一年延期をしてきた第77回美登利会、ようやく開催できました。皆さまのお力添えに、三代目吉駒はただただ感謝申し上げています…

昨春から延期を余儀なくしてきた第77回美登利会、ようやく開催できました。
ユキ子さんこと三代目若柳吉駒の久々の舞姿です。箏曲「千鳥の曲」です。一年、長かったですね、コロナ禍が終息したわけではありませんが、会を何とか開けたことは吉駒にとって何よりの喜びであったと思います。

第77回美登利会の「三代目若柳吉駒リサイタル」は、箏曲家の鈴木創さんにお願いして『箏曲二題』をご覧いただきました。一曲目は、鈴木さんの三弦で「万歳」です。二曲目は、箏で「千鳥の曲」でした。

幕間には、古典芸能解説者の葛西聖司さんが解説と、鈴木創さんとの楽しいトークを聴かせてくださいました。お二人のお話し、ご来場のお客さまにも喜んでいただけました、良かったです。

　
「万歳」は、三代目吉駒の祖母の初代吉駒が1976年(昭和51年)の群馬テレビの新春番組で踊ったときに自ら振り付けたものだそうです。45年振りの再演でした。「千鳥の曲」は、初代吉駒の長女の吉啓の振り付けです。「おばあちゃんが私を躍らせてる…」と、三代目はつぶやいていました。

 

こども花舞台では、吉駒の稽古場に通ってきている年少のお弟子さん4人がお稽古の成果をお披露目してくれました。写真は、小野里碧千花さん(小学2年生)の「菊づくし」です。

長唄「祇園の四季」は、若柳糸侑美さんと、生方文子さん、晶子さん姉妹です。
昨日の私は、新型コロナ対策対応の受付の責任者をしていましたので、舞台はたまに覗くことしかできませんでした。すべての舞台をご覧いただけません。たまたま撮れたのだけを見ていただきます。

　
長唄「五条橋」、全編立ち回りの舞台です。長いチャンバラの所作をよく覚えたなと感心しました。牛若丸は小菅あおいさん、弁慶は若柳糸玖さんです。

長唄「雛鶴三番叟」を踊っているのは若柳糸奏さんです。優美で、美しい舞です。糸奏さんは３歳のときから三代目吉駒の稽古場に通っています。きれいな娘姿になりました。

　いろいろ難しいこともありましたけれど、何とか舞踊会を開くことができた吉駒です。「お力添えをいただいた多くの皆様方に心より御礼を申し上げますとともに、おかしな病の流行の中をお運びいただいたお客さまには本当にありがたく、感謝しかございません」と申しております。
いろんな皆さんに教えていただき、会館の使用許可条件と群馬県の感染防止のガイドラインにきちんと対応した運営管理もできました。ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

 

　　朝、私たちが出かけるときに、内玄関でそわそわしていたCOCOです。いつもち少し違った雰囲気を察してくれていたのかもしれません。

　戻ったのは暗くなってから、内玄関のガラス戸越しに大きく目を開いてこちらを見ていました。ずっと座って帰りを待っていたのかな…

 

　　
二人ともちゃんと昼食を摂っていなかったので、夕食は手短ですけど真面目に作りました。トマトと茎ブロッコリーときゅうりにゴマペーストのサラダ、鶏チャーシューと野菜のスープ、鶏チャーシューと椎茸入りの玉子チャーハンでした。遅い夕食になりました。

美登利会できちんと仕事に取り組んだのは、私は初めてでした。今まではお客様の前に出て仕事をしたことはありませんでした。なんとかしくじることなくできてほっとしています。ご協力いただいた皆さんに心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

4月4日の体温　　7:30　36.5℃　　昼間　━測定せず━　　22:00　36.4℃
　4月5日 7:40　　体温　36.4℃　　血圧　最高　1140　 最低　58

　若柳吉駒でございます。
昨年、新型コロナ感染拡大で開催を断念いたしました第77回美登利会を、本日４月４日に、無事に開催することができました。ここまで1年間、いろいろな問題を抱えながらも開催に漕ぎつくことができましたのも、大勢の皆さまの暖かいご支援とお励ましのおかげでございます。心から御礼申し上げます。また、何かとご心配の多い中をお運びいただきましたお客さまには感謝あるのみでございます。本当にありがとうございました。
お忙しい中をご出演いただきました、古典芸能解説者の葛西聖司さん、箏曲家の鈴木創さん、おかげさまで皆さまに喜んでいただける舞踊会となりました。本当にありがたく存じ上げます。
次回、第78回美登利会は、来年4月10日開催予定で会場を手配させていただきました。会員一同、これまで以上に精進を重ねてまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

第76回美登利会と三代目吉駒襲名リサイタルの舞台はこちらでご覧いただけます。
お稽古場は前橋市城東町、詳しくはこちらをご覧ください。