脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

文明の中の、性とメディア。

2011年12月25日 10時44分43秒 | コギト
「性」とは、生きる動力の根本である。また「性」は、常に抑圧と 隠蔽に晒されている。だから「性」は形を変えたはけ口を求める。 それが人間の営為に文化(way of life)を与える。いつの時代の人 間の営み、政治や経済であれ、社会、文化であれ、どこかで「性」 と通低している。 大衆メディア論としては、ラジオ・レコードの「聴く」時代があり、 次に映画・テレビの時代「観る」時代が始まり、今日、携帯電 . . . 本文を読む

「年始」より「年末」が好き。

2011年12月18日 14時28分57秒 | 近況
世に「新し物好き」というヒトがいるが、私は古い物の方が好きである。 朽ち果てた戦前の建物とか、古いレンガ塀とかを見つけると、心にグッ と来る。廃墟とか廃止された鉄道の線路の風景なんて心を惹かれるし、 夕焼けの野道をトボトボ歩くお年寄りの姿なんてのも、好い。 朽ちゆくモノや古びた事物への偏愛は、多分、自己愛の変形なのだろう。 古いモノ好きは、内向的で自己指向タイプ、新しモノ好きは、外向的で 他者指 . . . 本文を読む

遥かなる中也。

2011年12月04日 14時20分32秒 | 読書・鑑賞雑感
今日はとても天気が好くて、風も優しい。 師走というよりは、秋のうららかな陽のようだ。 陽だまりにしゃがんで、煙草をふかしていると、 風にゆるやかに舞う枯れ葉も、道往く人も静かだ。 冬の陽だまりにしゃがんでいた子供の頃が思い出されては、 陽射しの美しさに、麗しく、懐かしい匂いをかいでいた。 「柱も庭も乾いてゐる  今日は好い天気だ      縁の下では蜘蛛の巣が      心細さうに揺れてゐる . . . 本文を読む