晴れた夏の昼間だった。私は建物の物陰に立っていた。
その建物(マンション?)から、ペット連れの若い女性が出てきた。
私の傍を横切ったとき、ペットは見たこともない生き物だった。
四つ足で顔は狸かテンに似ていて、胴体は犬のようでもあり、服を
着て靴も履いていた。その風情には落ち着いた知性も感じられた。
私:変わったペットですね。何という動物ですか?
女:×〇▽△という動物です。
私:どのへんに生息 . . . 本文を読む
昨日の朝方、母が怖い夢を見たという。
夜、三人組の強盗が玄関から家の中に入ってきて、自分の寝床にやっ
て来た。母は怖いので眠った振りをしていた。男たちは、この家には
何も無いなと言いながら、家から出て行ってしまったという。母はそ
の時、時計を見たら夜中の三時だった。
(二階で寝ている息子の私は、この異変に気づかず、階下に降りて来
てくれなかった。ので、自分から二階へ行こうと思ったが、体がいう
こ . . . 本文を読む
私は薄暗く埃っぽい倉庫だか、洞穴のような場所にいた。辺りを良く見
回すと、そこは駅だった。私は、急いで遠方に旅立たねばならないこと
を思い出し、間に合うかどうか不安になっていた。
改札らしきゲートがあり、昔風の学生服を着て学帽を被った黒縁メガネ
の男が、手に切符切りのハサミを持って立っていた。男は野球マンガの
「巨人の星」に出てくる「左門豊作」によく似ていた。
私は券売機に小銭を投入して、切符 . . . 本文を読む
私は、昼の銀座の街を歩いていた。
中華料理店に入りラーメンを注文したら、
お客さん、ラ-メン一杯3万5千円ですといわれ、
3千5百円のラーメンじゃないのですか?と尋ねると、
確かにメニューに3万5千円とあるので、キャンセルして店を出た。
他の店に入ると、私はカウンターに腰掛けて、焼きソバを注文した。
最初に出たのが、カレーライスなので、注文と違うというと、
次にはラーメンが出てきたので、
私は焼 . . . 本文を読む