脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

YとM ーーー 大阪・寝屋川事件。

2015年08月22日 16時39分09秒 | 社会時評
甲子園が終わり、そろそろ処暑か。
猛暑が一段落して、風に少しの秋を感じる頃である。そんな折、
往く夏の陽射しや、雲のたなびきを見るのは好きである。

大阪・寝屋川で、中一の男女2名が行方不明となり無残に殺害されると
いう事件があったが、昨日、職業不詳の45歳の男(Y)が容疑者として
逮捕された。護送車に乗るYをTVで見たが、若ぶりな装いで黒いハッ
トを被り、何となくミュージシャン(?)のように見えた。

今の処、事件の経緯やYの人物像・動機、共犯者の有無等の委細は不明
だが、私はYの面影に、27年ほど前の連続幼女殺害犯・宮崎勤(M)を
重ねていた。Mは犯行当時30歳程だったろうか、Yは45歳である。
Mの被害者は幼児、今回のYの被害者は中学生である。

まだYは容疑者であり、殺害の実行犯と決まった訳ではないが、敢えて
予断と最初の印象で記す。Yのプロフィールが不明だが、ひょっとして
両親と同居の45歳・独身ニートで、幼児性と残虐性を併せ持つ自己チ
ュー性格であり、自分の「夢」の中を浮遊している人物だろうか?

であれば、YとMは同類タイプであり、四半世紀巡って後の、奇妙な歴
史の反復だか、事件の回帰を感じる。この間、誰もが幼児・若年性を引
きずったままに、10~15年老けたかのような、そんな時代の実相に思う。

寝屋川の事件では、どうして中一の少女はYの車に同乗してしまったの
だろうか? Yという人物のまとう雰囲気には、中学生がつい警戒心を
解除してしまう「幼さ」とか、或いは同時代の若年文化の匂いが45歳
のYにあったとすれば、時代性として頷ける気がする。

主に平成以降の日本の社会文化には、「幼児化」や「幼年成熟」が異和
感もなく進行しているように感ぜられる。その様は男性においてよりも
女性の方が著しい気もする。そんな傾向の人間は、理性や冷静な判断力
よりも、その場のノリや雰囲気に身を委ね易く、危険が視野から消えて
しまう。幼児が無警戒に池に近づいては溺れるようなものである。

将来、60代・70代なのに見栄えが若く、自己チューでアニメ等おたくな
若者風老人が増え、深夜に自転車で徘徊する30歳のニート男女を車に
誘い、訳もなく殺害する事件なんてのも、起こるのかもしれない。


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