nabe語録-スペシャルティコーヒー専門ショップ サーカスコーヒー

京都北山にオープンしたスペシャルティコーヒーショップ「サーカスコーヒー」の熱い日常をご案内します!

東京ツアーVOL2 ~コロンビアコーヒーの現状~

2012年10月12日 09時49分03秒 | コーヒー産地情報
東京にいった第一の目的は
日本スペシャルティ協会が年に一度開催している
展示会に行くことでした。

その中で、いろいろなセミナーが開催れていて
世界各地の生産国のセミナーも開催されています。
以前参加した中で、結構生豆の商社さんのセールス的なセミナーのイメージが
あったので、あまり今まで積極的に参加していませんでした。

ただ今回は、もう一度産地のことを勉強したいという思いもあって
コロンビアとグァテマラのセミナーに参加してきました。
すごく勉強になりました。

コロンビアはコーヒーの生産量として以前はブラジルに次ぐ生産地でしたが
ここ近年生産量が落ちてきています。

国際的な取引としても
「コロンビアマイルド」っといわれて高品質な豆のランクとして
コロンビア、タンザニア、ケニアのコーヒーが取引されてきたような
高品質コーヒーの代表みたいなものでした。

私が、コーヒー業界に入った10年ほど前から
産地の状況が変わってきて、
より耐病性、生産性の高い品種に変更していかざるえない状況になってきました。
今回、そのコロンビアの状況がどのようなものか知りたいということで
セミナーを受けてきました。

このセミナーは、コロンビアコーヒー生産者連合会(FNC)のコロンビアの方が
コロンビアの現状についてお話いただきました。

産地では、現在地球規模で問題となっている「エルニーニョ」と「ナニーニョ」の
現象が繰り返される中で、産地の気象条件も強い影響を受けているということでした。
それに加えて、農薬の価格高騰によって、農家では必要とされる農薬が十分購入できないで
木の病気が発生したりして、多くの地域で厳しい状況が続いているということでした。
その中で、耐病性のあり味わいのいい品種に植え替えているということでした。

改めて、地球規模での気象変化、環境変化がいろいろなところで影響を受けていることを感じました。
サーカスのコロンビアは、その中でも昔ながらの栽培にこだわったところで
行われてるので今のところ影響はないということですが
全体としてみれば、なかなか20年、30年前の「コロンビアマイルド」を見つけるのは
難しくなってきていると思いました。

なかなか先のことになりますが
早く自分の目で産地の現状を見に行けるよう
頑張りたいと思います!



ちょっと勉強している風景です。
でも、撮影しています。