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Musiker Geist ~音楽家魂~

Makkyのギター教室&音楽魂、ゆるいライフ

シンプル・イズ・ベスト

2011-02-06 19:56:36 | ギター・ライフ

来週のライブもギターを2本使う予定。

前回のライブ主宰のマークさんにも言われたが、

「まっきーは荷物減らすのが課題やな~?^^)

コレ痛感しています。
移動がたいへんなんだ、2本あると。
エフェクター類を今回思い切って減らすことにしました。

もともと、ペダルで音を作り込むタイプではないですし。
最近はライブハウスのアンプも、信用してOKなところ
がほとんどだし、ね。

(昔は酷いアンプを平気で置いてあるハコもあったなあ。
クレームをつけたら、次に新品に買い替えてあったり。)

人によっては、畳一畳分ぐらいあるエフェクターペダルを
どーんと広げたり、ラック式に搭載した巨大エフェクト群を
持ち込む方もいますが、音色はやはりギターと指(ピック)、
そしてアンプで作るもの、というのは古くて新しい真理
だと思うワケです。

あ~あ昔もっと勉強しとけば良かった・・

2011-02-06 10:51:39 | ギター・ライフ
↑というのは、いつの世代でも後の祭りで思うもの。

筆者もそういう慚愧の念によく苛まれるのは、いうまでもない。
一つには音大時代にもっとジャズにハマっておけば
良かったのになあと思う。
当時はロックとクラシック~現代音楽作曲に必死だった
ので、まあ無いものねだりというものだろう。
人間はけっきょく、後悔しないでは居られない生き物なのだ。

ブック◯フで買った^^

学校でやったことは私のだいじな基礎になっているが、最近は
巷でもっとアドバンス(進歩)した内容の本を手軽に入手できる。
これらから学ぶことが多い。
スタンダード曲も、遅ればせながら勉強再開した。
(ボチボチだが)

昔あまり好きでなかったことが、いま振り返ってみると
妙に懐かしく、よそよそしかったものが親しげに見える。
ふと気付くと、ジャズの勉強をするのがいつになく好きに
なっている。

これってつまるところ主観の問題。「自分はこういう趣味!」
というのは変わるもので、一概には言えませぬ。

何でもやっとけば、後で意外に役立つもの。
食わず嫌いはイカンなあ、と改めて思うのだ。

エレキ・ギター=真面目の象徴(?)

2011-02-03 12:48:37 | ギター・ライフ
昔は青少年がエレキ・ギターかモーターバイクを持ちたがると
世の親は「不良への兆候」として警戒を強めたもの。

時代が変わって、多くの学校で軽音楽部が増え中高生で
バンド楽器をやるのは珍しくなくなった。
(筆者のエレキ生徒は小学生、幼稚園児も居るぐらい。)

今はギター、エレキを熱心にやるような少年はむしろ
マジメな部類の子が多い。

実直に個人練習をして、バンド仲間とチームプレイを学び
学祭や発表会、ライブで成果を披露するわけだから、
やっている内容は運動部と近い。

もちろん、家で気分転換、あるいはもう一つの人生と
しての音楽をひとりでギターと共に楽しむのも、大いにありだ。

先日体験レッスンにいらした方は中学生。
保護者同伴でいらっしゃったのだが、お母様のご職業は学校の
教師だという。

お母様ともお話をして、その日さっそくご入学いただいた
のだが、お子様を預けられる責任とともに、世の中が
エレキを見る目も変わったなあと改めて感じた。

10年ほどまえは自分の生徒さんには、「ギターに青春を賭けてみたい」
といったフリーターの方も多かったが、時代の移り変わりと
ともにすっかり居なくなった。
(これは寂しいことでもある。)

そのかわり、というわけではないが目立ち始めたのは
「音楽を身につけさせたい」という保護者のバックアップで
やってくる学生さん達だ。
その中にはエレキ・ギター希望者も多い。

むかし音楽学校で、
「エレキって、音楽理論も何も無く適当にガチャガチャ弾いて
いるだけなんでしょう?」
と他楽器の初心者の生徒さんに聞かれて愕然としたことが
あるが、「理論はサックスでもギターでも同じです。」
と誤解を解くのに苦労した。

エレキ・ギターだって真剣にやれば、全ての音楽に通じることが
出来る。たとえロックだけやっていても、そこには奥深い内容が
あるわけで。

とまあ、こんな昔話をするまでもなく世の中はどんどん変わり、進歩
している。
取り残されないように、筆者も進化し続けなければなるまい。


嗚呼!ロックな日々

2011-02-01 12:23:51 | ギター・ライフ
北国の雪のニュースを見ると、豪雪地帯は大変だなあと
改めて思う。

こんなとときよくボストンの留学時代を思い出す。
自分が行った最初の冬は当地で数十年ぶりの大雪が
降り、その後も毎年冬には大雪が降った。

ロック・ギターの師匠ジョー・スタンプのレッスンでは
都合により彼のアパートに直接習いに行っていた。

路肩に積もった雪をよけながら、凍った道路に足を滑らせない
ように慎重に歩く。
ジョーのアパートの向い側には老人ホームがあり、ギターを
抱えた自分を、暖かなテラスのガラス越しに老人たちが見つめる。

「あそこにはギターを持った若い人達がよく出入りしてるわ・・」
という眼差しで、チェアーに座った彼女らの目線を浴びつつ
アパートに入ると、
ジョー御大は自分の部屋で、音漏れも気にせずアンプでガンガン
練習している。

彼は、同じくミュージシャンの友人とルームシェア(フラット/
アパートの複数の部屋を2~3人で借りてアパート代を割り勘にする)
していた。
金髪でかなり太めの彼もギターを弾くらしいのだが、弾いているのを
みた(聴いた)ことは無い。
挨拶すると「Hi?」位は言ってくれるが、彼の目はいつも眠たげに
曇っており、「このひと大丈夫かな?」という気にさせられる。

ジョーがガンガン速弾きギターを鳴らし続けると、この彼は
「F××K! F××K!」とわめきながら自分の部屋の壁をドンドコと叩き
(蹴り?)始める。
心配になってジョーに彼は大丈夫なのか?!と聞くと

無表情に「大丈夫だ。問題ない。」と言って、ピロピロ、ガンガン弾き続ける。

ある日、またレッスンに行ってみると、例の金髪の彼の部屋のドア
が半分まっ二つに割られており、そこが布で塞がれていた。
ヒステリーのあげくに自分で叩き壊したに違いない。

そしてやはり、ジョーはマイペースでピロピロ、ガンガンと遠慮なく
ギター・レッスンをしてくれたのだった。

がんばれよ~!

2011-01-31 22:34:55 | ギター・ライフ
きょうご紹介したP君は、べつに本名のイニシャルはPではない。

手が特別に大きく、ポール・ギルバートの手みたいなので
ポール君と愛称をつけさせてもらった。それゆえのP君である。

お父さんが外国人なのでもうすぐ海外に引っ越すことになった。
短い間だが、お世話になりました。さびしくなるなあ。

小指が要らないくらい手が大きいのは羨ましいかぎりで、また指も良く
回るので、本人には速弾き系を試してみることを勧め、「ハイウェイ・
スター」なぞを持って来てみた。
しかし本人は速弾きはさほど興味が無く、パンク系の音楽と、
作曲をやってみたいと言う。
世の中、上手くはいかないものだ。

「将来は建築家になりたいとずっと思ってたんです。でもギター
習い始めたら面白くて。もし才能があったら、こっちも追究して
みたいと思うようになりました。」

どの道がいいのか、筆者にも断言できない。
たしかに彼は指は回るしすでに曲も作り始める
積極性もある。ルックスも良い。そうは思うけれども。

自分が若者だったとき先輩に言われた言葉を思い出して、彼に
言ってあげるしかなかった。

-ひとつのバスケットにぜんぶ卵を入れるなよ。両手にバスケットを
持って、大切な卵をそれぞれに入れて運ぶんだ。-

十分なアドバイスにはなってないかもしれないが、彼は何かを感じただろうか。

表情には笑みが見え、まだあどけない頬には少し自信が
宿っていたようにも見えた。
寒いこの季節、P君は元気に挨拶して出て行った。

その背中にはギターと、まだ本人にも見えない「可能性」が
背負われていた。

霊感を掴み録れ

2011-01-30 15:01:46 | ギター・ライフ
天才とは99%の汗と1%の霊感の賜物とエジソンは言った。

霊感というと幽霊が見えるひとを「あのひとは霊感がある!」
といったりするがこの場合は、何処かこの世ならぬ世界から
来る啓示のようなものを掴む能力を霊感というのであろう。

スピリチュアル的な言い方をすると、この世はあの世の映し世
~うつしよ~であって、この世に存在するものはあの世に同時に
(あるいは先んじて、または時空を超えて)存在するという
考えがある。
発明や芸術も人間のこころの中にまず在ったものを
顕在化したものだが、人間が居ない世界で魂だけの世界が
どこかにア・プリオリに存在するのだろうか。
唯物論の観点からは一笑に付されそうな観念論だろうが、くだんの
発明王エジソンは霊界との交信機を発明しようとしていたそうだから、
今の科学者からするとオカルティストの一面もあったわけだ。

筆者の頭にはゆうべ就寝中新しい聞いたことの無い曲がリピートして
止まなかった。
「ロック」の範疇なのだろうが、シンプルな構造の中に混沌とした
声部がリピートしつつ、和声を形づくって行く。

ポップな軽さと明快さ、力強さ。カオスの中に整然とした構築感
があり、こんなロックを作りたいと思った。

しかしいつものことながら、トイレに起きてみると台風のあとの
ように曲の記憶は抜けてしまい、後には曲の印象だけが残された
のだった。
あの曲はなんだったのだろう。霊感の訪れもそれを掴まえなければ
自分のものにはならないのだ。
霊界の曲が「著作権フリー」であることを期待して、あの曲を
掴まえるべくまたの機会を待つとしよう。


DOOKEY山本くん

2011-01-28 21:48:50 | ギター・ライフ
ライブ前の控え室?いえレッスン前です。

天皇陛下の前でダック・ウォークをして見せた少年も
ずいぶん大きくなりました。
(現在、中二)
彼は子供のときに買ってもらったミニギターをいまだに
大切に使っています。

「これ今のオレに丁度いいんですよね!」

確かに小柄ではあるんで、見た目にはピッタリかも
しれませんが、ギブソンSGやモズライトも持っているのに
6年まえからのギターをいまだに大事に使う・・

その姿勢も含めて、格好いいguitar kidになりましたね。
今後、どんなミュージシャンに成長していくんだろうなあ。

曲を効率的に憶える(3)

2011-01-26 18:39:26 | ギター・ライフ
昨日は糸川英夫先生の、

「一日一小節」方式をご紹介したが、今日はそれの
変形版である。

それは一日一小節、曲の最後尾のほうから逆に練習
していくという方法だ。

通常は曲の頭から順番に弾いて憶えるものだが、
それだと出だしは練習十分、弾いて行くに従って
練習不足なパートに突入していくことになる。

時間が足り無くて、せっかく曲の盛り上がるところが
消化不良ということもあり得るだろう。

これを、言ってみれば逆取り(出演バンドがトリ~前座で逆にサウンド
チェックすること。)するわけだ。

これをすることによって、曲が進むにつれ弾き馴染んだパート、
フレーズに入って行き、余裕を持って演奏出来ると言う寸法。

これはピアノやバイオリン等のクラシック畑の人が
やる方法だと聞く。

筆者はまだ一度も試した事がないが、
限られた時間で一曲を計画的に仕上げる必要が
ある時には、試してみたら如何。


「初めて」って記憶に残るもの

2011-01-24 23:00:09 | ギター・ライフ
吉祥寺でMGSで教えている小学生のR君が、他教室で
フルートを習っているお祖母様と、去年暮れに発表会で
共演したビデオをお母様に見せていただいた。

R君にとって初めての人前での演奏。
筆者は観に行けなかったので、本番前にチェックする
大事な事3つを箇条書きにして、教えておいた。

本人曰く「緊張した」そうだが、動画を観ると堂々と
したもので、きりっとした顔でリズムもしっかりと
伴奏を務めている。

「頑張って、達成する」経験をこんな若いうちから音楽で
積めるのは羨ましい。
いまはデジタルで記録にも残せるから、良い経験を
したなと思うことしきりである。

本人曰く、「オレ本番に強いからサ~!」
と余裕のコメント。
でもお母様曰く、本番のあとでお腹を壊したそうじゃないか?

それってトクな性格かも??

いつも変わらぬ人と場所

2011-01-24 22:11:04 | ギター・ライフ
生徒さんの中には、10年以上習ってくれている人
もいる。
そういった方々の中から、今日はOさん(女性)を
ご紹介しようと思う。

この女性は中3のとき、ドラムとエレキ・ギター(筆者に)
を習い始めたのだが、ギターが性に合ったらしく、
その後ドラムは中止したようだがギターはずっと
続けてくれている。(ありがたや~。)

当初ベンチャーズから始めたのだが、その後いくつか
試しにベンチャーズ曲を持って来ても黙々と練習、
消化してゆく。「何か別のにしようか?」と言っても
これで良いと言う。

その後彼女も高校生、大学生になり、「だいぶ上手くなった
から好きな曲を持って来て良いよ?」というと
ヴィジュアル系の曲を次々と持ってくるようになった。

それ以後は、練習しているのはヴィジュアル系オンリー
である。
発表会等には決して出たがらないし、また勧めてもバンドに
参加するわけでもない。
ただやりたい曲のギターを私が耳コピして書き取り、
彼女が練習するだけなのだが、当人は満足してくれている
ようだ。
本人なりにギター・ライフは生活の重要な位置を占めて
いるのだろう。

彼女は中学生→高校生→大学生→大学院生となり、今は
バイオ系の研究をしているらしいのだが、彼女の
見た目がほとんど変わらないためか、十年一日の如し。

彼女の家庭環境その他のことは聞いた事がないし、
本人が話し出さない限り聞く事もないだろう。

このOさんに月2回会わないと、何か物足りないと感じるに
違いない。
Oさんもそう思ってくれているかもしれない。