タイも7月に入って、猛暑の後の雨季到来と 鬱陶しい季節が続きますが、そのご褒美に美味しい
果物の恵みが人々の鬱陶しい気持ちを癒してくれます。そう、4月~7月は果物のシーズンです!
誰が付けたか「果実の王様」「悪魔のフルーツ」「禁断のフルーツ」と呼ばれるドリアンは、この
季節が旬、果物屋の店先に 所狭し と並びます。 私も好きな果実ですが、皆さんはどうですか?
強烈な匂いを放つドリアンですから、これまでも外国人観光客などには敬遠されがちです。
しかし、近年はある外国人から絶大な人気です。 そうです、それは中国人観光客です。
ドリアンの産地・タイでも地下鉄や高架鉄道にドリアンを持ち込むことは禁止されています。
地下鉄にドリアンを持ち込もうとすれば、止められてドリアンは没収されます。持ち込み禁止の
案内もホームに掲示されています。このことは、在タイの外国人であれば、知られていること。
<地下鉄などに掲示されている禁止案内>
一般的には日本人を含め、外国人観光客はドリアンを買ったりはしませんが、中国人観光客は
購入します。それはいいんですが、地下鉄などの持ち込み禁止の掲示を知らないで、見ないで
(見ても理解できない)持ち込んでしまうことが、たびたび あるようです。
今やタイへ訪れる中国人観光客は年間1千万人を超えています。中国人の間で「タイ
旅行」は、近くて安くいけますから トップクラスで人気があります。ちょっとした
富裕層は欧米や日本へ、その下の所得層はタイにやって来る、なんて聞いたことがあります。
いろいろなタイプの人がやって来ますが、中国人観光客からのドリアンの売上は相当らしいですヨ。それを
セキュリティも気がつかず、車内に持ち込まれる時があります。 持ち込まれれば、周囲は忽ち分ります。
ドリアンの臭いは、人のガスのように 直ぐには消えません。“時すでに遅し” で、どうにもなりません(苦笑)。
まぁ~ 乗車しているのは ほとんどタイ人で、タイの人もドリアンは好きですから、大きなクレーム
にはなりませんが、持ち込んではいけないというルール違反に、あまり いい気分はしないでしょうネ。
<シンガポールの掲示>
人口の7割が中国人というシンガポールでも、地下鉄など公共交通機関では持ち込み禁止の
掲示がなされていますが、訪タイする中国人観光客に もっと告知されるよう観光庁は「努力
すべきだ」なんて声も上がり出していると聞きます。 そう、ホテルでも然り、ですからネ。
3・4年前、タイ北部スコータイの右隣に位置するウッタラディット県のドリアンは、名産品と
されるロンラッブレー種で、タイ人の間で人気です。このドリアンは通常のドリアンに比べ
「臭いがせず、味も素晴らしく世界一美味しい」と言い切るタイの人もいるくらいです。
欧米人だってドリアンの味に参っている人もいます。ですので、以前より欧米から「無臭の
ドリアンは無いか」と要望もあったよう。今では 臭いの少ないドリアンが欧米を中心とした
市場で、売れ行きもアップしているとか。特に欧州のデパートから注文が多いと聞きました。
臭いのため食べず嫌い で、まだ食したことのない人は、小臭のドリアンで試したら良いかも …
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その影響で、タイ国内で販売されるドリアンの価格は暴騰しています。
スーパーへ行くと、小さなドリアンのひと切れが150B(500円)以上します。昔は30Bくらいで買えたものが。
余りの価格の高騰に、今や、ドリアンはタイ人の庶民層にとっては高嶺の花になってしまいました。昔は腹一杯食えたのに、今では匂いを嗅ぐしかできない、というタイ人が多くなっています。
ドリアンの対中輸出の中心国であるタイやマレーシアでは天然ゴム畑を止めて、ドリアンの作付けに変更する動きも出てきました。
https://news.biglobe.ne.jp/international/1217/jbp_181217_9634563997.html