『ゴールデンスランバー』から私的雑感。

伊坂幸太郎の『ゴールデンスランバー』を読書中である。 この作品は弟の奥さんがすごく面白いと言ってたが、 映画化されたんだっけか？ 伊坂氏のモノは『重力ピエロ』を読んだことがあるが、 私にはつまらなかった。 『ゴールデンスランバー』も筋は良いが、だるい。 私には、伊坂作品は相性が合わないと感じている。 伊坂氏の文章は、宮部みゆき氏と似ていて、登場人物同士の会話に 退屈な雑談が多いのである。宮部氏 . . . 本文を読む

廃業宣言以後 (12)

夏の名残りがするものの、風がようやく秋めいてきた。 画像は、間仕切りをして残した工場の一部である。 我が家の倉庫兼居間というか、休憩室、喫煙所というか、 ジィジの隠居小屋とでも呼ぶべき場所である。 解体した工場の跡地は、時間貸駐車場にしようと、目下 折衝中である。今週は某コイン・パーキング業者さんと 契約文書・配置図面について話合いを持った。 別の業者に、時間貸駐車場(30数坪：車４台)の、一 . . . 本文を読む

「所有」・「関係」・「互酬」。

精神科医の斉藤環氏は、男女の違いについて、男は所有を求め、 女は関係を求める性であると、非常に分かりやすく説かれている。 確かに、妻に貰うとか妻帯者とは言うが、夫に貰うとも夫帯者とも 言わない。男は妻という女を所有し、女は男の妻に(関係的に)成る。 この「所有」と「関係」という概念は、男女のジェンダー論のみなら ず、社会の変遷を語るキーワードでもあろう。 現代社会は、「所有」の社会から「関係」 . . . 本文を読む

トト子ちゃん。

「トト子ちゃん」と言っても、若い読者の方には分からないであろう。 昭和30年代に人気があったマンガ、赤塚不二夫の『おそ松くん』 に登場する美少女キャラである。 たまたま『おそ松くん』を入手したので、読んでいたのである。 初めてこのマンガを少年サンデーで見たのが、幼稚園時代だった。 近所の床屋の順番待ちの席で見かけて、魅入られたものである。 今日読み返すには、素朴に過ぎるコメディー・マンガかと思 . . . 本文を読む