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名塩御坊 教行寺

西宮市北部にある蓮如上人創建の寺 名塩御坊教行寺のブログ
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「正義の味方、庶民の味方」は営業政策

2017年01月19日 23時09分08秒 | 昔の記事

2004年に書いたものです。

 テレビや新聞は、庶民の味方である。この点は間違いない。しかし、テレビや新聞は、庶民の味方をすることが正義だと考えているわけではない。テレビや新聞にとって、庶民の味方をすることは、単なる営業政策でしかない。

 これは、少し考えれば解ることである。例えば、テレビ。放送局の収入は、企業からの広告料である。広告主は、インスタントラーメン屋や、歯磨き粉屋である。ジェット機のコマーシャルなど見たことがない。金持ちでも庶民でも、一度に食べるラーメンは1食分である。一度に使う歯磨き粉の量も、金持ちと貧乏人で大きな差はない。それならば、より数の多い庶民の味方をした方が、視聴率が稼げる。視聴率が稼げれば、広告料を高く設定できる。広告料が高くなれば、テレビ局の収入が増える。つまり、訳の分からない広告に踊らされて、シャンプーやラーメンを買う馬鹿な庶民の味方をした方が儲かるのである。

 新聞の場合も事情は同じ。お金持ちも庶民も、一人1部しか、新聞を買ってくれないから、お金持ちの味方をするより、庶民の味方をする方が、売り上げを期待できる。これまた、庶民の味方をする方が儲かるのである。

 更に言わせてもらえば、当然のことながら、テレビ局の人間は、庶民であることが立派なことだとは考えていない。その証拠に、テレビ局に勤める職員の給料は、庶民より上等である。例えば、大卒の職員の場合、四十歳までに、年収1千万円を越えている。テレビ局に勤めるというのは、オイシイことなのである。
もうひとつ、嫌味を言わせてもらえば、馬鹿を騙す広告を作っている奴らの給料は、テレビ局の連中よりも更に良い。例えば、私は、博報堂の社員で、四十歳にして年収1千5百万円の男を知っている。




新聞の販売部数が減っているらしい

2017年01月19日 20時33分22秒 | 日記

 本日、所用で某食堂の厨房を訪ねたら、床に段ボールと新聞紙が敷かれていました。敷かれていたのは神戸新聞。そうそう、こういうときに便利なんだよね、新聞紙は。以前は、保育園でも新聞紙欲しさに定期購読していたのですが、ゆっくり新聞を読む時間のない職場なので、購読を止めました。新聞紙が欲しいときは、檀家さんにお願いして、貰っています。高齢者世帯では、新聞をゴミの集積所に運ぶのも大変なので、皆さん、喜んで提供して下さいます。中には、玄関へ古新聞の束を置いて、私が回収するのを待っておられるお家もあります。

 当寺が新聞を定期購読しなくなったのは、1989年です。この年、3%の消費税が導入されました。その前年、新聞各社は消費税導入反対を主張していましたが、ある時期を境に、急に静かになりました。当時の自民党小沢一郎幹事長がマスコミに与えられた優遇税制の廃止をちらつかせたからだと言われました。 マスコミの優遇税制には、減価償却期間の短縮、1989年まで法人事業税免除、輸入新聞用紙の関税免除などがあります。これらを廃止すると脅したのです。

 これを知って、私は新聞の購読を止めました。彼らが振りかざす正義は、所詮、営業上のポーズに過ぎないと思い知ったからです。

 さて、その新聞の販売部数が絶賛減少中だそうです。

 去年の8月の記事ですが、ガベージニュースに、

全紙マイナス、毎日は4%強の下げ率で300万部割れまぢか…新聞の販売部数などをグラフ化してみる(2016年前半期・半期分版)

というのがありました。

 詳しくは記事を読んでいただくとして、記事のグラフだけ貼っておきますね。

 判りやすいですねえ。ついでに、各紙の販売部数のグラフも。

 ビジネスジャーナルには、

朝日新聞、4年間で発行部数105万減の衝撃…新聞業界、存亡の危機突入へ

という記事もあります。これまた、詳しくはリンク先の記事を読んでいただくとして、表だけ貼っておきます。

   

これも時代の流れですかねえ。