名塩御坊 教行寺

西宮市北部にある蓮如上人創建の寺 名塩御坊教行寺のブログ
〒669-1147 兵庫県西宮市名塩1丁目20番16号

孤独のグルメ

2017年06月26日 16時02分31秒 | 日記

 『孤独のグルメ』(こどくのグルメ)というタイトルは、原作・久住昌之、作画・谷口ジローによるマンガから借用しました。私はこのマンガは読んでいませんが、テレビ東京系で放送されている松重豊主演のドラマはよく観ています。主人公の井之頭五郎が仕事先からの帰り道、近くの店で独り食事をするという、極めて単純なストーリーです。テレビ版の『孤独のグルメ』が取り上げる店は、実在するごく普通の店ばかり。主人公の心中独白と、メニューの料理を店の人に尋ねながら食べる物を決めていきます。後は、主人公が出された料理をひたすら食べまくります。高邁な蘊蓄は一切無し。B級グルメの楽しみ方を普通に教えてくれる好番組です。

 本日紹介するのは、京都七条西大路の手作り洋食の店「ら・ぱんて」です。ぐるなびのお店紹介はこちらです。紹介しておいて書くのも気が引けますが、こういうグルメ情報サイトというのは、店の場所や営業時間などを知るために利用するのが上策で、寄せられているコメント(口コミ)はほとんど参考になりません。普段、ろくなものを喰っていない人間や、払った金以上のものを期待する強欲な輩、味音痴がつまらない口コミを書いているだけです。それでも、もし、参考にしたいなら、優れた口コミの書き手を捜すしかありません。それまでに、かなりの時間と労力が必要になるでしょうから、私は口コミは一切参考にしていません。

 私は、自分の行きつけの店は一切紹介しません。面倒な人間が私の隠れ家へ割り込んでくるのは嫌いだからです。つまり、「ら・ぱんて」は私の行きつけの店ではありません。たまたま仲間内のイベント会場に近いところで、昼食を摂れる店を探していて見つけました。そして独り食い、まさに『孤独のグルメ』そのままです。

 実は、2日間、通って、同じものを注文しました。ステーキカツランチです。洋食屋の定番ビフカツに2種類あって、使用する牛肉の部位が違います。高い方のこちらは、1300円+消費税です。これはロース肉ですね。この値段では、それ程上等の肉を使えるはずもありませんが、下処理が上手くされているようで、柔らかく仕上がっていました。

 揚げ油の選択が良いのか、これだけのボリュームのカツでありながら、食後、胃もたれがありませんでした。サラダには、キュウリが入るのですが、私は、キュウリ抜きでお願いしています。

 ドミグラスソースは、店によってかなり味に違いがありますが、私には好みでした。少し味が濃いめですが、きちんと作られています。洋食屋はドミグラスソースが命、言い換えれば、これの好みが、その店の評価に大きく影響します。余談ながら、カボチャやジャガイモのフライを付け合わせにするのは、本来、崩してソースを味わうためです。

 今後、七条西大路へ行く機会など無いでしょうから、「ら・ぱんて」について少し書いてみました。


池の泥搔き

2017年06月17日 10時13分22秒 | 教行寺・寺務関連

 竹藪の手入れが一段落したので、今度は、池の掃除を始めています。正直に言うと、竹を伐るのに飽きたのです。へへへ

 当寺境内には、池が5つあります。別に、道楽や酔狂で池を掘ったのではありません。当寺は、低いとは言え山の中腹にあるので、境内のあちらこちらから、少量の水が浸み出ています。湧き水と言うほどの水量ではありませんが、放置しておくといつも地面が湿気ていることになります。

 そこで、池を作って水を貯め、池の容量を超えた分を排水路に流すようにしています。私が掘ったのでは無く、私の祖母の時代から、いや、それより遙か昔から、そういうふうにしているのです。

 一番小さな池の泥掻きが終わって、現在、2番目の池を綺麗にしています。向かって右手のポンプで水を汲み出して、左手の鋤簾(じょれん)で溜まった泥と落ち葉を掻き出し、土嚢用の袋に入れていきます。

 鋤簾というのは、水を逃がす穴のあいた鍬のようなものです。鋤簾には、大きく分けて、2種類あります。砂浜で貝を捕るための漁具と、溝や水路を掃除するための農具です。グーグルで検索すると、様々な鋤簾の写真を観ることができます。漁具の鋤簾には、先に爪の付いたものが多いようです。

 最近の土嚢用の袋は、化繊の紐を編んだものがほとんどですが、それでも小さな穴があいているので、水を切るのに便利です。水を切って軽くなった土嚢は、土が流れた畑の法面(のりめん)に並べていきます。

梅雨入りしたので、雨を期待して始めた泥掻きですが、雨が降らないので、なかなか池に水が溜まりません。雨の降らない分、土嚢の水分が早く抜けてくれますが。

境内の紫陽花が満開です。雨が降らないので、水遣りをしています。

 


西宮神社

2017年06月14日 23時53分59秒 | 日記

 5年ほど前に咽頭癌の手術を受けました。幸い、咽頭上部だったのと発見が早かったので、声帯まで切除する必要は無く、今もお参りに出ています。

 手術後、最初の1年は1ヶ月に一度、2年目は2ヶ月に一度といった具合に術後検診を受けてきましたが、5年が経過してからは、半年に一度の検診で済むようになっています。14日は、その半年に一度の検診の日でした。片道1時間かけて病院へ行き、30分ほど待って受診。PETなどの検査は1年に1度で、今日は、問診と触診だけでした。

 診察後、西宮神社まで足を伸ばしました。商売敵ですから、ここを訪ねるのは本当に久し振りです。

大きな木が多くて良い雰囲気です。

 こちらが本殿。浄土真宗は、弥陀一仏が宗旨ですから、親鸞聖人は、それ以外のものを拝むべきではないと考えておられました。しかし、同時に、聖人の手紙(御消息 ごしょうそく)には、「よろづの神祇・冥道をあなづりすてたてまつると申すこと、この事ゆめゆめなきことなり」ともあります。聖人は、神様をコケにすることも良くないと考えておられたと思います。

 私は、境内に無料で車を駐めさせていただき、穏やかな時間を過ごさせていただいたことに感謝して、相当額のお賽銭を投じて一礼してきました。

 綺麗な境内図があります。当寺にも、こういうのが欲しいですねえ。

 神社の由緒書です。

 今日14日は、御輿屋(おこしや)祭という祭りだったようです。詳細は、西宮神社の公式サイト(年中行事)を参照して下さい。これは、その祭りに用いられる御輿です。私が神社の人に、無知丸出しで、

「これ、子供用ですか」

と尋ねたというのは、ここだけの秘密です。

 境内を散策した後、近くの中華料理屋で昼食を摂って帰山しました。昭和の雰囲気たっぷりのお店でした。