nabe語録-スペシャルティコーヒー専門ショップ サーカスコーヒー

京都北山にオープンしたスペシャルティコーヒーショップ「サーカスコーヒー」の熱い日常をご案内します!

「ぼくらが旅に出る理由」ではなく、「ぼくが東ティモールに行く理由」

2019年10月12日 21時34分34秒 | サステイナブルコーヒー
今日は、朝から焙煎して

卸先さんのコーヒーが出来上がった頃から

猛烈な風が吹き出しました。



まだ台風が接近中で

一段と強まる恐れがありましたので

発送が終了したところで

閉店させていただきました。

雨風の強い中

午前中も来てくださった方、

ありがとうございました。

そして

もしも午後から来てくださった方がおられたら

大変申し訳ありませんでした。

関東の方が

本当に大変なことになっています。

心より被害が最小限になることを願っています。


そんな中

東ティモールに

コーヒー相棒が一足先に

旅立って行きました!

空港閉鎖1時間前のギリギリのフライトで

出発していきました。

今回は、東ティモールで行われる

東ティモールコーヒーフェスティバルのお手伝いに

行かせていただくことになりました。

昨年東ティモールツアーで一緒になった

カボスくん(現地の人につけてもらったあだ名)と

今年はこのフェスに合わせていきたいね、

っと言っていたことが実現しました。



元々なぜ東ティモールに興味をもったかというと

私が大学を卒業して就職した先が

真珠養殖の会社で

西ティモールに漁場があり

その西ティモールで2年間過ごしました。

その私がティモールにいたときに

東側では、インドネシアから独立する

住民投票が実施された時期で

かなり情勢が悪くなっていたときでした。

当時、西側にいた私も

実際東側で何が起こっているか

あまりわかりませんでした。

しかし

私が住んでいた西側にも

東からの難民の方々が

たくさん押し寄せきて

大変なことが起こっていることが

ようやくわかりました。

その後

私は退職、帰国し

コーヒーの会社で働くようになり

コーヒーの南北問題について

知ることになります。

「南北問題」とは

先進国と発展途上国との南北格差。


その中で

私が住んでいたティモールの

東側の東ティモールでコーヒーが

国の重要な産業の一つであることを知り

「真珠」から

いつか「コーヒー」で

ティモールと関わっていきたいと思っていました。

長い年月が過ぎましたが

私も独立して5年も過ぎ

自分の温めていたことも

進めていきたいと思うようになり

昨年、いろいろな縁もあり

東ティモールコーヒーツアーに参加して

15年以上ぶりにティモールに行かせてもらうことができました。



現地に行って

多くのことを感じることができました。

東ティモールの歴史や

コーヒー産地としての現状、

東ティモールの人たちの人柄、

独立前後のとても治安の悪かったときから

多くの日本人の方々が

命をかえりみず、復興に尽力されてきたこと、

実際の問題などなど。

その中で

これから私にできることは何か・・・

正直、明確な答えは出ていません。

ただ、

何らかの形で

関わっていくことで

「支援」という上からの関係でなく

お互いに高め合う関係になるために

どうすればいいか

進んでいくのではないかと考えています。

今回は、

東ティモールのコーヒーフェスのお手伝いということで

コーヒーの品評会の審査員の一人として参加させてもらいます。

私も色々と勉強させてもらいに行ってきます。