脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

都知事のお品格。

2016年05月15日 09時59分46秒 | 雑談
過日、都知事の舛添要一氏が、公用車で湯河原の別荘に通っていると
いう報道があった。本人は、知事の職務は24時間365日続いてい
るとか、職務を全うするに日々の療養が必要、問題はないと強弁して
いた。ちょっと身勝手だなと思ったが、公用車(動く知事室?)の一時
私用程度なら公私混同であるが、大袈裟に騒ぐ問題とも思わなかった。

しかしその後の報道を追うと、公務での海外出張で飛行機はファース
トクラス、宿泊は高級ホテルのスイートその他、公金を湯水の如く使
って豪華旅行をする姿が眼に浮かんだ。なんでコイツだけ、今時殿様
やってんだ。都財政はそんなに潤沢だっけ? てか、どんな身分であ
れ税金を堂々私物化出来るご時世ではとっくにないですよね。

そればかりか、会議費で一家四人家族旅行37万円、自著100冊買上げ
10万円って、昔の中小企業のワンマン社長かよ。さらに回転寿司・ピ
ザ屋の飲食費、子供の床屋代三千円というのもあるらしい。ホンマ、
何だコイツは、たかりか。それにしても、何でこんなみみっちいの?
会計責任者が間違えてましただの言ってるが、バレなきゃそのままだ
ったんだろう。都知事のくせに、この浅ましさと貧乏臭さには呆れか
える。超インテリなのだが、素顔はただの田舎オヤジのようだ。

舛添氏は元・東大助教授、国際政治学の教鞭を執る政治学者であり、
多言語にも通じて知性・能力も秀でており、都知事を任せるに不足の
ない人材である、と思ってた。しかし、この金銭(公金)感覚と人品で
は、都民を代表する首長として、その権限を行使するに相応しい人物
だろうか、疑いたくなる。(前任の猪瀬氏の方が、政治に不慣れで力量
不足ではあったが、格段にクリーンだったと思う。)

氏は公金の私用を問われると、「良い仕事をしてお返ししたい」みた
いなことを言うが、私はこの甘ったれな言い訳に一番呆れた。知性肌
のプライドとゴリ押しな性格からは、オレはトップだから公金の融通
くらい許されるかの本音・本性が透けて見える。つまり彼は、本心で
は何の反省もないし、古今権力者なんてそんなモンと開き直っていた
いのだろう。

例えば、権限のある幹部社員が、会社のカネを遊興費だか生活費に使
いました。社長に知れて怒られました。「経理がカネをくれたので遣
いました」が、今後「良い仕事をしてお返しします」と謝りました。
なにそれ? それじゃ、社長にど突かれてクビでしょ、世間では。

舛添氏は学者先生のせいか、どうも「政治とカネ」というシビアな組
み合わせが肌身に沁みて判ってないのではないか? 辞任までしなく
とも良いから、金銭を清算した後は、今までの心得違いを深く反省し、
二度とこのような不適切な公金私用は致しません。お詫びとして、向
こう一年給料は無給で結構ですので、どうか引き続き都知事をやらせ
て下さい位のことを、都民に向かって誓約すべきだろう。

都政と都知事への信頼回復を本気で考えているのなら、それくらい自
戒と自罰をして身を切るのが、筋ではないかな。それとも‥、おカネ
返してサッサッと辞任しますか? さて、都議会はどう対応するかな。 

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