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このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。

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「フェイブルマンズ」

2023年03月03日 | ジョン・フォード

「地平線(ホライズン)はどこだ?」

 

 以前「地平線」というタイトルで、ドキュメンタリー映画「映画の巨人 ジョン・フォード」(2006年)に収録された、15歳の映画小僧時代にフォードのオフィスを訪ねたスティーブン・スピルバーグ監督の回想談を紹介したが、本日3月3日に公開されるスピルバーグの新作「フェイブルマンズ」が自伝的作品だと聞き、もしやと思い調べてみたら、この回想談が丸ごと映像化されていた。案外、スピルバーグにとってこのエピソードが一番撮りたかったものなののかもしれない。

 フォードを演じているのは鬼才デヴィッド・リンチ監督。

オファーはいったん断られたものの、リンチ作品の常連ローラ・ダーンを通じて再度依頼すると、受諾にあたって、「帽子や眼帯など小道具を含む衣裳を撮影の二週間前に手に入れて、それで生活したい(毎日それを身に着け、着つぶした形で本番に臨む)」という奇妙な条件が付けられたそう。これはこれで、リンチの映画魂が垣間見れるような気がした。

かなり昔、リンチを「ジェームズ・スチュアート似のハンサム」と評した日本人の映画評論家がいたが、今回のキャスティングはいわばニアピン賞だ。

デューク・ジョン・ウエインやヘンリー・フォンダに逃げられた晩年のフォードが主役を任せたのがスチュアートだったから。

 

 

 

20分15秒から。

 

「荒鷲の翼」撮影風景。どちらがジョン・フォードでどちらがジョン・ダッヂ(ワード・ボンド)?

 

コメント (4)
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