猫のキキとヒゲおじさんのあんじゃあない毎日

『あんじゃあない』って、心配ない、大丈夫っていう群馬の言葉、いい歳こいたキキとおヒゲのどうってことない前橋の暮らしです

病院の光庭で、セキレイの巣見っけたんですって、おヒゲ、あんじゃあないんです

2019-07-02 08:05:22 | あんじゃあない毎日

<おヒゲの病室からは夕日が眺められるんです。でも、ここんところ雲が多くてなかなかみられなかったらしいね。でも、雲間から夕日がのぞくと、朝倉の集落のはずれの小さなたんぼに夕日が映ってきれいなんです。
毎日さ、6時おすぎると、窓の外を眺めているおヒゲなんです。保管の患者さんは夕ご飯食べてる時間だけど、おヒゲは関係ないんだもんね…>

 <病室のおヒゲの見張り役やってるシルクです。
おヒゲは、毎日病院の中を5千歩から7千歩歩いてるんだけど、犬も歩けばなんとかっていうじゃないですか、面白いもの見っけたんです>

 <これはね、建物と建物の間にある小さな光庭です。四角なポットには、オリーブの木が植えられて、その根方にはヤブランを植えてあったらしいんです。らしいというのは、潅水装置がうまく働かなかったのかどうか、オリーブの木は枯れてしまっているのが多くて、根方のヤブランは姿を消しちゃっているのが大半なんです。ちょっとかわいそうなんです。でも、この光庭でね…>

  <砂利の上をセキレイが歩いてきたんです。そいで、いちばんおくりにあるポットの手前で立ち止まって、周りを見渡してから、ひょいとポットの縁に飛び乗ったんです…>

<どうやら、ヤブランの茂みの中に巣を作ったらしいんです。潜り込んでしばらくするとセキレイは顔を出しました。
暇なおヒゲが、気づかれないように離れたところから見ていたら、番いのセキレイが交互に出かけては戻ってきているんです。時期的に考えると、もうひながかえっていてよい時期ですけど、遠くから見ているので、雛の姿は見えないって、そっとしといてあげることが一番だって、おヒゲは言ってました。
無機質な病院の建物のすぐ脇で、こういうの見っけると、おヒゲすごく嬉しそうです>

 <雨が降らないで、もっと気温が低ければ、おヒゲは建物の外を歩けるんですけど、このお天気じゃね。病院の建物の中で、一番安全で、人に迷惑変えずに歩けるのは手術センターやICUなんかのある3階の廊下、直線で70mあるのですけど、窓は一つもありません。トンネルみたいなとこなんです。おヒゲは、そこを、毎日一人で、モクモクと歩いてるんです。14往復歩くと約2㎞、多い日はもっと歩いてるんです。
だから、セキレイに会うのが楽しみになっちゃったんです>

 

 <そんなわけで、今日はシルクちゃんにお任せしました。
オヒゲはさ、すこぶる元気なんです。食道がんの治療は終わっていてもう心配ないんですけど、副次的に起きたトラブルが解消しないだけなんです。
そうそう、30日にお家に帰ってくるときに山都園のご主人に会ったんですって。嘘だと思ったら、山都園さんに聞いてみてください
もう少しです、あんじゃあないです、寝て待ちます…>

 

 直派若柳流の三代目若柳吉駒でございます。 4月7日に、二代目吉駒の三回忌追善と三代目吉駒襲名披露を兼ねて第76回美登利会を開催いたしましたところ、たくさんの皆さまにお運びいただき、大変ありがたく、心より御礼申し上げます。 また、三代目襲名リサイタルに特別出演していただいた三代目花柳寿楽様、葛西聖司様をはじめ、美登利会の開催に一方ならぬご支援をいただいた皆さま方に伏して御礼申し上げす。 来春の美登利会は、4月12日開催予定で準備を進めます。これからも、初代と二代目の遺志と教えをしっかり守って、一生懸命精進してまいりますので、末永くご贔屓いただきますよう伏してお願い申し上げます。

 

第76回美登利会と三代目吉駒襲名リサイタルの舞台の様子はコチラでご覧になれます。 お稽古場は前橋市城東町四丁目です。詳しくはコチラをご覧ください