このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
私は駐車場に車を停めてNPO法人なごやか理事長を待っていた。
やがて理事長は相手方の理事長さんとともに庁舎から出てくると、何度も頭を下げてから後部座席に乗り込んだ。
「首尾はいかがでした?」私は尋ねた。
うん、トップが応対して下さって、先方もとても喜んでいらした。
遠方から来訪された方はこのように特に丁寧にもてなしたいものだ。あとは、肩の荷を下ろしてほっとされていたね。
「理事長ご自身はいかがです?大きな案件がまとまって、達成感ですか?」
うーん。それもあるけれど、小さな街で職員たちを引き受けるということは、その生活に責任を負うことだからね―。
このまま黙考が続くかもと思いながら帰路につくと、ちょっと停めてくれないか、と声が掛かった。
こういう時、理事長がどうするか、私はわかっている。
法人の隆盛に大きな功労のあったグループホーム虔十のY管理者へ、きまって短いお礼の電話を掛けては、またですか、と相手にきまり悪がられる、というお約束の形があることを。