goo blog サービス終了のお知らせ 

Musiker Geist ~音楽家魂~

Makkyのギター教室&音楽魂、ゆるいライフ

武の道 楽の道

2011-03-01 00:46:32 | ギター・ライフ
きのうは相方が発熱して、リハを休むことになった。
今年は体調不良になる人が、身の回りでも例年以上に多い
ようだ。
自分だけでスタジオに言って「独り稽古」をしたのだが
作曲を試みたり、灯りを消して暗いステージを再現してみたり
いろいろしているとあっという間に時間が経ってしまった。
結果的に、得るものは意外に多かった気がする。

武道でも強くなる人は、ひとり稽古を欠かさないものだ
そうだ。
ちゃんとした場所を借りての稽古は、舞台経験の
シミュレーションとなる。

ひとりでも荷物を運んで組み立て練習するという一連の
プロセスを経て、自分の頭で考えながらリハをするのは
仮想の相手を見立てて独りで稽古をする「居合道」にも
似ているかも、とふと思った。

自分と真剣に向き合ってみると、最高の味方も、最悪の敵も
自分の中に見つかることがある。
それは貴重な発見であり、また経験でもあるだろう。

5歳・ギター歴1年

2011-02-24 22:12:41 | ギター・ライフ
Sくんは5歳。
(明日で6歳になるとのこと。御目出度う。^^)

最初は標準的なギター初心者用の教材を使用していました
が、エレキ使用ということもありどうも身が入らない様子。

アニメの曲をどうしてもやりたいと言うので、
ピアノスコアからタブ譜に起こしてあげたところ、
コードやメロディも覚えて、熱心に
機嫌良く練習しています。
(たまに眠たく、集中力が途切れる事もアリ)

十代のロック少年が、始めたてでも好きな曲から
貪欲に練習したがるのと何ら変わりありません。

時代は想像以上に速く変わっています。


伴奏メロディを形成するGコード。
「手の形をキレイにね!」
と教えています。

音符からしばらく遠ざかったので、また戻らないと。
今だけでなく、将来を見据えないといけません。

良薬は口に苦し。
お肉だけでなく野菜も食べてもらわないと・・
おっきくなれないよ~。

聖典!「リアル・ブック」

2011-02-23 13:13:31 | ギター・ライフ


ジャズのスタンダード曲の種本ともいえる「リアル・ブック」。
要はバークリーの生徒が耳コピしたリードシート集だ。
セッションのソース、または分析の対象としてもその影響力は
大きい。

イリーガル(違法)版とリーガル版がある。
イリーガルのは手書きコピー集なのだが、自分がいた当時はこっちのが
良く使われていた。

(茶色い表紙のボロボロのほうがイリーガル版です。)

バークリーの購買部では、リーガルのほうが売られていたが、
イリーガル版は裏取り引きでのみ、買える。

犬を連れてバークリーの周りを歩いている謎の浮浪者、通称
「リアルおじさん」に相談して売ってもらう。これがリアルブック
入手の王道だった。

筆者の場合は、1学期に授業待ちで廊下に立っていたら
謎の先輩、たぶんアメリカ人に

「おい!新入生か? イリーガルのリアルブックもう持ってるのか?
 そうか、実はいいのが手に入ったんだ。良かったら買わないか?」

と声かけられて、その場で即買い。
日本円で5000円くらい払ったおぼえがあります。

のちに授業中に筆者のリアル・ブックを見つけた先生が、

「みんな、ちゃんとリアル・ブックを手に入れたか? これが
 ソレだ。最近『リーガル版』も出ているが、あれよりこっちの
 方が良い(本を手に持って)。ちゃんと、イリーガルのほうを
 買いなさい。」

「先生! どこに行けば買えるんですか」

「みんな見たこと無いか? この学校の辺りをよくうろついている
 犬を連れたバム(浮浪者)みたいな男がいるだろう。
 彼に声をかけてだな・・」

「ああ!^^」(そういう役回りの人だったノカ~)

イリーガルのはしかし、間違いが多いと言われています。
「枯れ葉」もふつうあまり使わないEmのキーで書かれているし。

でも手書きの記譜に味があり、「聴いて、書き取った」感が
五線譜の間から伝わって来る。
そんな de facto standar~事実上の標準~の曲集だったんですね。

失敗して人間は大きくなる!

2011-02-22 23:31:46 | ギター・ライフ
ステージには魔物がいると言うが、本番での失敗というと
思い出すのが、もう10年以上前の経験だ。

もう無くなった音楽スクールで働いていた筆者だが、
このスクールで大きなホールを借りて一大発表会をやる
ことになった。

クラシックの部、後半は歌の部、バンドの部、といろいろ
一日中やる発表会だが、時間が余ったのでオープニングに
フルートと筆者のクラシック・ギターでデュオ曲を2曲ほど
弾くことに。

当日までには暗譜が間に合わず、楽譜と譜面台を使った筆者。

いざ本番が始まって演奏していると、
ホールの空調の風が思ったより強く吹いて来て、譜面の紙を
ヒラヒラ・・またヒラヒラ・・と風に舞うシーツのように
はためかせ始めたのだ。

憶えてない曲がこれでは演奏できようはずも無い。
片手で紙をバシッ! またバシッ!とハタいて戻し
ながら、なんとか必死で最後まで演奏を終えたかたち
になった。

客がまばらだったのでまだ良かったが、スタッフ達は
誰も見てないかよっぽど忙しかったのだろう、孤軍奮闘
する筆者を助けようとする救いの神は最後まであらわれ
なかったのである。

こんなことがあったので、以後ステージで譜面を使う時は
必ず透明ファイルに入れるようになった。
(先週もしかり。教訓はしっかり生きている)

何ごとも経験であるが、いつ思い出してもバツの悪い
出来事。しかしけっこう笑えるので、ときどきレッスンの
ときネタにしている。
・・他山の石としてほしい。

セッションと演武と

2011-02-20 00:13:53 | ギター・ライフ
アコースティック・ギターはデュオで魅力を発揮する楽器だ。

イダ・プレスティとアレクサンドル・ラゴヤの夫婦を例に取る
までもなく、それはギターを抱えて友達と向かい合ってみれば
分かること。

レッスン生活を続けていると、みんなどんどん上手くなってきて
アドリブが出来る人も現われる。
これは嬉しいことで、二人で交互に伴奏とソロを受け持ち
ながら合奏できる。

これは合気道の演武におけるトリと受けにも似ている。千変万化の
技が、その一瞬に次々と生まれる瞬間は音楽のセッションにも通じる
体験である。

ギターの合奏も合気道同様、その経験を楽しみ、学べばいい。
ブルースでも、お馴染みのジャズでも。

それがスタジオの一室だろうと、人前の舞台の上だろうと真摯にとりくめば
それは音楽体験という財産になってくれるだろう。

武勇伝?!

2011-02-19 20:42:24 | ギター・ライフ
ブログの読者さんから「何か音楽上の武勇伝を書いてください」
と言われましたが、どうしようかなあ。^^

やっぱり遠慮させてもらいます・・まだ修行中の身ですので。
何か面白い、笑えるネタを思い出したら、書かせてもらいますね。

そういえば、さいきん占いサイトを見ていたところ、私の生まれ
の星は
「若い頃に乱暴狼藉を働くほど、のちに大成する」
とのこと。いまは何でもネットで見られて、便利ですな。

↑しかしホントか?
もっと好き勝手に生きときゃよかった?

まあ今後の人生を考えるといまから乱暴狼藉になるのも
悪くはないか・・
若いか微妙、いや多いに疑問ですけど。

などというと、

「お前の人生、いいかげん好き勝手に生きとるやろが!」

とどやされそうなので、世間の迷惑にならないところで
こっそり狼藉者になろうかと思います。

人は試行錯誤したい生き物

2011-02-18 22:51:55 | ギター・ライフ
Tくんは今月入会してくれたばかりの少年なのだが、
すでにギターを弾ける友達たちにいろいろ教わって
いるようだ。

「スモーク・オン・ザ・ウォーターのイントロなら完全に
弾けますから!」

と自負していたのだが、彼の弾くのと私が試しに弾くのとで
ぜんぜん違うので、ちょっと目からウロコだったようだ。

彼は自分自身が弾く時は、よけいなノイズや弦の音を、
「脳内除去」して聴いていたようなのだ。


しかし流石若くて熱心な子は違う。
指を寝かして、2本の弦を押さえ他弦を同時にミュートする
技を指導したところ、わずか30分ほどでかなりマスター。
レッスン前より長足の進歩を見せた。

はじめから正しいやり方を手取り足取り教えると、意外と憶えない
ばかりか、違ったやり方を模索し始める人がすくなくない。

いったん「出来ない」を通過した後、「出来る」を経験すると
感激が大きい。そういうときは覚えも早いもの。

人は試行錯誤したい生き物なのかもしれない。
生徒さんが、自分で発見する手助けが出来れば、本当は一番いい
のでしょうね。

風邪の引き始めに、これ!

2011-02-12 20:56:27 | ギター・ライフ
卵酒?
それはたいへん結構。
でもそれ以前に。

今日は朝、外に出て用足しをしたので、帰ってから
冷え切って食欲が無くなり、からだが動かなくなりました。

家人のすすめで、足だけ45°くらいの熱めの湯で
「足浴」をしたところ、かなり人心地がついて
その後食欲も出て来ました。

足浴は短時間で良いそうですが、暖まった足を
引き上げてみると、どっちかの足がより赤くなって
いることがあります。

より「赤くなって無い」ほうが冷えているそうなので、
そっちを重点的にさらに温めてから足浴を終えると良い
のだそうです。
私は左足のほうが白っぽかったので、今日はそっちを
更にあっためてから出ました。

野口整体で知られる、野口晴哉先生の名著
「風邪の効用」
から家族に教わった知識です。

何かのときにお役に立てればと思います。


日中友好青年!

2011-02-07 21:41:41 | ギター・ライフ
最近入学して、熱心にやってくれている生徒さんのひとりに
F君(仮名)が居る。
彼は中国から帰化したハイティーンの青年で、日本に来てから
5年ぐらいなのだが日本語が達者なので当初はてっきり純日本人
だとばかり思っていた。
ちなみに名前もすでに日本風に改名している。

話に聞くと南京出身ということで、最初はコレはヤバいかもな
とやや不安に思っていた。

筆者の主義で、必要ないかぎりあまりプライベートには突っ込んだり
関与したりしないのだが、見ると周りの日本人と溶け込んで上手く
やっているしギターには非常にハマっており、お母さんも

「こんなに熱心にやるなら、もっと早く習わしてあげれば良かった
ねえ・・」
と言っているらしい。

本人は極めて真面目な青年で、最初レッスンしたあと別れるときに
振り返る度なんどもお辞儀していたのが印象に残っている。

「あっちでは二胡とか月琴とか盛んなんでしょう?」
と聞くと

「それは年配の人の間だけです。若者がやりたいのはやっぱり断然ギター
とか西洋楽器です。」

とのことだ。
彼は市民バスケットボールのチームにも所属しているのだが最近は
すっかりギターと、友達とのバンドに熱中してしまったようなのだ。
(練習しているのはJポップである。)

彼には中国語の発音などを聞くと、身を乗り出さんばかりに必死に
教えてくれるのが微笑ましい。
「明日試合あるの?」というつもりで
NHKの中国語講座でちょっと齧った中国語で
「ミンティエン ビーサイ?」と言うと

「あー。メイヨウ(ありません)。先生、
『ミンティエン ヨウ ビーサイ マー?』
と言うともっといいですよ。人といっぱい喋ると、上手くなりますよ。」

これではどっちが先生か分からない。^^

いまは旧正月で南京に帰省して、仕事で向こうにいるお父さんと
旧友とのんびり過ごしているであろうF君。

日本人の良い印象を、いっぱい広めてくれよ~!。

独自の職人技(?)

2011-02-07 14:26:31 | ギター・ライフ

弦交換のときフロイド・ローズ方式だと、弦の根元を
チョッキンと切ってから嵌め込んで、締め付けますので面倒ですね。

最近はボールエンドの市販の弦を、そのまま張れるモデルも
ありますけど、筆者のは旧式。手間がかかります。

チューニングで弦を巻き上げたとき、つい締めたはずのブロックの
間からポロッと弦の端っこが取れて外れてしまうこともあるでしょう。

いつの頃からかラジオペンチで端っこをグルッと巻き、摩擦力を
高めてから締めるくせになりました。

誰しもこんな「独自の工夫」を持っているものではないでしょうか。
やや神経質というかこだわり過ぎかもですが、日本人的な職人気質
ってことで・・。