狐の会が2005年末から2006年春にかけてリリースした「抵抗と笑いとその後にくる虚しさ」にはじまるシングル三部作にはひどく心を揺さぶられた。(そのとき書いた感想
その1。
その2)
そこには、ベル&セバスチャンに強い影響を受けながらも単なる物真似では終わらない世界が広がっていたからだ。僕は今もこの3枚のシングルを繰り返し聴きつづけている。
その後、狐の会は、数は少ないながらもライヴを行い、自主制作音源をリリースし、
Coaレコード所属アーティストによるカーペンターズトリビュートアルバムにも参加した。ファーストアルバムのレコーディングに入ったとも伝えられた。その活動は華々しいとまではいえないものの、それなりに順調に思えた。
しかし、ここからぱったりと動きが見えなくなってしまった。ファーストアルバムはいつまでたっても完成せず、発売予定は漠然としたまま今年の春になった。そしてオフィシャルサイトまで「404 Not Found」になってしまった。狐の会というバンドはもう存在しないのではないか。僕は本気で心配しはじめていた。
で、きのうふと思い出して「狐の会」で検索してみたら、知らぬ間に
オフィシャルHPが復活しているではないか。しかもアルバムに収録される予定だという「ギターはもう聴こえない」のPVが期間限定で公開されている。さっそく見てみた……
お、重い。いや曲の内容でなくデータが。これなんとかなりませんか。
PV自体は短編映画風で10分近くあり、その半分を過ぎないと曲が始まらないというもの。狐の会らしいといえばらしくもある。
まあでも僕が言いたいことはこういうことだ。
さっさとアルバム出しやがれ。
ついでなので、YouTubeで公開されている「秋の夢」のPVも貼っておきます。
最後のクレジットに「アルバム2006年発売」って書いてあるなあ。とほほ。