迷惑駐車対策：「消火栓」標識の設置。

我が家は小規模ながら駐車場を営んでいる。駐車場は幹線道路(区道)に
面しておりそのせいか、出入口となる道路沿いには、配送トラック等の
駐車・停車が頻繁に起こる。また隣地は運送屋で、その荷積トラックが
発着を繰り返していたので、現場のドライバーと善処に付き話し合い、
一定の成果を得たのだが、迷惑車両は勿論、この会社だけではない。

駐車場の前面道路は駐車禁止道路であり、車庫や駐車場である場合、車
の出入を確保するために法令でも駐車禁止の定めがある。加えて前面道
路(歩道)には消火栓もあり、取出口付近５メートル以内は法令で駐車禁
止である。しかし、世の多くのドライバーはこの「5ｍ駐禁」を無視し
て、消火栓の上にさえ停めなければいいと思っている節がある。

また我が家では、母親を在宅介護している関係から医師の往診車両や、
デイ・サービスの送迎車が来たり、時には救急車も呼ぶので、その点で
も居宅前の駐車は迷惑である。迷惑駐車を減らす方法としては、「駐車
禁止」のステッカーを貼ったり(貼る相手となる構造物が少ないが)、ド
ライバーに直接注意すること位しかない。やはり面倒であり気も重い。

駐車場の前にトラックを駐めて荷下ろしをしていた前出の運送屋に文句
を訴えていたら、たまたま駐車監視員二名が自転車で通りかかった。彼
等もそのトラックを見咎めている様子なので、私から声を掛けてみた。
トラックを歩道に乗り上げて止め、荷捌きしているのは、明白な駐車違
反であり、過去にも当該運転手には口頭注意したことがあるのだという。

監視員氏は「あの男、注意すると、こっちを威嚇してくるんですよ」と
いう。あのオッサンならやりそうだと思ったが、それで怯んでいては、
監視員は務まらないだろう。彼等がいうには、自分たちには、違反切符
を切ったり、警告紙を貼れる権限もないという。口で注意するだけとい
うので、それじゃ～、古参の運送屋からは、舐められる訳だと思った。

そんなに権限のない駐車監視員だとは知らなかった。権限については所
轄警察が何処まで認めるかで、地域ごとに異なるのだそうである。あま
り頼りにならなさそうだが、駐車場でもあり消火栓もある場所なので重
点的に監視や取締りを、宜しくお願いしますと、頭を下げておいた。

では何か、自分で出来る違法駐車対策はないものか。既述のように消火
栓がある場所では、その５ｍ以内は駐車禁止であるが、迷惑駐車への抑
止力や警告しやすいように、消火栓の標識を立てることは、自治体だか
道路・消防の行政で、やってはくれないのだろうか？　

ネットで消防水利や消火栓の、赤い円形標識を探したら、３千円～５千
円で入手可能だった。が、支柱も必要だし、路上に立てるなら行政の許
可も必要だろう。標識とセットに「消火栓有り、５ｍ内駐禁」のような
警告表示も付けたい。この方面の行政窓口はどこなのだろう。

区の防災センターに標識の取り付けの件、電話で問い合わせてみた。相
手方から、どうしてわざわざ標識が必要なのかと訊かれた。駐車場をや
っていて、路上の迷惑駐車への警告として、５ｍ以内駐禁を周知させ抑
止力にしたいと説明すると、少し驚いた風だった。こっちでも、担当部
署が判らないから、調べて後日連絡するというので通話を切った。

そんな問い合わせを区役所にしてみたが、二日たっても折り返しの連絡
はない。役所では通常業務以外の要望的な案件は、政治家を介さないと
無視する傾向があるが、何か返事が来るか、しばらく待ってみようかと
思う。連絡がなければ、勝手に自衛策を執らせて貰うつもりであるが。