異常とも称される今年の湧きに満を持して初挑戦するマダコ釣り。
初の釣りもの、タックルも初下ろしなものの、船宿の長崎屋さんは勝手知ってるから安心だ。
開店の6時ちょい前に宿に着いて、受付け後に本牧港へ。
マダコは2隻出しのところ、大型の第18長崎丸を選び、釣り座は左舷艫2番目をチョイス。
18号船は両舷OKだけど、もう一方の11号船は左舷のみの乗船だそうだ。
(真ん中が18号船。)
長崎屋さんは8時の出船だから、船上で準備してても時間が余っちゃう。
セッティングが終わったらウトウトと仮眠しましたよ。
台風10号の直接の影響はないものの、それなりに風があり、雲も厚い。
そのお陰で過ごしやすいけどね。
(潮はこんな感じ。)
この日のために買ったのは、竿はシマノのTACOEGI BB、リールはダイワのLIGHTGAME X ICV200。
当初はシマノのバルケッタSC600にしようと思ってたのだけど、シマノのリールは600番以上に左ハンドルの設定がないんだよね。
シマノさん、考えて貰えないだろうか。
(こちらが下ろしたてのタックル。)
(タコエギはこれ。)
出船と同時に雨が降り出し、レインウエアを着込むことになる。
港を出たところで竿を入れるも、船中型を見ずに直ぐさま移動。
移動中にもう雨は止んでる。
通り雨だけど雨雲が厚いから短時間でも雨量はそれなりにある。
この後3回、ウエアを脱ぎ着したよ。
(移動中。)
タコ釣りは根掛かりが心配だけど、流す場所は根がないようだ。
釣り方は、底を取ったらとにかく小突く、
ひたすら小突くを続ける。そのうちエギにタコが触ると重くなるので、乗ったと見たら底からタコを剥がすように大きくアワセる。
周りの手釣りの方を見ると、小突きは小さく早いピッチだ。
竿で同じペースで小突くのはなかなか難しくてしっくり来ない。
チョコチョコと小突いて、たまに大きく誘って乗ってないか様子を見る。
(時々雨も降る。)
周りでタコが揚がり始めると船中に活気が出る。
左隣の大艫の方はスピニングタックルも持ち込んでキャストしてポンポンと揚げてる。
右隣の手釣りの方も小突きからのアワセ、手繰りまでの流れるような所作が見事で順調に釣果を重ねてる。
こちらはチグハグな小突きのままで正解が掴めない。
小突きから聞いてみて重みを感じたらアワセをくれるが、タコがいても巻き揚げ途中でバラシちゃう。
なかなか乗らないし悶々としてると、ベテランの中乗りさんから、エギの位置を低くしてごらん、とのアドバイスをいただいた。
根掛かりを懸念して捨て糸でオモリを繋いでたのを外し、スナップ直結に改めてみる。
すると直ぐに結果が出ましたよ。
(9:20に1杯目。)
小振りだけどようやく1杯目を揚げてホッとする。
DAISOの掛け布団も入るというサイズの洗濯ネットに入れて一安心。
エギも色々変えてごらんよ、と言われ、4種のタコエギに限らずイカ用のエギもローテーションに加え、根掛かりしないからダブル付けで挑んでみる。
するとアタリの回数は増えたものの、相変わらずバラシが多い。
12時を回って9打数3安打という貧打振りだ。
(洗濯ネットに収まるタコ。)
小突き方を色々変えてアワセを強くしてもバレるから、タコが乗りきらないうちに早アワセしてると分析、アタリを取ろうと小突きを止めて聞くのがダメなのだと悟った。
そこで、竿先を思い切り下げてカワハギのタタキに近い早さで小突き続け、途中で小突きの幅を変えることで聞きを兼ねるようにする。
周りの皆さんが竿先を水面と平行に構えてるんでそれに合わせてたけど、竿先を下げることで早い操作がしやすくなって、ようやく釣り方がしっくり来た。
(午後は風が出てきたよ。)
とにかく早く小突き、重みを感じても手を止めずに小突き続け、完全にタコが乗った感触を得たところで大きくアワセるようにする。
これがハマった。
(チャックが壊れて結んでます。)
この釣り方でアタリが頻発、バラシもなくなり怒涛の連チャンになった。
周りがアタらなくても一人気を吐き、とにかくアタるし、乗る。
掛ける度にお隣さんに、また来たの?と驚かれつつタモ入れいただいた。
全部持ってかれちゃうよ、とのボヤキも聞こえる。恐縮です。
タコは型が良いと掛けてから巻くのが大変。
ズーンと来て、その後ただ重いだけなのはスミイカと一緒だね。
早い小突きで腕に負担が掛かるところに、キロオーバーが乗ると腕はパンプアップ状態だ。
記念すべき10杯目は型が良くて、巻き疲れて手を止めた時にバラシたものの、それ以外は全て獲った。
(14:18にツ抜け!)
釣り方を悟った昼過ぎからの2時間で7杯を揚げてツ抜けを達成。
17打数10安打で終えた。
前半のバラシの多さが悔やまれるな。
出遅れがなければバグリミットを達成出来ただろうか。
勝手が分かったから次回は初めから勝負になるぞ。
それにしても今年のマダコの湧きは噂通りで、船中どれだけのタコが揚がったんだろう。
これが毎日なんだから驚異的だ。
(沖あがり。)
(自衛艦がいたぞ。)
このところ釣果が伸びず前回はオデコだったし、今日も午前中まで悶々として、どんだけ下手なんだよ、とメゲてた。
午後の捲りで久しぶりに納得の釣りが出来た。
ようやく自分を信じることが出来た。
これで気持ち良く残りの夏休みを過ごせるよ。
・マダコ : 10
船中1~17
中潮
🐡