釣・食・感

釣行記録と釣魚料理、雑感等をつらつらと。

【食】アカメフグのチリ鍋・マダコと金目鯛のしゃぶしゃぶ

2020-11-30 06:51:00 | 釣魚料理
11月21日(土)の野毛屋さんへのアカメフグ釣行は、厳しい戦いで4匹の釣果。

親父の墓参りの後に我が家に来る母親と妹夫婦に鍋を振る舞うのだけど、食べ応えあるブツ切りにするとアカメ4匹じゃ足らん。


(アカメだけだとこの量。)

そこで増量を考えた。

今シーズン釣って冷凍保存しておいたマダコを解凍、軽く茹で、下ろして平皿に盛る。
刺身でもタコしゃぶでもイケちゃう我ながらグッドアイデアだな。


(東京湾天然マダコですぜ。)

それでも足らんか、と買い物で寄った魚屋で生食可の金目鯛を姿で購入。
身はしゃぶしゃぶ用に下ろして、アラは出汁取りして鍋に、頭も入れちゃう。

ゲストで釣れたシロギスも添えましたよ。


(こちらが金目とシロギス。)

ストックしてたショウサイフグの中骨と金目鯛のアラで取った出汁に、ブツ切りしたアカメフグの中骨の髄からも濃い出汁が出る。

煮込むことで野菜やキノコの旨味も追加されたそのスープで、マダコと金目鯛をしゃぶしゃぶして食べちゃうなんて、何という贅沢。

こんな鍋はお店でも食べられないぞ。


(これよ。水菜で中が見えないがね。)

アカメはさすがの旨さでブリブリの身。
マダコは柔らかで咬むほどにタコの旨味が湧いてくる。
金目は半生程度にしゃぶすると、程良い脂にしっとりした身が活性化してホロッと絶妙。

食べ進めると、水炊きなのにポン酢に浸けなくて良いくらい凄い濃厚な旨味のスープに仕上がって驚きだ。


(しゃぶ待ちのタコ・キン。)

妹たちは飼ってる犬を連れてくるのだけど、普段は吠えないミニチュアダックスのCが毎度食事中にワンワンと吠える。

どうやらそれが「フグを食べさせろー」と訴えてることが今回判明した。

聞くと真鱈が好物だそうで、そら同じ白身でも鱈よりもフグを欲しがるだろうよ。

思い返すと、確かに過去にフグの仕込みをする頃から吠え出し、度々台所に様子を見に来てたものな。
謎は解けた。

今回初めてフグをあげてみたら狂喜してた。

「フグを食べてる犬なんてそうはいないぞ」

と当人に申し伝えておいたよ。


(そのダックスのCとラブラドールのV。この他にあと2匹もいるのよ。)

アカメが少なくてマダコと金目鯛で増量したことで過去最高に旨味炸裂の激うま鍋になった。
このスープで仕立てた〆のラーメンも堪らんかったよ。

人も犬も大満足の鍋でした。


🐡

【釣】北風に悩まされ微妙な釣果となる (2020/11/21 アカメフグ 野毛屋)

2020-11-26 06:48:00 | 釣り
北風が強く、海が悪くなることを覚悟の上で挑む野毛屋さんへのアカメフグ釣行。

前回大艫に座ったがために北風から来るうねりに対応出来ず苦労したから、今回は揺れない胴の間で良いと、少し遅く家を出て5:00着で行列の22番目。
こんなに待ってるとは思わなんだ。


(開店時も暗くなったね。)

でも、席は四隅から埋まっていくから、狙い通り左舷胴の間をゲット。
釣り座的には不利になるけど、釣り易さを優先する作戦だ。
母親たちに振る舞うフグチリのために厳しい戦いに挑む。

「男なら負けると分かっていても戦わねばならない時がある」

キャプテンハーロックの台詞が頭の中に甦ってますよ。


(毎度。)

左舷は9人だったか。
右舷舳には異次元の釣果を叩き出す常連Iさんと花王名人さんがいらっしゃる。

あのお二人がいては頭などとてもとても。
胴の間でマイペースでいかせていただきます。


(出船。)

出船して平潟湾を出ると予想どおり北風から来るうねりが立ってる。

そのためか、船長は少々走ってうねりが避けられる南本牧の運河から流し始める。


(吉野屋さんとすれ違ったよ。)

釣りやすかったものの船中型を見ずに一流しでここを切り上げ。


(朝日にキリンが照らされてるよ。)

次は根岸湾。

ここもうねりと多少風も避けられる。
湾内を探る中で船中やっと型を見るものの単発止まりだ。

朝のサービスタイムにこの反応の薄さは気掛かりだな。


(湾奥まで探る。)

そのまま根岸湾内を奥まで探る。

馴れない方が多いからか、船長はうねりを避けれる場所を選んで流すつもりのようだ。
釣りが出来る場所が限られるから、それだけで厳しい戦いになりそうだぞ。

しかも、風はビュービューなものの潮は緩いからフグの活性は上がらないようで、アタリが遠い。

アカメフグ釣りはガラ場を攻めるから、貝殻や海草などを掛けてぬか喜びはあるけどね。


(天気はいいね。)

それでも気持ちを強く、諦めずに戦わねばならん。
明日母親たちにフグ鍋を振る舞うために稼がねばならん。

胴の間を陣取ったお陰で船の揺れは気にならず、ゼロテンがしやすい。
丁寧に誘う中で、チョコチョコのアタリで掛けたファーストヒットは良型シロギス。
刺身用にキープしますよ。

魚の顔を見れて集中力が上がり、潮が緩いから待ち時間5秒の誘いを丁寧に繰り返す。

するとサクッと来ましたよ!
活性ある引きから抜きあげると、


(9:04に1匹目。)

待望のアカメ。

型を見てホッとするも、まだまだ足らない。
出来れば1人1匹勘定で7匹獲りたいけど、今日の状況だと厳しい目標かもしれんな。


(トヨタメトロジック社。積み出し拠点だろうトヨタ車がズラリ。)

誘いのシャクリでガツ!と来るのはラインを揺すれば外れる根掛かりかガラを掛けるかのどちらか。
都度、来たか!とぬか喜びする。

中には、マダコかな?と重いのを揚げると軍手やモップだった。
なぜ海底にモップが?


(11:23までで3匹。)

根岸湾で何とか3匹を確保して移動。

アタリがあって掛けられなかったのが2回あったから、5打数3安打か。
今日みたいな日は確実に獲らないとダメだよー。

微妙な状況をLINEでかみさんに報告する。


(こちらそのやり取り。)

鍋がダメになると別のメイン料理の準備が必要になるからね。


(沖堤の裏。)

昼を回ったところで八景沖の堤防裏に移動。
堤防の向こう側はうねりでバシャバシャと波しぶきが飛んでる。
とてもじゃないがあちら側じゃ釣りにならんな。

こちら側は釣りやすいけどアタリなし。
何ヵ所か流して船中単発で揚がる感じ。

あと2匹、あと2匹、と目標を7匹から5匹に下方修正して誘い続ける。

サクッと手応えと共に竿が止まって重いだけの手応えに、今度こそマダコか?と期待してえっちらおっちら巻き揚げると、


(軍手、モップに続いてこれですよ。)

皮手袋。

一体何を釣りに来てるやら。
海底掃除か?
笑っちゃいますな。


(ドックのタンカー。デカイぞ。)

住友ドックを眺めながらの流しで久し振りのアタリに反応して掛けた。

グングン首を振る引きは中小型のアカメだね。
久しく大型のゴンゴン引きを体感してませんよ。


(14:00過ぎに追加。)

これで4匹。

あと1匹、もう1匹。
念を込めて誘い続けるものの、反応ないまま時間切れ、あがりとなった。


(これだけ。)

結果は4匹。

どうもこのところ良いコンディションに当たらんね。
それをどうにか出来る腕があれば良いのだけれど。


(沖あがり。)

中・小型のアカメ4匹じゃ7人分の鍋に足らんから、別途手を考えねばならん。

今年の目標も18匹止まりで、残釣行数を考えると土俵際だぞ。

あと残り1ヶ月。
これからが正念場だ。


・アカメフグ : 4
・シロギス  : 1
・軍手    : 1
・モップ   : 1
・皮手袋   : 1
船中:1~9
小潮


🐡

【釣】釣行前記 (2020/11/21 野毛屋)

2020-11-23 05:06:00 | 釣り
前回10月30日(金)の釣行では風とうねりにヤられてトホホな1匹の釣果。

足踏みしてる目標まであと22匹のカウントを減らすために今度こそリベンジしてやるぞ!
と息巻いていたものの、釣行を予定した11月21日(土)は前回同様に北風が強い予報なのよ。

アカメを狙う八景沖近辺は、湾奥から来る風をまともに受けるから北風に弱い。



(北風強いぞ。)

しかし、翌日に我が家に来る母親と妹夫婦にフグ鍋を振る舞うために、日を改める訳にはいかない。
フグがダメだと、かみさんがそれを埋める料理をせねばならんから、頑張って釣って来い、との期待も背負ってる。

コンディションが悪かろうが、負け戦になる可能性があろうが、行かねばならぬのです。

♪男なら戦う時が来る~、と「あしたのジョー」のテーマソングが頭の中で鳴ってますぜ。

いざ、戦いにゆかん!


🐡

【感】GoToトラベルで2ヶ月振りの会津若松へ (夫婦旅行・1日目)

2020-11-20 07:12:00 | 日記
コロナ禍で低迷した経済のカンフル剤となるか?のGoToトラベルキャンペーン。

ここに来て第3波の大波になるかもしれん感染者数が出ているものの、GoToで申し込み済みなんで行かせて貰いますよ。

行き先は2ヶ月前にも行った会津若松。
11月14日(土)~16日(月)の二泊三日で滞在する。

今回はかみさんのお母さん、お姉さん夫婦と我らで、お母さんの実家で用事をこなすのが目的。
観光ではありませんよ。

行きは東北道の西那須野塩原インターで降りて一般道で山の紅葉を観ながら向かおうと思ったものの、既にピークは過ぎて散り始め。
半月前であればさぞや綺麗だったでしょう。


(途中の芦ノ牧温泉の景色。)

初日の仕事を終えての宿泊先は、2ヶ月前に泊まった東山温泉「新滝」の姉妹店「千代滝」。
ちょうど一年前に泊まった宿です。


(1年振りの宿。)

会津は東北地方の盆地だから、東京近郊に比べると朝晩がグッと冷える。

冷えた体に温泉は心地良くて癒やされます。
周りが山だから、露天風呂からは綺麗な星空と会津若松市内の夜景が臨める。

これからの季節は温泉が沁みますな。
良いですな。


(細々と多種を取るのが好み。)

夕食はビュッフェスタイル。

感染対策として館内はマスク、会場入口で消毒、食材を取る時は手袋着用になる。

料理は地の物を使った素朴な郷土料理が多い。
会津の食は好みに合うから、それが嬉しいのよ。


(ビニテを着けて取らねばなりませぬ。)

会津と言えば馬刺しが有名。

レンゲのような小皿に数切れが盛られたのをいただくと、柔らかなクセのない赤身肉が旨い。

近頃は霜降り肉の刺しの脂がキツく感じて、肉は赤身が良いな、と思うお年頃。
魚は白身が好みだけどね。


(こちら馬刺し。)

会津で魚と言えば、ニシン。

天ぷら、煮物、山椒漬け、など身欠きニシンを使った料理が多い。
海が遠くて鮮魚の流通が叶わなかったからでしょう。

中でも好みはニシンの山椒漬け。
酢に漬けたニシンと山椒のピリッとした爽やかさが堪らんのです。

かみさんの実家で初めていただいた時は唸りながら次々に摘まみましたよ。


(ニシンの山椒漬け。)

好みの郷土料理の筆頭に挙げたいのは、こづゆ。

ホタテの貝柱で出汁を取り、具は里芋、ニンジン、糸コン、山菜、キクラゲ、豆ふ、姫竹。
これらの優しい旨味と食感が楽しく、幾らでもお代わり出来ちゃう。

かみさんの実家で初めていただいた時は感動して何杯もお代わりしましたよ。

会津に行く機会があれば、ぜひ食していただきたい郷土料理です。


(こづゆ。三つ葉を乗せ忘れた。)

給仕してくれたスタッフの会津訛りも素朴で好ましい。
何だかホッとくつろげる心地良さがある。


(ならぬものはならぬのです。)

宿の壁にあった「什の掟」にその所以があるのでしょう。


♨️

【食】ショウサイフグ・コモンフグ・カワハギ・アジの刺身、肝醤油、カワハギの塩焼き

2020-11-16 06:30:00 | 釣魚料理
10月30日(土)の野毛屋さんへの釣行はトホホなショウサイフグ1匹。

公式釣果はそれだけでコテンパンにヤられたけど、コモンフグに良型カワハギ、お土産にいただいたアジがあって、何とか食の体裁は保てる。


(完璧に血抜きしてますよ。)

特にこのカワハギ。

水温が高い割にはこの時期から肝が張ってて楽しみですぜ。
市場価格は4,000~5,000千円ではなかろうか。
ウッシッシ。


(全部盛りにした。)

釣果は全て刺身に下ろす。

ショウサイフグ(右上)
コモンフグ(右下)
アジ(左上)
カワハギ(左下)
と、一同に盛付けた。

そこに、


(肝醤油。堪らんね。)

カワハギの肝醤油。

きちんと血抜きしてあるクリーム色の綺麗な肝を丁寧に叩いて、血管を取り除いてワサビをちょいと混ぜて醤油で溶く。

これに絡めて刺身を行くと堪らんね。

かみさんは、やっぱりカワハギがいいなー、とフグを差し置いてカワハギに手を伸ばす。

そりゃ肝とセットのカワハギの戦闘力は凄いよ。
八景産だけあって身の旨さも抜群だしね。


(カワハギとアジの合い盛り。)

翌日もカワハギは刺身で、アジはタタキでいただきましたよ。

久し振りのタタキは旨いなー。
アジにネギとショウガの組み合わせは絶妙だね。


(焼き物と骨せんべい。)

カワハギの頭は塩焼きにしてみた。

塩焼きは初めて食べたけど、頬周りの肉は思わず唸る旨さで眼からウロコだね。
今度丸々一匹を塩焼きで食べてみたいな。

薄皮は串に巻いて塩して炙ると、もちっと香ばしくてアテに良し。
今度フグの薄皮でもやってみよう。

アジの中骨は骨せんべいにして子供たちに提供、フグの骨は干して出汁取り用のストックに。
無駄にしませんよ。

肝があることで贅沢度がワンレベル上がった気がする。
この時期のカワハギは偉大だなー。


🐡