名塩御坊 教行寺

西宮市北部にある蓮如上人創建の寺 名塩御坊教行寺のブログ
〒669-1147 兵庫県西宮市名塩1丁目20番16号

節談(ふしだん)説教⭐︎真宗文化をあじわう(お詫び・間違いを訂正しました2023/06/05)

2023年05月31日 19時54分00秒 | 仏教・宗門関連
住職の娘です。

今日は『節談(ふしだん)説教』のご紹介です。

イベントは以下の通り。
親鸞聖人生誕850年立教開宗800年慶讃(きょうさん)
『節談説教布教大会-近畿-』
日時:2023年7月17日()海の日
開場:午前9時 開講:午前10時から午後4時まで
参加費:ご懇志

『節談説教』…一般にはあまり馴染みがないかもしれません。
「説教(せっきょう)」と聞くと敬遠したくなるのが人情ですが、人にとやかく言う話ではなく、元来、説教とは「仏さまの教えを説く」ことをさします。

以下、Wikipedia『節談説教』から一部引用
節談説教とは、日本の仏教布教手段を指す「説教」のうち、浄土真宗に固有の言葉である[1]。また、一般には仏教全体の「節付説教」を表す言葉としても用いられる。仏教に馴染みのない聴衆に伝わりやすくするために、話す文句(説教)に抑揚(フシ)が付き(多くは七五調である)、人びとの情念に訴えかけるように工夫されたものである。 

節談説教は、江戸時代に民衆の娯楽となり、浪曲や講談、落語などの諸芸能の母体となりました。

浄土真宗は、教団としては東西に分裂した一方、江戸時代を通じて寺院数が増えて説教の需要が増加しました。
それにともない、真宗内部では教義の正確性と統一性が求められるようになり、学林が設置され教学研究が盛んになります。
そんな中、教義に馴染みのない字の読めない大衆に向けて、阿弥陀さまの教えを広くわかりやすく伝える手立てとして、節談説教は大きな発展を遂げました。

実際、役者さんのように人気の先生には熱心はファンが付いて、今で言うところの「推し活」「おっかけ」もあったようです。

詳細についてはYouTubeなどで検索して下さい。
宗派をこえて研鑽されています。

独断と偏見により3つ動画をあげておきます。
ちなみに、動画の順番に意味はありません。
 【節談『柔らかな心』柳衛法舟さん in 節談説教研究会十周年記念大会 築地】
浄土真宗本願寺派の築地本願寺でおこなわれた大会です。
文字起こしがされていて、専門用語が少なめの内容になっています。

【節談説教「南無阿弥陀仏とは何か」前席 正行寺住職 赤松円心】
『正信偈(しょうしんげ)』に親しんでおられるご門徒向けの内容です。
局地的な業界用語かもしれませんが、
「AKB48。A、阿弥陀さんが、K、必ず、B、仏にするぞと48願)」
とは、思わずクスリと笑わせて頂きました。
使わせて頂きたいフレーズです。

【【節談説教】古流説法 大満の行 前編】
昔からのカタを大切にしておられて、全体を通じてお声と抑揚が素敵です。
内容は、親鸞聖人のお得度前後から若き日の物語で、丁寧なわかりやすい字幕付きです。

いくつか動画などを視聴されれば、今の話芸に通じることを感じて頂けると思います。

この仏教文化の豊かさやLive感が好きなので、オススメしたいと思いました。

「布教」とありますが、これを機に、江戸時代に花開いた浄土真宗の伝統文化にふれて頂ければ幸いです。

↑この説談説教布教大会で登壇される先生が当寺にご参拝下さったので、紹介させて頂きました。

南無阿弥陀仏

2023/06/05追記
説談✖️
正しくは「節談(ふしだん)」⭕️

間違いを訂正致しました。
ご迷惑をおかけしてしまい誠に申し訳ありません。
ご指摘頂き、ありがとうございました。
合掌


【ご報告】『浄土真宗イロハのイ!第1回』を開催しました

2023年05月29日 15時57分00秒 | 勉強会
住職の娘です。

今回は『浄土真宗イロハのイ!第1回』についてのご報告です。

日時:2023年5月28日(日)
   午前10時~
場所:教行寺本堂

演壇を使わない、所謂「平座(ひらざ)の会」にしました。
みんなでグルリとテーブル囲んで、膝と膝をつき合わせた場です。

実は「参加者ゼロだったら、住職を囲み本堂でオモシロ動画でも撮影しよう」と目論んでいましたが…。
有り難いことに、参加者をお迎えして『浄土真宗イロハのイ!第1回』を開催することができました。

参加者同士では、最初から最後まで、お互いに自己紹介もせず(およそ地元民という意識だけ)、真宗から脱線しながらお話させて頂きました。まさに、一期一会です。
私自身、「へぇー(^^)」と思い、思って頂けるような会にしたいと願っていました。『平座の会』は『へぇー座の会』…私が1番『へぇー、なるほど!』と思っていたかもしれません。


内容に関して、
前半は、基本的に参加者の方や私の質問に住職がこたえる形式でした。
私自身、参加者の方に便乗して「こうじゃないんですか?」と尋ねて、「いや、そういうよりも~」とやんわりご指導頂きました。

後半は、お焼香など簡単なお作法的なことを少々、また、実際にお経本を開いてみんなで眺めました。まずは内容よりも「お経本」を自分で手に取って、物理的に五感で親しんで頂ければと願ってのことです。


今回、参加して下さった方がしっかりとお座を回してくださったおかげで、脱線しすぎず勉強会を進めることができました。緊張してあがり症の私よりも、よほど社会性がある方ばかりで、とても助けて頂きました。
また、ご近所から参加してくださった方もありました。その方にとっては内容的に目新しいことはなかったと思いますが、主催者側のフォローをしてくださったりと有り難いことでした。

『浄土真宗イロハのイ!』
一期一会を大切に。
なにより、本堂という「阿弥陀様のおられる部屋」に集まって、お互いに何かを共有しあうことは叶いましたでしょうか。
紙でなにか情報を持ち帰るのではなく、五感を使って時を過ごして頂ければ幸いです。

もし個別に、
「相談したいことがあったが言い出せなかった」
「新たに尋ねたいことができた」
「ちょっと話をきいてほしい」
ということがありましたら、下記メールアドレス等にお気軽にご連絡ください。

メールアドレス
najio.kyougyouji@gmail.com
Twitter 「名塩 教行寺」 
担当:中山瑶恵

最後に、
『浄土真宗イロハのイ!第1回』は、最初から最後まで、ご参加頂いた方のおかげさまをもちまして無事に閉会致しました。
私自身、主催者としての反省点を次回に活かし、『浄土真宗イロハのイ!』という名の『平(へぇ〜)座の会』を継続していく所存ですので、今後も寛容なお心で見守って頂ければ幸いです。
こうして有り難いご法縁にあわせて頂きましたこと、心より感謝申しあげます。

南無阿弥陀仏


※次回以降の予定は未定ですが、お盆前(8月初旬)、報恩講の前後(10月下旬か11月初旬)の時期を考えています。

『浄土真宗イロハのイ!第1回』
講師:教行寺住職
企画・資料等:住職の娘
サポーター:娘の夫












【ご報告】永代経法要が勤まりました

2023年05月28日 21時35分14秒 | 教行寺・寺務関連
今年も無事に永代経法要が勤まりました。
また、翌日の勉強会第1回も無事に終えましたこと、ご報告申しあげます。

令和5年5月27日(土)
・10時~
仏説観無量寿経(観経)
法話

・13時30分~
仏説無量寿経(大経)
法話

本当にありがとうございます。

この大変な世情、皆様、さまざまなご事情をかかえておられることと拝察致します。
そんな中で、ご懇志やお供え物をあげてくださる方、なにがしかの思いをもってご参拝くださった方、ご自身の体の不調をおしてご尽力してくださる方に衷心より感謝申しあげます。

至りませんが、今後も護法護持につとめて参ります。

南無阿弥陀仏







【ご案内】永代経法要

2023年05月24日 21時56分00秒 | 行事案内
教行寺の永代経(えいたいきょう)法要のご案内です。

2023年5月27日(土)
午前10時〜 勤行・仏説観無量寿経 法話
午後1時30分〜 勤行・仏説無量寿経 法話


今年もまた永代経法要を営ませて頂きます。

永代経とは「永代読経」のこと。
永代=永くいつまでも
経=仏さまの教えがかかれた書物(仏説)

つまり、永代経法要は「仏さまの教えを読み継いでいく」仏法の要と言える行事です。
浄土真宗は、阿弥陀如来(仏)がご本尊なので、当寺でも阿弥陀如来に関して説かれたお経を読誦(どくじゅ)します。

✳︎阿弥陀如来=無量寿(むりょうじゅ)如来


どなたさまも、お気軽にお越しください。



南無阿弥陀仏


大阪 専精舎(せんしょうしゃ)夏講

2023年05月21日 07時44分00秒 | 仏教・宗門関連
行信教校(ぎょうしんきょうこう)から案内を頂いたので、ここでもご紹介させてもらいます。

専精舎(せんしょうしゃ)夏講です。
5/22(月)から5日間開催されます。

⭐︎専精会は、大阪府高槻市にある「行信教校」(同窓生)を中心とした各地域のお念仏ご相続・教学研鑽グループで、それぞれが法話会や勉強会が開催しています。

行信教校自体は、本願寺派の僧侶養成校として認可を受けた本山お墨付きの学校です。

今回の案内は年に一度の『夏のお念仏合宿』のようなものでしょうか。

この期間、各地から集まり、主要メンバーの方々は泊まり込みらしいです。


↓課外講演はYouTubeで誰でも自由に視聴することができます。


私は、火曜日あたりにこっそり拝聴しに行こうと考えています。


南無阿弥陀仏