猫のキキとヒゲおじさんのあんじゃあない毎日

『あんじゃあない』って、心配ない、大丈夫っていう群馬の言葉、いい歳こいたキキとおヒゲのどうってことない前橋の暮らしです

寒気がやってきたんで、前橋産の甘夏柑でポン酢とピールづくりして遊んでました

2018-02-19 06:41:02 | あんじゃあない毎日

昨日の朝の赤城山の鍋割です。やっとこさっとこ雪雲の中から這い出して来たみたい、寒がってます。

  鍋割しか見えてません、荒山も鈴ヶ岳も長七郎もみんなまだ雪雲の中でした。
寒い朝でした。9時半にJAファーマーズへ買い出しに行ったとき、外気温は氷点下だったんです。春の水止めで流水の止められた広瀬川の川底の溜まり水もがちがちに凍っていました。
良かったです、土曜日のうちに母のところへお参りに行ってきて。今日は、家でおとなしくしていることにしたんです。

  それで、前橋産の野菜なんか買い込んできて、常備菜づくりをしていました。作業開始は10時半、たけの子芋の小芋の皮むきに結構手間どって、野菜の下ごしらえに1時間ほどかかってしまいました。まあ焦らずに…

   豚バラ大根でしょ、たけの子芋の小芋の煮ころがしでしょ、生椎茸の含め煮です。
母の18回目の祥月命日だったんで、いろんなこと思い出しながらやってたんです。いつもみたくにせっせせっせでなくて、手を休めながら。
私が小学生のころの母は、創立当時の『ホザナ料理教室』ってのを手伝っていました。この料理学校は今はもうありません。でも、私が作る料理は、母が作っていたものはほとんどありません。母から教えてもらった料理も作っていません。全然違うんです。

   蓮根と松の実のきんぴらでしょ、干しエビ入りの炒りおからでしょ、ウドと牛肉の煮物です。
なんでかなって思うんです。晩年の母はずいぶん長い間、私のつくった食事を毎日食べていたんです。その食べものも、母が作っていた食べもとは違っていました。それに、今私が作っている食べものとも違います。こんな常備菜なんか食べてくれなかったと思うんです。
今の常備菜は、8年前にユキ子さんの伯母さん(二代目吉駒)をわが家に迎えて一緒に暮らすようになってから作り始めたものが多いです。伯母さんは、自分が子どもの頃に「ばあちゃん」が作ってくれたもんに似たのができるとすごく喜んでくれたんです。そうなんです、「ばあちゃんの惣菜」なんかもしれないです。

 キノコのオリーブオイル煮です。これは伯母さんは絶対に食べてくれなかったです。オリーブオイルの香りが嫌いでしたから。これは、ユキ子さんが好きなんです。
家庭料理ってさ、食べてくれる人が作らせてくれるんですよね。

 出来上がった常備菜は、ユキ子さんの両親のところへもお届けします。それと、お友だちのところへもお裾分けするんです。
母が作ってくれた食べもんで、今でも私が作るのは何かなって考えてたんです。牛乳を使ったミートローフぐらいかなって、やっと思い出したころには配達の時間になりました。

 

  配達がてら、ちょっとだけまちへ、冷たい風が吹き抜けてました。昼食は呑竜仲店の『ヤギカフェ』でチーズの載ったドライカレーをいただきました。おいしかったです。

  <まだ、ご用すんでないでしょ、早く帰ってやった方がいいよ>、銀座通りの顔見知り猫にせかされて、家に戻ったんです。
猫が言ってたのはね、墓参りの土産に買ってきた関根昆布店の出し昆布と農協の直売場で買った前橋産の甘夏のことなんです。これやっつけなくちゃ…

 

   まずは甘夏の下ごしらえ。
① 洗った甘夏の外皮をピーラーでそぎ剥きます。
② 横半分に切ります。
③ 皮を傷つけないように果汁を搾り取って漉します。薄皮と種子は廃棄。

 ④ 皮は拍子木に切ります。
⑤ 切った皮は、鍋でゆでて沸騰したら煮こぼします。これを三回繰り返したら水に晒します。

  ⑤ 絞って漉した果汁はその量を図ります。(今回は840mlありました) 注:甘夏なので酸味が少し少なかったので、40mlほど国産レモン果汁を加えてあります
⑥ 醤油7、果汁5、煮きりみりん3の比率になるよう、分量の醤油とみりんを用意します。出し昆布と削り節も。(削り節と出し昆布の量はお好みで…)
⑦ 保存容器に全部一緒にして冷蔵庫で保存します.
⑧ 丸一日寝かせたら、昆布を取り出し、削り節を漉します。甘夏の「七五三ポン酢」の出来上がりです。 注:取りだした昆布と漉した削り節は食べられますから捨てません。

 

 ⑨ 三回茹でこぼして水に晒した皮は良く水切りして計量します。皮の目方の80%の量の砂糖を準備します。

 ⑩ 皮に砂糖を加えて弱火で煮ます。煮方に一工夫です。砂糖を三回に分けて加えます。最初は三分の1、弱火で20分煮ます。時々鍋ふりして天地替えします。20分煮たら砂糖をまた三分の1加えて、弱火で20分、時々鍋ふりです。そいで残りの三分の1加えたらまた20分、』くれぐれも焦さないように…

  ⑪ 煮あがったら、ざるかなんかで余分なシロップが落ちるようにして粗熱をとります。
⑫ 粗熱がとれたらグラニュー糖をまぶします。甘夏の皮の「ピール」の出来上がりです。そのまましっかり冷ましてから容器に納めてください。

これもね、母に教さったんではないです。ユキ子さんのお祖母ちゃん(初代吉駒)が好きだっていうんで作るようになったんです。そしたら、二代目吉駒の伯母さんも「あたしも大好き」ってんで、引き続き作ってきました。今は、ユキ子さんの両親へお届けすると喜んでいただけます。

 

 甘夏とあすんでいる途中でグラニュー糖が切れているのに気づきました。で、頃合いを見て遊びを中断、かいだしです。赤城山が夕陽を浴びていました。

朝の鍋割とずいぶん違わいね。樹に積もった雪は溶けてしまったみたいです。

 夕日の沈む方角がずい分南に移動しました。もう踏切の向こうに沈む夕日は観られません。代りに広瀬川の広東橋の先に沈む夕日が眺められます。これもまたいいです。

グラニュー糖を手に入れて戻ってくると、日が沈んだ西の空に飛行機雲見たいのが二本、しばらく眺めてたんですが、これ以上伸びなかったんです。もしかして、飛行機がワープしちゃったのかななんて、漫画の世界みたいな想像をしてました。

母の祥月命日、前日に墓参りしたものですから、寒さ凌ぎに家で前橋生まれの甘夏や野菜で遊ばせてもらっていました。で、料理ブログみたくになっちゃいました。すんません。

 

 直派若柳流の若柳糸駒ことユキ子でございます。
祖母の初代若柳吉駒、そして伯母の二代目吉駒の下で修業して参りました。
初代吉駒が始めた美登利会は、来春で75回目の節目を迎えます。予定通り、4月8日に開催いたします。今年は生演奏でお楽しみいただきます。
亡くなりました二代目吉駒の遺志と教えをしっかり守って、一生懸命つとめてまいりますので、これからも引き続きよろしくお引き立ていただきますようお願い申し上げます。

今春の第74回美登利会の舞台の様子はコチラでご覧になれますす
お稽古場は前橋市城東町四丁目です。詳しくはコチラをご覧ください

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