【ストーリー】
お春はそば屋に押し込みに来た娘を捕まえたが、番屋に突きだすこともなく許してやった。
お春はその娘の素性が気になり、仕事屋に彼女の身元捜しを依頼する。
その娘-おゆみは材木問屋・檜屋の娘であったが、店の借金のせいで借主の加納屋に無理やり嫁に出されそうになったところを逃げ出し、今はツボ振りの仙次と暮らしていた。
だがこの仙次は相当のワルで、おゆみにゆすりたかりを働きついには岡場所へ売り飛ばしてしまった。
半兵衛と政吉は、おゆみを請け出すため100両を作るが、ようやく男の不実に気付いたおゆみは命を絶つ。
【知ってるゲスト】
早川保、酒井靖乃
【名シーン】
①半兵衛さん、心境の変化
おせい「半兵衛さん、頼み人が誰かなどといらぬ詮索はしないことです。
でないと、そのお人に裏家業のことがばれますよ…」
半兵衛「バカな頼み人だ…ほっとけやいいものを」
↑この時はまだドライな感じ。
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お春「女なんてね、ろくでなしでも惚れちゃったら仕方がないのよ!
はぁ…あの子の気持ちが少しでも分かってくれるような男だったらいいんだけど…」
半兵衛「うるせえ!!」
↑お春が言っているのは半兵衛さんのことでもあるんだねぇ。
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半兵衛はおゆみに仙次と手を切るように助言する。
おゆみ「ほっといてくれませんか、人の事」
半兵衛「ああ、俺もそうしたいんだ。
バカな娘が根っからの女たらしにどういたぶられたってこっちの知ったことじゃない。
ただどうしても黙っていられない人がいるんだ。
たった一度しか会ったことがないのに…へっ、お節介な人がいたもんだ」
おゆみ「あの…その人もしかしたらお蕎麦屋…」
半兵衛「誰だっていい。
お前さんの事を本気で心配してくれてる人がいるってことが分かってくれりゃあな」
↑心配してわざわざ出向いて話に来る半兵衛さん。
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政吉の協力で100両を作った半兵衛はおゆみの元に向かうが…。
半兵衛はおゆみの入った早桶をかつぎ坊さんの元へ向かう。
半兵衛「この金で仏を懇ろに葬ってやっておくんなさい」
↑やってもうた…ここまで仙次に尽くしたのに…。
↑半兵衛は100両を握りしめ立ち尽くす。
↑お弔いまで面倒を見る半兵衛さん。いい人だ。