My Pleiades

私の好きな映画・小説の話、そして日常の出来事

3月から5月に読んだ本

2012年05月20日 22時45分19秒 | 

 この2、3か月の間に読んだ本を紹介します。
結構、たまってしまったので、いつもの簡潔な感想に輪をかけて簡潔に(笑)

外科医 須磨久善 (講談社文庫)
クリエーター情報なし
講談社

 『外科医 須磨久善』(講談社文庫)、著者:海堂尊
『チーム・バチスタの栄光』などの海堂尊によるノンフィクション小説です。
正にバチスタ手術で有名となった須磨久善とはどんな人物か?
そんな小説です。
事実は小説より奇なり
そんな言葉が浮かぶような、ドラマチックな展開。
これが、史実とは。。。


グイン・サーガ・ワールド 4 (ハヤカワ文庫JA)
クリエーター情報なし
早川書房

 『グイン・サーガ・ワールド 4』(ハヤカワ文庫)
『グイン・サーガ』の著者栗本薫が亡くなってから、別の作家さんが連載形式で、
季刊発売されたシリーズの最終巻。
やはり、文章が栗本薫と違うのは当たり前。
栗本薫でさえ、正伝130巻の最初と最後では全く文章違うと言ってもよい位だから。
それを考えるとその世界観を使った外伝的作品としてとても楽しく読めました。
これからも、このような作品を出して、この壮大なストーリーを語り伝えて欲しいです。


太陽の塔 (新潮文庫)
森見 登美彦
新潮社

 『太陽の塔』(新潮文庫)、著者:森見登美彦
森見登美彦氏のデビュー作品。
独特の世界観と文章。
正直、最初は入り込み難かった。。。
でも、だんだんのそのユーモアが見えてくるにしたがって、面白くなってきた。


猫鳴り (双葉文庫)
沼田 まほかる
双葉社

 『猫鳴り』(双葉文庫)、著者:沼田まほかる
家の玄関に捨てられていた子猫。
その猫を置かれた、胎児を亡くしたばかりの夫婦。
一部はその夫婦と子猫、そして子猫を捨てた少女の交流の話。
二部はイキイキと成長した猫と成長した少女とその同級生の悩みを抱えた男の子のお話。
三部は年老いた猫と妻に先立たれ、そして猫と共に年老いた夫のお話。
最後は涙なしでは読み続けられなくなります。
 ちょうどこの本を読み終わった頃に、うちの飼い犬の病気が判明。
もう、ショックでショックで堪りませんでした。。。

水底から君を呼ぶ (光文社文庫)
大石 圭
光文社

 『水底から君を呼ぶ』(光文社文庫)、著者:大石圭
ホラー小説です。
本の帯には「あんまり怖いので、手にとってもらえるか、心配です。」
の文字が。。。
少々、怖々読み始めたのですが、結果怖くありませんでした(笑)
どちらかと言うと、とても悲しいお話。
そして、とても純愛に満ちたお話。
ただ、その純愛を踏み躙る人の心が怖かったり、
誰かを貶めずにいられないような人間の醜さが怖かったりします。
これはちょっとオススメかも。


葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)
歌野 晶午
文藝春秋

 『葉桜の季節に君を想うということ』(文春文庫)、著者:歌野晶午
これ、面白かった!
以前、読んだ『イニシエーション・ラブ』という小説にもあった、
小説だからこそ通用するカラクリがこの本にもあり。。。
もちろん『イニシエーション・ラブ』とは別のカラクリ。
正直、ラストは衝撃を受けました。
『イニシエーション・ラブ』の時は、貸してくれたO次郎さんから、
2回目を読むと話が変わるというヒントを聞いてたから、なんとなく結末がよめた。
でも、これは何の予備知識も無しに読んだのもあるけど、
全くそんな結末だとは微塵にも思わなかった。
これはどんなカラクリなのか言うと全然面白くなくなっちゃうので、
興味持った方は是非読んでみて下さい。
これもオススメですよ。



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