脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

花冷えの候

2008年03月31日 14時44分19秒 | 雑談
昨夜からの雨が残り、やけに肌寒い三月末日である。 窓から、裏通りの向こうに一本の桜が見える。 淡いピンクの花ビラが咲き誇り、見事に満開である。 今、雨も上がり、予報ではこれから北風が吹くらしい。 花はやがて吹雪くように散っていくのだろう。 白い花弁がほんのりピンクに色めいていく桜、 桜を眺めていると、愛らしくも儚い女のエロスをさえ感じる。 また、雨風に惜しげもなく散っていく姿は、 潔く精々しく . . . 本文を読む

昔の不良

2008年03月25日 11時09分03秒 | 雑談
ユーチューブを観てたら、70年代の「族」の集会、 エンペラーだの、極悪という暴走族の動画があった。 私は、族と右翼には直接の縁はなかったが、 昔の不良の方が、今の脱力系不良に比べて、 「真面目」な不良に見える。 マジで気合入れて、男気磨いて、威勢張ってたのだから。 不良なんで、女コマして、どうのってのもあったろうが、 昔の不良は、「男」として本物かどうかが問題だった。 今の不良って、タイマンも . . . 本文を読む

花粉症襲来

2008年03月19日 09時34分57秒 | 近況
スギ花粉の飛散が本格的になってきた。 花粉症の症状も悪化してくる。 毎朝起きると、頭がボーとして眠たい。 花粉症の処方薬のせいである。 眠い。体がだるい。 鼻が詰まる。目が痒い。耳の奥まで痒い。 何事にも、やる気が出ないのである。 一昨日、所用で板橋の方に出かけた。 都営線の駅を降りて、大きな交差点の前で、 方向オンチの私は、地図を見ながらも、 環七通りを目的地とは逆方向に歩いていた。 その . . . 本文を読む

人間とは喜劇な受難である。

2008年03月15日 12時56分08秒 | コギト
昔読んだサルトルの言葉に「人間とは無益な受難である」 というのがあった。表題はそれのもじりである。 車谷長吉氏の『物狂ほしけれ』(平凡社)の「徒然草独言」を読んでた。 「名利につかはれて、閑かなる暇なく、一生を苦しむるこそ、愚かなれ。」 高校の教科書で目にしたような、こんな言葉に今また触れてみた。 今のわが身を顧みると、欲しようとも、何の「名」も「利」も、 求めるべく身分ではないので、自然、名 . . . 本文を読む

不合理ゆえに、我信ず。

2008年03月09日 23時04分59秒 | コギト
ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』(亀山訳、光文社文庫)をほぼ読み終えた。 この長編作品には、他の訳で過去二度挑戦したが、三分の一位読んで挫折していた。 世界文学としても最高峰の名作とされているが、何故かあまり感動がない。 大学生の頃、初めて『悪霊』(新潮文庫)を読んだとき、 この作家は大天才だと、驚いた思い出がある。 ポリフォニー(多声性)というらしいが、登場人物の一人一人が、 作家の手 . . . 本文を読む

タスポは合憲か

2008年03月07日 14時39分33秒 | 社会時評
最近、タバコを買いに行くと、自販機に封筒が取り付けてある。 手に取ってみると、「タスポ」という成人識別カードの申込書であった。 自販機でタバコを買う場合、タスポなるICカードが必要となるらしい。 このカードは発行手数料等は無料で10年有効だとあるが、 申し込みには、身分証明書のコピーと顔写真が必要である。 何でタバコを買う位のことで、顔写真まで 日本たばこ協会に送らねばならないのか。 顔認識機 . . . 本文を読む

ジィジの免許更新

2008年03月05日 14時04分02秒 | その他の生命体
ウチのジィジ(78)が運転免許の更新だとかで、 最寄の警察署に手続きに行ったらしい。 自動車学校で高齢者向けの実地教習を受けさせられ、 後は視力検査だけとなった処が、 視力が足らず、検査に通らずで、更新保留となり、 目の手術をするだの、ブツブツ言いながら帰ってきた。 ジィジは今なお、現役の工場労働者兼会社社長である。 若い頃、片目を溶接で焼いてしまったとかで、 片方の視力はほとんどなく、もう片 . . . 本文を読む

新しい命に

2008年03月01日 11時16分11秒 | 近況
旧友Fが亡くなってから三日後、末の弟に男の子が産まれた。 弟の奥さんは細身の上、「高齢出産」の年齢でもあり、 だいぶ体調を崩しながらも、無事に元気な赤ちゃんを産んでくれた。 これで私の甥・姪としては、9人目になるが、この子で最後だろうか。 出産予定日は三月と聞いていたが、やや早めに誕生したようだ。 私は、なんだかFの生まれ変わりのような気がしてきて、 昔読んだイアン・スチーブンソンの生まれ変わり . . . 本文を読む