、どれだけ利益が減るのかが示されていない。あるマスコミは「子どもの学費も出せない」という漁師の嘆きを伝えていたが、情に訴えるのではなく、データを示せ。

(2)休漁できるということは、その間、もっと格安の漁船が漁場に入ってこない確信があるからではないか?競争相手がいれば、仕事を休むことは安易にできるものではない。こういうところに独占企業としての漁業のうまみというか、甘さがあるのではないか?

(3)各漁師が赤字だからの勝手に休漁するなら分かる。なぜ、一斉休漁なのだろうか?それはおそらくデモンストレーションである。デモをしても石油価格が下がるわけはないから、保障を求めてのことだと思われる。実際、農相が保障に言及している。(漁業でない普通の企業が経営不振だからとデモをしても、保障なんて絶対に出ない。)

(4)独占企業だから漁業は儲かるときには大儲けができるだろう。大儲けしたときには黙っていて、そうでないときだけ自己主張するのだろうか?

(農家に嫁が来ないのは農業が3Kの仕事だからではなく、補償金漬けだからだとは、いつぞや書いた。漁師も農家と同じ轍を踏むのだろうか?)