釣・食・感

釣行記録と釣魚料理、雑感等をつらつらと。

【食】中国・大連記 2日目 海鮮料理で清蒸鮮魚とユムシを食す

2015-11-20 12:58:00 | 日記
「万宝海鮮舫」はかつては政府高官の御用達の店だったそうで、館内の金ぴかゴテゴテの内装を見ると、何やら頷けるものがある。

それが今では、政府関係者は鳴りを潜め、裕福な人民層を相手に繁盛しているそうだ。

(ゴージャスだけど、B級なのが味とも言える。)

1階での注文を終え、個室に戻ってビールで乾杯。もちろん中国式で。🍻

7名予定だったのが、中国人スタッフの方3名が来られないそうで、それを聞いたHさんは、料理は7名分来るのでどんどん食べてくださいね。と言うけど、限界がありますよ。

中国では共働きが多くて、子供も遅くまで学校らしいので、平日は家族で揃えないそうだ。だから金曜日は家族と食卓を囲むために、予定を断る人が多いらしい。
そうだよね。家族団欒は大事だよね。

そんな話をしている間に料理が運ばれてくる。

(殻から食べるの久しぶりだ。2人分いただいちゃいました。)

前菜代わりのウニから始まって、アワビのスープ。続いて来たのが、
(サイマキだね。活きてます。)

酔蝦。通称、酔っぱらいエビ。初めて食べるけど、マゴチ釣りのエサで使うサイマキと同じなんで、手もとにスズキ針があれば、つい口に通し刺ししてしまいそうだ。活きたまま殼を剥いて食べる方が変な感じがする。

ペリペリと殼を取って透き通った身を食べてみると、身の甘みと、ほのかに酒の風味もする。白酒に浸けたのかな。

そして、お待ちかねの
(盛りが逆さまじゃね?)

清蒸鮮魚‼
真っ先に取らせてもらって一口。
張りがある白身に上品な脂。しっかりしてるのに口に入れるとホロッと崩れる。旨い~。(≧∇≦)

しかーし!
惜しむらくは冷めかかっておる。なぜ熱々じゃないのか!?
折角のハタ(ホウセキハタ?)、味も、蒸し加減も、ばっちりなのに。もったいない。
もう一度言う。なぜ熱々じゃない!?
o(`^´*)

皆、清蒸鮮魚は初めてのようで、旨いと評判だ。
そうでしょう。そうでしょう。

「これは勉強になりました。これからレパートリーに入れようと思います。」

Hさんにも気に入っていただけた。

以前自分で釣ったメジナやイシモチで仕立てたことがあったけど、さすがハタ、さすが本場、満足度が違う。

アタマをもらってホホ肉、目の回りやくちびるのゼラチンまで啜らせてもらいました。
これが熱々だったら。。。

(ヒラメがラップでくるまってた。)

ヒラメの刺身も出てきたけど、切り身1つが人差し指くらいの大きさ。
さっきまで活きていたので、歯ごたえはあるけど旨味はイマイチ。せめて1日は寝かさないとね。

この後、ヒラメのアラをスープにして出してくれたけど、これは旨かった。

で、来ましたよ
(ユムシ炒め。)

ユムシ!
中国語では海腸というそうだ。納得。

(元はこれ。)

味見をしてみると、プリッとした弾力があって、噛むと途中まではマカロニのような感じ。でも、そこから先の噛みきる間際がサクッと歯切れが良くて小気味いい。こんな食感の食べ物は経験がなく、何かに例えるのが難しい。
旨味は取り立てて感じず淡白だけど、この食感だけでも旨いと評価してもいいと思う。クセになるな。

「どうですか?私は好きなんですけど。」

とHさん。

「食感が良いですね。面白い。気に入りましたよ。」

これは事実。その後はほぼ自分とHさんとで平らげた。

ユムシを食べたのは、釣り師にとっては一生の語り草になるだろうな。
貴重な経験ができた。

(続々と料理が運ばれてきた。)

アサリ、水餃子、炒飯等も来たけど、どれも一口ぐらいでもうお腹がいっぱい。

最後まで残った料理は、プラスチックのケースに詰めてもらえる。
店員のお姉ちゃんを見てると、別の料理を1つに、しかもナマモノと調理したものを同じケースに詰めようとして、慌てたHさんに止められていた。
詰めりゃいいってもんじゃないでしょ。この辺の気がきかないのが中国らしい。
よく日本のサービスが外国人観光客から絶賛されるから、逆に日本の細やかさが異質だってことなのかな。

結局、Hさんは9つのケース、手提げ袋3つ分をお持ち帰り。

大満足の海鮮料理の数々でした。



🐡