nabe語録-スペシャルティコーヒー専門ショップ サーカスコーヒー

京都北山にオープンしたスペシャルティコーヒーショップ「サーカスコーヒー」の熱い日常をご案内します!

そのコーヒーには想いが込められてますか?

2018年05月01日 20時48分08秒 | サステイナブルコーヒー
おはようございます!

サーカス家の今朝のコーヒーは
アメリカ土産にいただいた
スタンプタウンコーヒーロースターズのエチオピアです。


「サードウェーブ」といわれる
コーヒーブームを代表するお店です。
かなりの浅煎りなので、軽くたててみましたが
いやみのない酸味でシャキッとなる味わいです。
元気がでました(笑)

さてさて

今日は少し難しいお話になってしまいました。

初めに謝っておきます(笑)

5月は
世界フェアトレード月間なんです。

そして

毎年5月の第2週の土曜日、

今年は5月12日は世界フェアトレードデーです。


「世界」って言われても

なかなか日本では知られていませんよね。


ここ数年、

「フェアトレード」という言葉

が使われるようになり

聞いた事があるかたもおられると思います。



そのまま訳すと「公平な取引」



もともとコーヒーの歴史は

かなりブラックな歴史です。

コーヒーの栽培の広がりと

植民地政策とは密接な関係があります。

コーヒーが広がる当初から

過酷な農作業を途上国が担い、

安い価格で

先進国に供給されてきました。

そのお陰で

コーヒーの普及につながったという

現実もあります。

その歴史的な背景から

コーヒーが南北問題を象徴する産品


といわれています。



そんな中で、

2001年から2002年コーヒーの相場が大暴落して

生産原価を下回る価格でしか

売れないという事態になりました。

その中で、

コーヒー農園を放棄したり、

別の作物に転作したり、

最悪の場合には

早く高い金額で売れる麻薬原料などに

転作する人たちも出てきました。

これでは、

将来的に

美味しいコーヒーが飲めなくなるのではないか

という動きがでてきました。

その中で「フェアトレード」という貿易のシステムや

「サステイナブル(持続可能性)」

という考え方が少しづつ広がっています。




私がコーヒーの仕事を始めたのがちょうど、

2001年~2002年の「コーヒー危機」のころでした。


それまで、

インドネシアの田舎の島で

2年ほど住んでいました。(またこのネタは後々)

生の発展途上の国で

実際に現地の人たちと出会って

いろいろな経験をして

日本にいては

感じることのできないことを経験してきました。

そんなときに、

「コーヒー危機」の話はとても身に沁みました。



大きな企業でもなく資本もないので

大きなことや沢山の人に伝えることはできませんが

小さな小さなお店なりに

自分たちにできることを伝えていこうと

思ってお店をはじめてきました。


生産者さんの想いのこもったコーヒーを

きちんとした値段で買って

世界の裏側に想いを馳せながら

ゆったりと楽しんでもらいたいと思っています。



フィリピンで栽培されている生産者さんたちです!




会いに行きたいですがなかなか行けませんね~

今月からサーカスコーヒーのために特別にセレクトしていただいた
フィリピンのコーディリア地方のフェリーさんが栽培されたアグリフォレストコーヒーを販売します!





そして、
最近特に、感じていることは

「フェアトレード」とか「サステイナブル」っていうことは

遠い海外のことだけではないということ。

他人事ではなく

足元をみれば、

私たちの社会、生活に関しても

考えていかないといけないことが

沢山あると感じています。



安すぎる商品、便利すぎるサービス


どこにしわ寄せがいっているんでしょうか。



サステイナブルなコーヒーを飲んで

その一杯に凝縮された液体の先を想像して

もう一度勉強してみる一か月にしたいと思います。





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