ミューズの声聞こゆ

なごみと素敵を探して
In search of lovable

このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。

大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。 また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。

離園

2017年08月18日 | 珠玉

  ずいぶん前に千厩ぽらんで起きた離園事故を、時々思い出す。
気仙沼からホームまで35分。
管理者からの連絡を受けて車を飛ばしながら、周囲の地形や当該利用者のADLなどを繰り返し頭の中で反芻した。
到着後まもなく、園庭下の沢道でうずくまっているのを発見して事なきを得たのだけれど、あの出来事はそのあと利用者を背負ってホームへ戻った際の、安堵した管理者の愛らしい泣き笑い顔とともに、一生忘れないだろう。
あのころは事業所も少なくて、自分が行けば必ず見つけるという自信があった。
 ところがここ二回ほど続いた離園事故では、どちらも捜索に加わったものの、それができなかった。
もちろん、誰が見つけようと無事であればいいのだろうが、内心ややショックだった。
別事業所のI管理者へそう話したところ、このように事業所が増え、利用者様も職員も大勢になっては仕方ありませんよ、と優しく慰められている。
 その二日後、さらに別のホーム近くを通りがかると、居室から消えた男性利用者を探している職員の車に出くわした。
そのまま捜索に加わり、計3台で手分けして30分ほど探していると、運よくその方の姿を見つけた。
ああ、よかった、と胸をなでおろすと同時に、当法人が引き受けたすべての利用者について、以前のように自信が持てるくらいよく知ろう、親身になろう、と改めて強く思った。

コメント
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