わが家で咲いた花です。この花の名前を知っている方は、この手の植物についてかなりの『通』だと思います。
<Δ〇ЩΩ……>、猫窓から眺めているCOCOはどうやらわかっているみたいですが、通訳のキキが不在ですので、花の名は明日にさせていただきます。
暖簾が山葡萄の図柄に替わり、花籠に萩と芒が投げ入れられている吉駒の稽古場を借りて、鈴木トレーナーの指導を受けました。昨日は、体幹をひねる運動が多かった気がします。毎回、私の体調と身体の具合にあわせてメニューをこしらえてくれます。
トレーニングを終えて稽古場を片付けていると、座敷童がストレッチポールで丸太乗りをして遊んでました。私がポールにのってスクワットをするのが下手くそなのを見てたのかもしれません。
トレーニングの後は、ユキ子さんの車で西善町まで出かけました。もうしっかりと実って穂を垂れている稲に出会いました。田んぼの上をツバメが飛んでいました。
西善町から戻ってから、東片貝町の田んぼを見に出かけました。今度は自転車、その前を黒白の猫が横切って行きました。朝読んだ文春オンラインの「安部元首相と統一教会の『原点』を示す文書を発見」という記事のことを思い出していました。この記事の中に、故安倍晋三元首相が小泉内閣の官房長官に就任する前の2005年4月に「自民党 過激な性教育、ジェンダーフリー教育実態調査プロジェクトティーム」をつくりその座長となったことが書かれていました。読んで、20年前自分が公務員であったときのことを思い出していました。
東片貝へ行く途中、シオンの花が咲いているのに出会いました。道端ではニラが満開、きれいなものですね。1999年に男女共同参画基本法が制定され、国を挙げて性差別のない社会の実現への取り組みがスタートしたんです。でもね、せっかく基本法ができたのに、すぐにバックラッシュが起きちまって…。「バックラッシュ」ってのは望ましい流れに対する「反動」「揺り戻し」を表す言葉です。それで、地方での男女共同参画推進条例の制定などの取り組みがなかなかスムースに進まない状況になりました。故安倍晋三元首相が主導したバックラッシュも大きく影響していたと記憶しています。
東片貝の田んぼは稲穂が出揃って実りへと進んでいました。家並みの向こうに見えるはずの赤城山は雲の中でした。2015年に東レ経営研究所の松井滋樹が書いたレポートによると、基本法で「責務」とされた都道府県・市町村の条例制定、基本計画策定の状況は。法制定15年後の2014年の全国平均で、条例が制定されたのは32.8%、計画策定は71.9%の市町村に留まっていました。しかも、驚かないでくださいな、群馬県は、条例制定市町村は8.6%、ゲッピから4番目、基本計画制定市町村は37.1%で最下位から3番目に位置していました。凄い出遅れだったんです。
田んぼの畔際には、タカサブロウやホタルイの花が咲いていました。条例制定が進まなかったのは、市町村議会の理解が得られず、条例案の議会への提案ができない状況が続いていたのです。基本法ができて、「それ行け!」となるはずが、「ジェンダーフリーに反対!」という旗印のもと、男女共同参画基本法の骨抜きを目指す政治運動が起こされ、その中心となったのが小泉内閣で官房長官となった故安倍元首相だったのです。群馬県はことさらにこのバックラッシュの影響を強く受けていました。
田んぼに来たのは水田雑草と呼ばれる草々が見たかったのですが、勤勉な皆さんが多くて、畦はきれいに刈り込まれ、水田雑草も除去されている田んぼが多かったです。コナギを見っけたのですが、紫色の花は咲いていませんでした。2003年のことです、私は「群馬県男女共同参画推進条例案大綱」を書きました。書き上げた「大綱」は、知事はじめ三役の了解を得、外部の専門家等で構成する検討会の議論を経て、県議会の各会派に説明して歩きました。既にバックラッシュは始まっていました。
田んぼから帰ってくるとき、西の空の雲が少し切れて、残った薄雲が夕日に染められていました。2003年、「条例案」を抱えていた私はいろいろな目に会いました。いろんなことがありました。でも、群馬県男女共同参画条例は県議会で可決成立し、2004年4月1日に施行されました。
家に戻るとCOCOはYチェアーの上にいました。私の顔を見て、<ЖψДГσЗЩΩ……>、なんか言っているのですがよくわかりません。
「お腹空いたの? 夕飯にはまだ間があるよ…」って言うと、<ψДГДГσЗ…………>、伏し目がちに答えます。食べ物の話でなくて、故安倍晋三さんや山谷えり子さん等は、旧統一教会等の支援を得て、男女共同参画に対するバックラッシュをさらに強めたことが文春オンラインの記事に書いてあるってことを言いたかったのかもしれません。旧統一教会は、男女共同参画や夫婦別姓に対して最も強く反対している団体の一つです。
夕食は、鶏の手羽先の煮込みとその煮汁で煮た豆腐、舞茸、小松菜の盛り合わせです。それと、野菜と鶏卵のスープ。手羽先は皮目をしっかり焼いてから煮込みましたので、柔らかくておいしい煮込みになっていました。
主食は、気持ちばかりの僅かな量のしば漬け入りチャーハンと、前夜の残りのうどんを使った焼うどんです。そして、キュウリとトマトのサラダ、これで庭のトマトもおしまいです。
今朝早く、ユキ子さんは上京しました。昼過ぎから国立劇場で開かれる東京新聞主催の舞踊会へ出演です。滑って転ばないことを祈っています。
三代目若柳吉駒でございます。1937年(昭和12年)に祖母の初代吉駒が始め、伯母の二代目吉駒が受け継いでまいりました直派若柳流美登利会を承継しております。毎年春に開催しております舞踊会は、戦時中の開催禁止と一昨年のコロナ禍による延期を除いて、今年で78回を重ねることができました。来年は4月9日に第79回舞踊会を開くことといたしまして、会員一同精進を重ねております。引き続きご贔屓くださいますようお願い申し上げます。
《最近の美登利会と吉駒リサイタルの舞台をご覧になりたい方は…》
第78回美登利会と第3回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧下さい。
第77回美登利会と第2回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧下さい。
第76回美登利会と三代目吉駒襲名リサイタルはこちらでご覧下さい。
お稽古場は前橋市城東町、詳しくはこちらをご覧下さい