seishiroめもらんど

流野精四郎&東澤昭が綴る読書と散歩、演劇、映画、アートに関する日々の雑記帳

誕生日のガラスペン

2009-09-28 | 言葉
 誕生日のお祝いに佐瀬工業所製のガラスペンをいただいた。
 透明なガラスと紺色のガラスのねじりペンである。

 この繊細な、美しいペン先からどんな色のインクが流れ出し、どんな形の文字が書きつけられるのか。

 昨日のわたしはわざとのように、挑発するだけのためにみにくい言葉を使った。みにくい心で言葉をねじ曲げた。
 哀しくなった。みにくい言葉は何も生み出さない。

 今日、誕生日のわたしはガラスペンをいただいたので、とても幸せだ。
 ただ風にそよいでいるような静かな心で、そっとやさしく文字を書きたいと思う。

 インクを含んだガラスのペン先からこぼれるのはつよい言葉だ。
 なにものにも負けないやさしい言葉だ。
 けっしてねじ曲がることのないまっすぐな言葉だ。

 そんな言葉で、あなたとともに語りあうことを私は夢見る。


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