脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

続・大津いじめ自殺事件 -----教育村と原子力村

2012年07月21日 10時50分12秒 | 社会時評
前回、大津いじめ自殺を扱った記事を書いたら、やけにこのブログが
閲覧されていて、驚きでした。私は、教職経験もない素人なので、
何のいじめ被害対策の妙案もないのですが、話を少し付け加えます。

私が言いたかったのは、(万能の解決策なんて、ないでしょうが、)
個人をターゲットにした悪辣で執拗ないじめに対して、
被害者の自殺という最悪の事態になる前に、加害者の氏名・学校名・
事実関係等を、法務や教育等の関係当局が公表する制度について、
その態勢と可能性を検討して貰いたいということです。
何か対抗的な抑止力が働かないと、加害者は同様のいじめを他の誰か
を見つけては、何度でも繰り返すだけのように思います。

いじめ加害者への措置としては、停学や退学(転校)が先ず考えられま
すが、それで事態が好転・解決する場合は良いでしょう。
校外での被害者への接近・架電等禁止を加害者に課する、またそれを
監視する必要もあるでしょう。だが、誰がいつまで被害者を見守らね
ばならないのか、という問題があります。
加害者に誓約書を書かせたとしても、陰で第三者を遣ってでも、何ら
かの方法で、報復を企るのかもしれません。

大津のいじめ自殺事件で明らかになった問題点は、このような
いじめ被害の実態を、誰がどのようにして精確に把握し、誰が適切な
対処を執行するのか、 という問題でもあります。
責任問題よりも、解決を遂行する当事者や制度の不全問題です。
教師・教育委・警察等、皆能無しだった!
本来、被害者を救済すべき機関が機能していない実情であった!
結果として、これら教育ムラ社会は、事なかれと保身、隠蔽に終始した
ことで、加害者側に加担したのも同断であった!

とにかく、いじめ自殺を防ぐには、早い段階でいじめの実態を把握し
その事実と加害者情報を何らの方法で、校内や地域限定的なものであれ、
公に周知すべきです。それを実施する人員と機関、制度が必要です。

もし加害者が未成年であることに制約があるならば、監督責任者とし
ての、親の個人情報や市民権を担保にするしかないでしょう。
いじめ加害者の親の氏名・住所や社会的な地位、職業等の公表制度で
も作ることで、親が子供にいじめをさせないように監督注意義務の強化
を仕組みにする考え方ですが、どうでしょうか?

また一部報道では、飛び降り自殺した少年は、仰向けに死んでおり、
現場にはスポーツバッグが残されていたという。このような自殺の場
合いじめの苦しみを告発したり、両親にお詫びを記す遺書のようなも
のが残されるケースが多いように思いますが、何の書置き等もなく、
彼の死ばかりが、やけに突発的に見えます。

彼はスポーツバッグを持って外出するつもりでいた処、誰かと出会い
マンションの屋上まで連れていかれたのでは? 「自殺」ではなく、
屋上から誰かに、突き落とされたとする見方にも信憑性があります。
自殺のあった昨年10月、所轄警察では刑事課が「事件」の線からも、
現場検証等をキチンとしたのかという点も、かなりあやしい。
この「自殺」扱いには、釈然としない不審感を覚えます。


さて次は、少し気になった政治の話を少々。
消費税の値上げが決まったが、その使途は社会福祉ではなく、震災復興
だの減災という名の公共事業になる予定のようである。
その言い訳のつもりか、欧米の付加価値税のように生鮮食料品や日用品
には、低率の消費税を適用するという話が出てきた。

確か前まで、野田総理は低減税率はやらないときっぱりとTVで言って
いた記憶があるが、このヒトは今は何党の代表なんだが、分からなく
なってきた。パワー・バランスの上をフワフワ漂う煙みたいなおっさん
になってきた。歴代総理の中で一番、総理大臣らしくない、中間管理職
みたいな政治家というか、会社で言えば、部長さん程度にしか決定権は
ないのかな。政・官・業の利権ムラが一番エライのだろう。

ところで、先日の脱原発集会で、坂本龍一氏が
「たかが電気のために、命を危険にさらすのか」みたいな発言をしてい
たが、「たかが電気」という表現には少し違和感を覚えた。
私も好きなアーティストなので、「教授」らしくない拙い言葉に感じた。
まさか「脱原発」ではなく「脱電気」を主張しているのではあるまい。

どうせ言ってくれるのなら、
「たかが電気の利権屋たちのために、我々がどうして命を危険にさらせる
のか!」とでも、アジって欲しかったな。それでもアメリカから駆け付け
てきた坂本龍一を、私は応援していますけど。









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