名塩御坊 教行寺

西宮市北部にある蓮如上人創建の寺 名塩御坊教行寺のブログ
〒669-1147 兵庫県西宮市名塩1丁目20番16号

境内のクロマツが枯れました

2022年09月06日 18時02分00秒 | 教行寺・寺務関連
住職の娘です。

去年、二回にわたって折れた境内のクロマツ(西宮市指定保護樹木)の古木が、とうとう枯れてしまいました。

過去のブログ記事『保護樹木クロマツとイチョウの大規模剪定



 

今年に入った頃にはすべてが茶色くなって、長雨の後には木の幹全体にキノコが生えてきてしまう状態です。

名塩の村の方からも、あの松はもう枯れているんじゃないの?と言われて数ヶ月。

大変残念ですが、根のもとの部分から切るほかありません。

正直、去年の時点で、長雨のあとにその吸収した水分の重みで自然と折れてしまうようになっており、安全性を考えれば大きな枝は払うしかありませんでした。

結果的に、枯れてしまうのも時間の問題であったと思います。

とはいえ、長年境内でどっしりと生きていていたクロマツです。

大変もったいないことで、心苦しく思います。

指定保護樹木ですので、西宮市の担当部署にも連絡をいれて、職員の方にも確認して頂きました。

 



 

対応した夫曰く、キノコが生えているのを見て、来山された職員さんも「あー…もう生えてるわ」という感じだったようです。

 

業者さんに依頼したところ、伐採予定は10月上旬です。

またご報告したいと思います。

合掌

 


なんちゃって家庭菜園で収穫☆山寺時間

2022年09月04日 15時38分00秒 | 日記

住職の娘です。

夫が種から育苗したナスとピーマンの株が大きくなってきました。

そして、収穫がかないました。

単純にうれしいです。

今は、キュウリとナスとピーマンが収穫時期です。

夫はまったく脇芽をとらない主義(時間がないだけ?)で、私は気になったところをガンガン摘む主義。

夫の方がこまめそうに見えて、かなり大雑把。

最近は、私の方が気になって、勝手に水やりを追加したり、追肥したり、草を抜いている気がします。

お互いに、補い合いつつ育てている野菜。

毎日の食事で美味しく頂いています。

↑現状、ナスとピーマンについては、主にこの虫との戦いです。

私は乾燥させた出がらしコーヒー豆をまいてみたり、夫が竹酢液を希釈したものを噴霧してみたり…でも、私たち夫婦よりも虫のほうが強いです。

クスリをかけるのも気が引けるので、あまりに集っている虫に関しては、もう物理でお命頂戴しております🙇

南無!

 

コンポストは、相変わらず雑草をメインに落ち葉、野菜くずや卵の殻を投入しています。

そして、たまに糠を入れています。

除草作業を頑張ってコンポスト内の雑草がモフモフして一杯になってくれば、上から土を少々のせて重しがわりにしました。

翌日くらいには、だいぶ沈んで嵩が減っています。

余談ですが、秋になると米糠の需要が高まるらしく、JA兵庫六甲直売所の農野花では米糠が手に入りにくくなるらしいです。

残念。

 

とはいえ、いただいた米糠でだいぶ助けてもらいました。

感謝!

 

 

 


【ご案内】龍谷ミュージアム 特別展『博覧』9月17日〜11月23日

2022年09月01日 10時47分00秒 | 仏教・宗門関連

住職の娘です。

今日は、浄土真宗本願寺派の龍谷ミュージアム秋季特別展ー近代京都の集め見せる力ー「博覧」のご案内です。
 
開催期間:2022年9月17日〜11月23日
開館時間:午前10時〜午後5時(※要確認)
主催:龍谷大学(宗門校)、龍谷ミュージアム、京都新聞
詳しくは、下記パンフレット(頂いた物をコピーしました)や龍谷ミュージアム公式ホームページでをご確認ください。
明治から昭和初期にかけて、京都でおこなわれた以下の4つの企画展示についての展示。
 
初期京都博覧会
西本願寺蒐覧会(しゅうらんかい)
仏教児童博博物館
平瀬貝類博物館
 
この中の明治期に開催された西本願寺蒐覧会に、当時、教行寺が寺宝として貸し出した物が何点かありました。
そして、今回の龍谷ミュージアム秋季特別展『博覧』では、この西本願寺蒐覧会でだした物品のうち、2点を貸し出すことになりました。
 
この企画で、龍谷ミュージアムのW氏にお声かけいただいた時、私は何もしりませんでした。
こういう物は10年前に亡くなった前住職(祖父)が一手に管理していたからです。
住職でさえうろ覚えという…況んや、私など(汗顔)
 
そんな不勉強な私が少し検索したところ、この明治に開催されたという西本願寺蒐覧会の記録は、オンラインの国立国会図書館デジタルコレクション『西六条本願寺蒐覧会陳列目録』(1890)に見ることができました。
書中「摂津 教行寺」が確認できます。
おそらく、この本が、現在に至って、宗門各寺院がどんな物を所蔵していたかという重要な一次資料となっているのでしょう。
正直、このお話をW氏からお聞かせいただくまで、うちにそんな物品があることさえ知りませんでしたので、個人的にはこの企画展に感謝しかありません。
 
当寺は、お金になるようなものは何もないのですが、こういう宗門に関連するニッチな物が少し残っています。
そして、おそらく明治から昭和の貧しさの中で失っている物もあります。
ただ、いくら困窮していても、ご先祖様方はこれら出所が明白になる寺宝について全ては売らなかった(売れなかった)ようです。
今に至っては、宗門の僧侶の方々にさえ「なんでこんなところに、こんな貴重な物が?」と驚かれるくらい山寺の真宗寺院なのですが、それこそが時の流れというものなのだと思います。
 
まぁ、教行寺のことはさておき。
この『博覧』は、大きな時代の流れの中における「京都×博覧会」という、とても興味深いテーマの企画展示だと思います。
京という旧都となったマチ。
根底にある歴史の大きな流れ、当時の世相、そして集めて魅せる力。
開催中には、いろいろなイベントもあるようですので、ぜひとも足を運んでいただきたいです。
 
合掌