相模原市の中道志川トラスト協会主催で毎年6月に青野原オートキャンプ場で鮎釣り体験教室が開催されます。







中道志川とは道志ダムから津久井湖までの流域で、かつては鮎が遡上する自然豊かな清流だったそうです。
ところが、今ではダムの影響で水量が減って鮎の天然遡上は不可能になり、漁業権が放棄された川になりました。
中道志川トラスト協会では昔のような道志川に少しでも近づけるため、稚鮎の放流や河川美化活動を行い、子供たちが道志川に来て様々な体験をする「参加型」の川のトラスト運動を展開しています。
その一役をJOFI神奈川が担って、鮎釣り体験のサポートをします。

青野原オートキャンプ場は道志川沿いにサイトがあって、かなり広いです。
朝早くからキャンプのご家族連れが集まって多数のテントが立っています。

本日は10組の親子が参加。
キャンプ場にはマイクロバスで送迎されて来ました。
9:30から主催サイドからの挨拶などがあり、10:00〜12:00が実釣になります。

私はお父さんと小学生の息子さんを担当します。
海釣りの経験はあるそうで、陸っぱりに船でカワハギも釣ったことがあるとか。
短パンにマリンシューズを着用されているものの、川での移動はそうは出来ないでしょうから、瀬肩で流れの緩いポイントを陣取ります。

ちょうど大きな石があって、お2人は上に立って竿を出すことができます。
鮎の習性、竿の構え方、泳がせ釣りの基本をお伝えして、オトリ鮎と仕掛けを見せてから実釣です。
ポイントにオトリを誘導してから竿を小学生に渡します。
鮎は中道志川トラスト協会で今朝放流したそうなので、直ぐにオトリを追うかは分かりません。
暫くは友釣りに慣れて貰うための練習です。
長竿を通してオトリ鮎が泳いでいる感覚は捉えてくれています。
オトリ鮎が泳ぎやすいように負荷を掛けないように優しく操作してラインを張らず緩めずをキープします。
オトリ鮎が違う泳ぎを見せるのは野鮎が近くにいる可能性が高いこと、鮎が掛かると手にコン!と感じることもあれば何も伝わらないこともあり、大抵は仕掛けが川下に流されていくことも伝えました。
操作に慣れて来たところで、掛かったら慌てて抜き揚げないようにと注意もしました。
泳がせている周りでは野鮎が跳ねます。
オトリから逃げているのかもしれませんし、確実に鮎はいます。
本来ならばもう1m先の筋を狙いたいのですが、マリンシューズでは立ち込みが難しいので動けません。

私がポイントまで誘導して竿を渡すを繰り返していると、目印が川下に流されて行きます。
掛かったから竿を立ててゆっくり引き寄せて、と伝えてタモを取ります。
近くに寄ってきたところで力加減が難しいのか鮎が水面から出て再び着水、あっ!と声を揚げた時にはバレていました。
小型でしたが鮎が掛かっていたのに残念!
時間まで粘りましたが、その後は掛からずに終了しました。
釣らせてあげられずに申し訳ないです。

お昼には鮎の塩焼きと郷土料理のお弁当が出て我々にもいただけました。
参加者の方々は川遊びや竹細工体験などの続きのイベントがありますが、我々インストラクターのサポートはここまで。
時間があるのでインストラクター3名が居残って釣りをやりました。
漁業権が設定されていないので入漁券が不要なんです。
オトリはサポート時に配給された残りです。

サポートで狙いたかったポイントにいるはずだとそこに入って3匹、下流側の瀬で3匹、計6匹を釣り揚げました。
サポートした親子に釣らせて揚げたかったですが、2年目の鮎釣り師が人に釣らせるのはなかなか難しいです。
中道志川トラスト協会の当イベントは毎年開催され、来年もJOFI神奈川に支援要請が来る予定です。
来年まで腕を磨いて、しっかり釣らせてあげられるようになりたいです。
🐟