脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

チンタイ:狭いキッチン空間。

2019年08月04日 14時36分31秒 | 近況
連日、猛暑である。8月1日、実家から賃貸マンションへほぼ引っ
越しを終えた。ほぼ、というのは、まだ実家に布団一組、テレビ、
扇風機、小型コンポステレオが残っているからである。夜~朝は
実家で寝起きして、昼間はマンションで片付け等をしている。

今、初めてマンションに据えたパソコンで、ブログ記事を書いて
いる。賃貸マンションに住むのは、生まれて2度目である。1度目
は20代の頃で、単身赴任した地方都市のワンルームに住んだが、
当時は持っていた家具も少なく、部屋を狭いとは感じなかった。

今住んでいるのは2ⅮKだが、一戸建てに慣れ切った身としては、
ママゴトのように狭い。近所の友人には、そのうち慣れる住めば
都だよ、だの言われたが、キッチンの空間やそこの収納のまとま
りのなさに、狭い賃貸マンションに固有の特質を感じる。

大体のこの手の賃貸物件は、ドアを開けるとすぐにキッチン空間
になっている。「玄関」という空間はほとんどなく、靴の脱ぎ場
があるだけ。入口すぐ右が風呂場、その隣りがトイレ。6畳~7
畳程のキッチン空間には、流しとガステーブル、流しの隣りに洗
濯機置き場があり、つまり、キッチン空間で、食事(料理)・トイ
レ・風呂・洗濯の生活用途を、全て賄わないとならないのである。

床スペース6畳程度に、靴等の玄関用品、食事(料理)・トイレ・
風呂・洗濯に必要なグッズを上手に住み分けて収納しなければい
けない。もうひとつあった。電話機もこのスペースに入る。
キッチン・スペースが何よりも片付かないのは、この多用途を、
狭い場所に集中収縮させねばならないためである。

生活に必要な機能や多用途が、ひとつの空間に集中されしかもそ
の空間は狭い。ここに日本の賃貸住居の貧相が、意地悪く露骨に
現れている気がする。一人住まいの私でさえ、そう感じるのだか
ら、3人家族とかの方々は日々さぞや大変だろう。

「豊かさ」はモノの豊かさではないと言われて久しい。心の豊か
さが大切だのいうが、何よりも生活の場の基本の設計が、世知辛
すぎるのである。情報は豊かに過ぎて困る位だが、賃貸住宅につ
いての政策とか、「空間享受の豊かさ」、生活の質は、これから
大いに政治の課題にして欲しい。







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