ミューズの声聞こゆ

なごみと素敵を探して
In search of lovable

このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。

大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。 また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。

気づき

2019年02月08日 | なごやか

 全米で人気を博したテレビドラマシリーズ「ザ・ホワイトハウス」(1999年~2006年)の中で、再選を果たした大統領へ就任演説の作成を依頼された新任のスピーチライターが言う。

「大統領、スピーチライターと雇い主の間にはパートナーシップが芽生えるんです。

好みがわかってくる。

どこで句読点を打つのが好きか、どの言葉が嫌いで、どの言葉が好きか、なぜ『手段』という言葉が嫌いで、『困惑』という言葉が好きか、まるでジャズ・ミュージシャンのように―」

「名前を思い出せないが、きみは私をデートに誘っているのか?(笑)」

「いいえ、いずれお誘いします。」

「わかった。」

「では失礼します。」

 NPO法人なごやか理事長の執務室へ入って行くと、理事長が妙な表情を浮かべているので、どうしたのですか、と尋ねた。

彼は机の上にある二つの可愛らしい紙袋を指し示した。

「午前中にグループホームジョバンニ一関の運営推進会議に出席して、帰り際に管理者と事務主任から少し早いのですが、とバレンタインデーの義理チョコをもらったんだ。

それがね、こちらの(と手に取って見せて)お菓子は、昨日出張帰りに娘へお土産にと買ってきたものと同じシリーズだし、もう一つの方も、いつも期間限定の商品が出るたび買ってくるもので、心底驚いたというか、よくよく観察されているなあ、と(笑)」

「介護福祉には様子観察や気づきはなくてはならないものだけど、それが優れているあのホームの入居者様は幸せだなと思う。そして、やっぱり僕はあちらの10人目の利用者のようだ。」

私は後ろを向いて、笑いをこらえた。

実は私もすでにプレゼントを準備していた。

理事長が愛してやまない「星の王子様」のチョコレートだ。

虔十デイサービスのH管理者はビートルズのマグカップを買ったと言っていた。

理事長、あなたの好みはもはや私たち職員にすべて把握されていますよ!

コメント
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