必殺シリーズ 備忘録

主に各回の名シーンまとめ
※『新仕舞人』『仕置屋稼業』をまとめ中!

第05作 必殺必中仕事屋稼業 第02話「一発勝負」

2016年01月16日 | 第05作 必殺必中仕事屋稼業



【ストーリー】

おしのは2年前旗本・朝倉主膳の屋敷に奉公し、そこで植木職人・植松と夫婦の契りを交わし子供を身ごもった。
その矢先、おしのは朝倉主膳に手籠めにされてしまうが、二人はつらい過去を乗り越え子供も生み今は幸せに暮らしていた。
一方の朝倉家では幼少の若君が急死したことから、おしの夫婦の子供・太一を跡継きとするために強引に奪って行ってしまった。
おせいは太一を取り返す仕事を引き受けるが、自制のできなくなった植松は単身朝倉家へ侵入、見つかって斬られてしまう。
仕事屋はおしのを守り、太一を取り返すことができるか。

【知ってるゲスト】
ジュディ・オング、住吉正博、菅貫太郎、五味龍太郎、チャンバラトリオ

【名シーン】
①おせいの過去
    おしの夫婦の話を聞き、自らの過去を思い出すおせい。

  侍「おせい、この金で全てを…約束通りこのややは旗本五千石・松永家の世継ぎとして貰い受ける。よいな?」
  女「これであなたとややは他人です。今後一切会うことはなりませぬぞ」
おせい「お願いです、今一度その子を抱かせて下さい」
  女「なりませぬ」
    おせいは目に涙を浮かべ、刀を差し出す。
おせい「…せめてこの守り刀を私の形見として…」
    うなずく侍。



②半兵衛さん、チャンバラトリオ似の人足と戯れる

↑この頃は4人だったんですね。おい、ハリセンを持ち出すな(笑)

↑緒形さんの笑顔もいいですね。

③おせいと政吉
 政吉「その赤ん坊を取り返したいって母親は貧乏人なんだろ?そんな貧乏暮らしよりよ、
    一千石の旗本屋敷で乳母日傘で育った方が赤ん坊にとっちゃよっぽど幸せかもしんねぇじゃねえか」
おせい「政吉さん、母親にしてみればね、お腹を痛めた子供を手放したくないのは当たり前なんですよ。
    どんなに貧しくたって母親の手で育てるのが親としても子としても一番の幸せなんです」
 政吉「そうかねぇ~俺はそうは思わねえな。人間が生きていく上に一番頼りになるのは金だよ。
    お袋なんかいなくてもけっこう楽しくやっていけんだ…けっこう楽しくな」
おせい「政吉さん!」
    突然声を荒げるおせい。半兵衛はその顔を見て何かを感じ取った。我に返ったおせいは冷静に言う。
おせい「仕事には私情を挟まないように、いつも戒めて来たあたしが…これからは気を付けます…」

↑政吉に一番言われたくないことを言われ冷静さを失うおせい。謝る必要もないのに可哀想。
 
④おせいと半兵衛
    今回の仕事で感情的な様子を見せるおせいに疑問を持った半兵衛はおせいに問う。
半兵衛「これはあたしの勝手な勘繰りですがね…おかみさんもしかすると政吉の…」
    二人の間に沈黙が流れる。おせいは目を逸らし言う。
おせい「…半兵衛さん、あたしには子供はありませんよ」
半兵衛「ははは…やっぱり勘が外れたか、あたしの勘も当てにはなりませんね、ははは…」
おせい「半兵衛さん!」
    おせいは半兵衛を見つめ何かを訴えるかのように軽くこくりとうなずき、
    半兵衛はおせいの過去に触れてしまったことを反省する。
半兵衛「すいません、もうこの事は二度と口には…ごめんなすって」

↑人には誰にも言えない過去はあるもの…半兵衛はそれ以上問いただすことはしなかった。

⑤ゴミリュウとの戦い

↑博打も剣も強い強敵ゴミリュウに二人がかりでトドメを刺す夜明けの半兵衛と一発の政(笑)

【感想】
おせいの過去が一部明らかになる重要エピソードですね、一体何があったんでしょうか。
ゲストも豪華で、悪役はスガカン、ゴミリュウという絵に描いたような悪役そろい踏みで楽しめます。


第05作 必殺必中仕事屋稼業 第01話「出たとこ勝負」

2016年01月16日 | 第05作 必殺必中仕事屋稼業



【ストーリー】

蕎麦屋の主人・半兵衛は”知らぬ顔の半兵衛”の異名を持つ大の博打好きだった。
彼はある日、殺し屋が与力の三村に返り討ちにあった現場に居合わせたため、三村に下手人に仕立て上げられ拷問を受けてしまう。
なんとか解放された半兵衛は、殺し屋の雇い主である飛脚屋の女主人・おせいを強請るが、おせいは彼のその度胸を買い、晴らせぬ怨みを晴らす仕事屋へスカウトする。
最初の標的である三村を仕留めた半兵衛であったが、その時半兵衛の博打敵の政吉も同時に三村を仕留めていた。
実は政吉も同じ頼み人から別口で三村殺しの依頼を受けていたのだ。
政吉の持っていた刀から彼が生き別れになった自分の息子だと知ったおせいであったが、それを隠し政吉もスカウトし、ここに新たな仕事屋が結成された。


【知ってるゲスト】
石橋蓮司、水原麻記

【名シーン】
①半兵衛、おせいをゆする
半兵衛「女将さんが狸なら、あたしゃエテ公で通さしてもらいましょうか。
    見ざる言わざる聞かざる…10両…10両で手ぇ打ちましょうか。
    そうすればあたしも名前の通り、知らぬ顔の半兵衛を決めさせてもらいますよ」
 利助「ふざけんな!」
    半兵衛は迫る利助をかわし、おせいの首に剃刀を突きつける。
半兵衛「やっこ!下手ぁ動くんじゃねぇ、女将さんの命はねえぞ」

おせい「およし利助…私の負けです」
    言われるまま10両差し出すおせい。
おせい「でも、私はゆすられて出したんじゃありませんよ。あなたの度胸に惚れて、ということにしておきましょう」
半兵衛「私も女将さんの貫禄にはキンタマが縮み上がりましたよ」

↑おせいさんの台詞に比べたらなんと下品な半兵衛さんの台詞(笑)
 でもお互いがその魅力に惚れあった瞬間だ。


②半兵衛、殺しの練習をする

↑度胸はあっても殺しは素人の半兵衛、殺しを怖がりお春に泣きつく心の弱さも持っている。


③半兵衛と政吉、殺し現場で遭遇する

↑博打場でのいさかいもあり、最初はそりの合わなかった二人。事情が分かりすぐに和解します。
 この回の最後のシーンで政吉が打ち解けた様子で半兵衛さんの肩をポンと叩くシーンも好きなのです。
 
④政吉の秘密
    刀を懐にしまう政吉。その刀を見ておせいは政吉が自分の息子であることに気付く。
おせい「(この子が生きてた…あたしの子が、あたしの子が…)」



↑半兵衛の脅迫にも全く動じないおせいも、政吉との出会いには心が激しく動揺する。

⑤仕事屋結成
 政吉「おい、どうなんだい。俺を仲間に入れるのか入れねえのか、はっきりしろい!」
おせい「こうして会ったのも何かの縁でしょう。仕事をして頂きましょう」
 政吉「そうこなくっちゃ!」
おせい「厳しくつらい稼業ですがこれだけはお約束します…
    政吉さんと言いましたね、あなたが地獄へ落ちる時は私も一緒です」

↑政吉は最後は確か…でも、おせいさんは商売人に出てるし…。
 最終話は見たことがないので、どういうオチになるか楽しみです。

⑥EDナレーション(語り:藤田まこと)
どうせあの世も 地獄と決めた
命がっさい勝負にかけて 燃えてみようか仕事屋稼業
ようござんすね ようござんすね 勝負!


↑EDナレーションとは関係ないですが、三村役の石橋蓮司さんが若すぎ。
 昔はイケメンだったんだな…あ、いや今も好きですけどね。


第05作 必殺必中仕事屋稼業 作品紹介

2016年01月12日 | 第05作 必殺必中仕事屋稼業



【OPナレーション】

金に生きるは下品にすぎる
恋に生きるは切なすぎる
出世に生きるはくたびれる
とかくこの世は一天地六
命ぎりぎり勝負をかける
仕事はよろず引き受けましょう
大小 遠近 男女は問わず
委細面談 仕事屋稼業
(語り:藤田まこと)

【キャスト】
半兵衛:緒形拳
政吉:林隆三

おせい:草笛光子
利助:岡本信人
お春:中尾ミエ
源五郎:大塚吾郎
 おまき:芹明香

【EDテーマ:さすらいの唄】

愛するあなたを残して
さすらう旅は
ゆくあてもなく 風の吹くまま 流されるだけ
夢に命を賭けながら 今日迄来たけれど
心にむなしい風の音 さすらいの唄
あなたが恋しい あなたが恋しい
あなたが恋しい あなたが恋しい

(歌:小沢深雪)

【仕事屋稼業と私】
必殺シリーズ=仕事人シリーズくらいにしか思ってなかったにわかの頃は、「えっ?緒形拳って必殺出てたの?」程度の知識だったのですが、この作品もDVDマガジンで見てとても面白く思いました。
あ、でもOPナレーションはⅤのゲストのゆでが言ってたから知ってたなぁ(笑)
殺し屋が少ないと物足りなさを感じるんだけど、仕事屋は半兵衛さんと政吉の仲が良くて、少数ながらも逆に結束が強い印象です。
二人揃って博打に興じるシーンや、半兵衛さんと源五郎の絡みなどコメディ要素も多いけど、その分仕事の時の格好良さが際立ちますね。
そして、元締の草笛さんの色気がまたすごい。
肌を露出するわけでもなく、表情と演技だけでこれだけの色気を出せるとは驚きです。
非主水シリーズでも相当評価の高い本作、視聴が楽しみです。


第14作 翔べ!必殺うらごろし 第23話「悪用した催眠術!先生勝てるか」【最終回】

2016年01月09日 | 第14作 翔べ!必殺うらごろし



【ストーリー】
記憶を取り戻したおばさんは、息子・新太がいる熊谷に向かう。
新太は里親に引き取られ幸せに暮らしていたが、その里親が経営するそば屋は名主の清右ヱ門の仕掛けた罠にかかり借金20両の肩代わりに立ち退きを要求されていた。
一方、熊谷の女郎屋に入った正十は、普通の女性が女郎屋の利兵ヱに催眠術をかけられ女郎をさせられている光景を目撃する!
熊谷宿では代官、名主、女郎屋、ヤクザが組み地上げをしたり、女性を女郎に貶めたりしていたのだ。
おばさんは利兵ヱを騙して得た20両を持って清右ヱ門の元へ乗り込み里親の借金を返済するが、怒りが収まらず清右ヱ門を殺害する。
その前に現れる悪党一味…取り囲まれたおばさんはメッタ斬りにされ、助けに来た正十の背中で息を引き取る。
先生はおばさんの仇を討ち遺体を埋葬したが、おばさんを失ったチームは解体し皆いずこかへ去って行った。

【知ってるゲスト】
浜田晃

【名シーン】
①おばさん、新太と再会
  お里「お客様のおかげで…なんとお礼を申し上げてよいやら…」
おばさん「いえいえ、子供は宝ですからね…大事にしてやって下さい」


②おばさんと正十

     おばさんは新太の里親夫婦の周辺に不穏な空気を感じ正十に調査を依頼する。
おばさん「おばさん、よしなよ今更関わり合いになるの、あの子ちゃんと里子に行ったんだしさ。
     それにね、おばさん。こんなこと言ったら怒るかもしんないけどさ、
     おばさんが今やってることをよく考えてごらんよ」
     おばさんはこれまで殺しを回想し、目に涙をため落ち込む。
     がっかりするおばさんの背中を見て正十もおばさんに同情する。
  正十「分かったよ…おばさん、調べてみる」
おばさん「すまないね、正十さん!」

↑悲しそうなおばさんの顔…。

↑画像で見ればただのおばさんの背中だ。
 ところが映像で見ると、ものすごく悲しそうな背中なのだ!大女優は背中だけで演技をするのだ。

↑正十は普段はちゃらんぽらんだけど優しい男。火野さんの演技力もすごい。

③おばさん殺しシーン
おばさん「芝居もそこまでいくと鼻につくよ!!」
    「紙切れ一枚で大事な店を潰されたんじゃ堪らないよ!!」

↑なんと今回は三回もぶっ刺す。おばさん相当怒ってたんだろうな。

④おばさんの最期
     悪党に囲まれ絶対絶命のおばさん。匕首を手に戦うが多勢に無勢でメッタ斬りに。
     死を覚悟したおばさんは絶叫する。
おばさん「先生ぇ!!!!」
     空に放り投げられた匕首は不思議な力で先生の元へ…先生もおばさんの最期を知る。


↑おばさんのような暗殺者タイプはチャンバラには弱い…。


↑市原さん迫真の演技。

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     雨の中、正十は瀕死のおばさんを背負い歩く。
おばさん「いよいよ年貢の納め時だよ…」
  正十「喋んじゃねえよ、おばさん…」
おばさん「でもよかった、元気な新太に会うことができて…世話になるね、正十さん…」
  正十「喋んじゃねえってば、おばさん!」
     やがて正十の歩みが止まる…おばさんはもう動かない。そこに先生がやってくる。
  正十「先生…おばさんだめだ…」


↑子供に会えたおばさん、安らかな死に顔だ。

↑涙なくしては見られないおばさんの最期。

⑤先生殺しシーン

↑先生の手にはおばさんの形見の匕首が。

↑たった一人の先生の戦い。最後の一撃はおばさんの匕首を使う。

⑥ラストシーン

↑新太の住む町を見渡せる山の上に埋葬されるおばさん。
 おばさん愛用の笠が墓標だ。

【感想】
「催眠術はそれほどストーリーに関係なくね?」とか「若の存在って一体…」とか、そういうことはもうどうでもいいのです。
そんなマイナス点も吹き飛ばすほどの衝撃的な最終回でした。

子供を守るために裏で奔走するおばさん、そんな優しいおばさんが敵に斬られるシーンは胸が痛くなるほどです。
「新太に会えてよかった」と遺言し、死に顔も安らかだったおばさんには悔いはなかったと思いたいです。
これが必殺シリーズで最低視聴率の作品なんて全く思えないですね、おばさんの最期はシリーズ屈指の名シーンだと思います。

おばさんの死後バラバラになるメンバー。
ドライに去って行ったメンバーだけど、おばさんの墓を振り返りその姿を思い出します。

若は「国へお帰り」と言ったおばさんを、正十はおばさんを背負い歩いた姿を、先生はおばさんが匕首を託した姿を…。
元々一人だったメンバーがおばさんを中心に集まり、おばさんの死後再び一人になるのは悲しいけどしょうがないですね。
寂しい結末だけど、必殺らしい最終回となりました。

自分は「主水が出てこない必殺は面白くない」という色眼鏡をずっと掛けていたので、この作品の存在すら知らなかったけど、今回ようやく最終回まで視聴できてよかったです。
繰り返すけど、これが必殺シリーズで最低視聴率の作品なんて全く思えない。
自分の中ではシリーズ中でも上位に入る作品だと思います。



第14作 翔べ!必殺うらごろし 第22話「死人が知らせた金のありか」

2016年01月08日 | 第14作 翔べ!必殺うらごろし



【ストーリー】
宿屋を営む吉蔵は実は重兵ヱ率いる盗賊団の一員だったが、保護したお民親子に情が移り、間近に迫った上州屋への押し込みを最後に足を洗おうと考えていた。
お民は2年前夫を重兵ヱに殺され、息子の京太はその後遺症で全ての記憶を失ってしまうという哀れな親子だったのだ。
しかし吉蔵は上州屋から盗み出した三千両を隠した直後、足抜けを許さない重兵ヱにより殺されてしまう。
お民は吉蔵の仲間として投獄されてしまうが、そこに吉蔵の霊が現れ金の隠し場所を語った!
先生は三千両を回収にむかう盗賊たちを倒し、一方おばさんは重兵ヱを殺害するが、その現場を京太に見られてしまう。

【知ってるゲスト】
赤座美代子、平泉征、田中弘史

【感想】
今回もストーリーはいまいち。
「死者からのメッセージ」という心霊現象はインパクトに欠けるし、前回に引き続き若も出ない。
吉蔵は善人のような描かれ方をしていたけれども、結局は盗賊だし同情できる登場人物ではないしなぁ。

しかし、ラストだけはよかった。
おばさんが子供に殺しを見られ「人殺し!」と叫ばれれば誰でも「人殺し=おばさん」と思うだろうが(おばさん自身もそう思った)、実は子供が示したのはおばさんじゃなくて殺された重兵ヱ(昔父親を殺した男=人殺し)だったというオチ。
視聴者にはオチは分かっても、おばさんはそれを知らず頭痛が発生。
おかげで記憶を思い出すと言うなかなか面白い展開だった。


第14作 翔べ!必殺うらごろし 第21話「夜空を飛ぶ女が見た悪の罠」

2016年01月07日 | 第14作 翔べ!必殺うらごろし



【ストーリー】
野宿をしていた先生は、眠ったまま夜空を浮遊する若い女性を目撃する!
先生は水車小屋で寝ていたその女性・おせいを保護するが、どうやらおせいはその水車小屋と何か因縁があるため無意識に飛んで来てしまったらしい。
実はおせいは二年前、流れ者の清七にその水車小屋で手籠めにされていた。
おせいの夫・喜兵ヱは、おせいの体が無意識に清七を求めるために水車小屋に飛んで行くと考え、おせいと離縁する。
清七に拉致され再び水車小屋に連れ込まれたおせいは、夫への愛を示すため自ら命を絶つ。


【知ってるゲスト】
犬塚弘、住吉正博、北見唯一

【名シーン】
①おばさんと正十
正十「ねぇおばさん、こういう場合いくらもらう?」
   黙って指で三を指し示すおばさん。
正十「五両!」
   正十を叩こうとするおばさん、だけど喜兵ヱがうなずいてしまったので、口を手で隠して何も言わず(笑)


↑おばさんの仕草が可愛らしい。

【感想】
えっと、はっきり言って今回の話は面白くなかったです。
まず冒頭で先生は「あんたの心か体が水車小屋に行きたがってた」と発言している。

奥さんはレイプ後に身投げしようとしていたから、操を汚されたことを心底後悔していたのだろう。
旦那と復縁後の様子にも清七を想い焦がれる様子はなかった。
つまり奥さんの「心」は完全に清七を拒絶しているものと思われる。

ということは「体」が清七を求めていたか、またはレイププレイ自体を求めていたとなる。
だけど待望の「水車小屋で清七にレイプ」の時がやって来たと思ったら奥さんはすぐに舌を噛んで自害。
なんのこっちゃ意味が分かりません。

ちなみにDVDボックス付属のブックレットには「おせいが空を飛んだ原因は謎」と書かれています。
この世の摩訶不思議を必殺風に解き明かすのがこの作品のテーマだろ、謎にしないでくれよ。

おせいの亡骸を見た喜兵ヱの「なぜ死んだー!?」という台詞に対しても、「あんたが離縁したからだろ…」としか言えないし全然同情できませんでしたね。

そして殺しシーン。
水車小屋の外には自分を殺そうしている先生がいるのに、おせいの亡骸を呑気に眺める清七…。
もたもたしないで逃げたら??
なんか、せっかくのおばさんの殺しシーンも清七のせいでいまいちになった気がします。

ま、たまにはハズレ回もありますからね、仕方ないです。
ちなみに今回は若は出ません。


第14作 翔べ!必殺うらごろし 第20話「水探しの占い棒が死体を見つけた」

2016年01月06日 | 第14作 翔べ!必殺うらごろし



【ストーリー】
水不足に悩まされる村…そこに住む初老の女性・常は村人を救うため、不思議な占い棒を使い水源を見つけ出した。
その水源を元に井戸を掘ろうとした常の息子・耕助は、村人から集めた金を持って資材の調達に出かけるが、そのまま行方不明になってしまう。
耕助にかけられた調達金持ち逃げの疑いを晴らそうと常は占い棒を使い息子を探したところ、耕助は土中から遺体となり発見された!
常はさらに占い棒で下手人を捜索、棒が指し示したのは耕助に金を託した仏の庄屋・仁右衛門だった。

【知ってるゲスト】
稲葉義男、山本清、伴勇太郎

【名シーン】
①先生殺しシーン

↑旗竿で風を起こしふすまを吹き飛ばす。

②おばさん殺しシーン
おばさん「あの~この辺りに仏の庄屋様っていうえら~い庄屋様がいらっしゃるそうで」
仁右衛門「それは私のことだよ」

おばさん「本当にあなた様で?」
仁右衛門「うん、そうだよ」

おばさん「おかしいねぇ…」
仁右衛門「なぜだね?」
おばさん「仏っていうのは死んだ人のことを言うんじゃないの…」
     喋っている最中に振り返り一突き!グシュゥ!
おばさん「地獄へ行きな!!」
     グシュ!ズシュウズシュゥ!仏になる仏の庄屋さん。
おばさん「地獄に仏さ…」