名塩御坊 教行寺

西宮市北部にある蓮如上人創建の寺 名塩御坊教行寺のブログ
〒669-1147 兵庫県西宮市名塩1丁目20番16号

古典籍の一部デジタルデータ化

2024年03月09日 12時57分00秒 | 教行寺・寺務関連
住職の娘です。

現在、所蔵品について1~2ヶ月に一度の頻度で、専門の先生に調査を行っていただいています。

その調査と平行して、わたし自身、改めてお聖教や真宗史について学びつつ、所蔵品に対して理解を深めるようつとめているところです。

そのように学んでいると、いままで気がつきもしなかったことが気になったり、他人事のように感じていた物について大切に思うようになりました。

そうして考えたのが、古典籍のデジタルデータ化です。
住職と相談して、所蔵品の中で稀少な古典籍に関してのみ全ページ撮影を行うことにしました。
まったくの素人ですから、ひとりでは何もできません。

まず、事前に本願寺史料研究所や行信教校の先生方に相談して、さまざまなご助言をいただきました。
そのご助言に従い試行錯誤…
実際の撮影については、お聖教に詳しく所蔵品調査にもご協力いただいている尼崎のご住職さまと一緒に、数日に分けて作業を進めています。

↑夫による作業現場撮影。
ちなみに、パソコン横で開かれている本は『浄土真宗聖典全書(五)相伝篇下』(編纂・浄土真宗本願寺派総合研究所)です。

おかげさまで、現在、なんとか終わりが見えてきました。

余談ですが、典籍を眺めているといろいろと気になることがでてきて、料紙をライトに透かして見たり、文字・文言についつい気を取られてしまって、とても時間がかかっています。
それでも、非常に楽しく興味深く感じます。

ちなみに、主な撮影道具は…
デジタル一眼レフカメラ
SDカード
三脚
ノートパソコン
撮影用ボックス
自家製ナンバーラベル
確認用モニター
です。

来年度も、先生方のお世話になりつつ、さまざまに学ばせていただきたいと思います。

南無阿弥陀仏

【ご報告】永代経法要が勤まりました

2023年05月28日 21時35分14秒 | 教行寺・寺務関連
今年も無事に永代経法要が勤まりました。
また、翌日の勉強会第1回も無事に終えましたこと、ご報告申しあげます。

令和5年5月27日(土)
・10時~
仏説観無量寿経(観経)
法話

・13時30分~
仏説無量寿経(大経)
法話

本当にありがとうございます。

この大変な世情、皆様、さまざまなご事情をかかえておられることと拝察致します。
そんな中で、ご懇志やお供え物をあげてくださる方、なにがしかの思いをもってご参拝くださった方、ご自身の体の不調をおしてご尽力してくださる方に衷心より感謝申しあげます。

至りませんが、今後も護法護持につとめて参ります。

南無阿弥陀仏







【ご案内】勉強会「浄土真宗イロハのイ!第1回」(追記:5月19日)

2023年05月13日 20時48分00秒 | 教行寺・寺務関連
浄土真宗の初心者向け勉強会のご案内です。






当寺では初めての試みです。
おうちが浄土真宗か、お寺に所属しているかなど、まったく関係のない気楽な勉強会です。
いい加減な住職と、(隠れ)天然ボケな娘で運営します。

この勉強会のきっかけは、近年の法要の簡略化です。
ただ減らすのも阿弥陀様に申し訳が立たないので、減らした法座を『超初心者向け』勉強会にあてたいと企画しました。
正直、「イロハのイ!」以前の人を対象にしていて、とりあえず、「イ」を目指します。

参加者の方に合わせますが、第1回はガイダンスみたいなものになると思います('-'*)

勉強会という堅苦しいイメージよりは、実質「真宗サークル活動」でしょうか。
知的好奇心から始める勉強会という感じです。
私は浄土真宗が好きなので、自身も学ばせて頂きつつ、皆さんと一緒に知識・情報を共有したりする「小さな学びの場」にしたいと思います。
せわしない日常から離れて、阿弥陀様と過ごしてみませんか?


[浄土真宗イロハのイ!第1回]

日時:2023年5月28日(日)
10時〜11時30分(暫定)

場所:教行寺本堂

対象者:門外漢(以下のような方向け)
  お寺・浄土真宗に興味がある。
  しかし、
  〇浄土真宗のお寺に行ったことがない。
  〇法話を聞いたことがない。
  〇お経は聞いたことあるけどそれだけ。
  〇法事などで恥をかかない程度にお作法を知りたい。

内容:
ユルユル講義+茶話会座談形式
①浄土真宗の簡易説明
②作法 お焼香の仕方、お念珠の持ち方や取り扱い方など基礎知識
③お経 簡単なお経本の見方・読み方
オンライン 浄土真宗の親しみ方・注意点
11時30分頃 終了予定 解散
※終了後に質疑応答

参加費:お気持ちでお賽銭でも

持ち物:あればお念珠や正信偈が載っているお経本をご持参ください。お持ちでなければお貸し致します。

その他:
・寺周辺は狭道のため、公共交通機関か徒歩でお願い致します。もしお車の際は、前日までに担当までご相談ください。
・「ここだけの話な~」と一期一会を大切にぶっちゃけトークをしたいので、録音等はご遠慮ください。
・坂や段差の多い寺です。服装は動きやすい、楽な格好(スポーツウェアなど)でOKです。
・お昼ご飯を持参された場合、勉強会後に本堂で召し上がって頂くことも可能です。
・その他、ご質問等ありましたら、下記のメールアドレスにご連絡ください。

担当;中山瑶恵(ようけい)

上記の内容を軸に、寄り道しながら気楽な雰囲気で基本を大事にしていきたいと考えています。

申込制ではないので参加者数は不明ですが、おそらく少人数(マンツーマンの可能性も)で気楽な会になると思います。

忙しない日常を少し離れて、違う価値観や世界にふれてみませんか?

お近くの方でご興味がありましたら、気軽にご参加頂ければ幸いです。


内容等に変更があれば改めてこちらで追記・新規投稿する予定です。

✴︎急なことで中止する場合は、当日8時までにこちらのblogとTwitterで中止のお知らせを掲載致します。

Twitter「名塩 教行寺」

南無阿弥陀仏










【ご報告】境内地(定期)整備

2023年05月01日 11時47分00秒 | 教行寺・寺務関連
住職の娘です。

3月から4月、数日に分けて境内の整備をおこないましたのでご報告致します。

①南西側の石垣付近の樹木整備






②北側(本堂裏)竹藪の整備








特に、ここ数年、境内北側・本堂裏の竹(孟宗竹)が枯れる本数が多く、嵐などで折れて大変でした。 
折れた竹を切って処分が終了する前に、次の竹が折れるという状態です。
何より、竹は切った後も手間がかかり、一般に処分するには制限があったりとゴミステーションに出すまでが大変です。

仕方ないので、伐採後の処分も含めて業者さんに依頼しました。
伐採に1日かかり、切り出した竹を搬出するだけで1日仕事だったようです。
たいした面積ではないのですが、車を横付けできませんし、斜面ということもあって大変だったようです。
そんな中、丁寧な仕事をしてくださる業者の方には感謝ばかりです。

おかげさまで、本堂裏は少し安心です。

今後も護持につとめて参りますのでご協力賜りますよう、宜しくお願い申しあげます。

南無阿弥陀仏

【お知らせ】4月2日(日)本堂を開放します (+余談:釈迦生誕と甘茶)

2023年04月01日 13時09分00秒 | 教行寺・寺務関連
4月に入って、西宮北部・名塩にある教行寺でも桜やチューリップの花も、短い花期を命を終えようとしています。




雑草はモリモリと茂る茂る!
そんな中、天気が良さそうな明日は、本堂を開放しようと思います。

2023年4月2日(日)
午前9時から正午まで

本堂に甘茶の準備(セルフサービス)だけしています。
特にお参り・お接待はありません。
ご近所の方、どなたでもご自由にどうぞ。

寺の人間は、境内を掃除するなどゴソゴソしていると思います。
もし見つけたら、気軽にお声かけ下さい。

普段は仕事と保安上の問題から開放していません。見学や参拝を希望される方は、事前にご予約をお願いできればと思います🙏


【余談】
毎年4月8日はお釈迦様誕生を祝う日です。
お寺では、「灌仏会(かんぶつえ)」 や「降誕会(ごうたんえ)」 、「花まつり」と呼ばれる仏教行事です。

この行事については、4月8日に春の花々で飾られたお堂に、水盤にアマチャを煎じた「甘茶」をみたして、その中心に置かれたお釈迦様の像に、水盤の甘茶を注いでお参りする習わしがあります。(灌仏)

これは、釈迦が生まれたとき、九頭の竜が天から芳しい甘露を吐いて産湯を満たしたという伝承がもとになっています。江戸時代までは、甘茶ではなく五色水と呼ばれる香水が使われていたようですが、しだいに甘茶を甘露に見立てて用いるようになったといわれています。 

明日は、お釈迦さまに対する感謝の心とともに、この灌仏会を意識して飲用の甘茶を用意しています。
甘茶自体は、甘味が強いハーブティーみたいなもので、当寺では株式会社ウチダ和漢薬「日本産 甘茶」を頂きたいと思います。
調べたところ、岩手県産でした。








昨夜、夫と2人で試飲しました。
沸騰したお湯1リットルに3グラムの茶葉を入れ、余熱で5分…
お茶の色から想像するよりも、甘味が強かったです。
また、冷えたほうが甘味をダイレクトに感じられました。

花まつりの準備を↓




願われて、今があります。


南無阿弥陀仏