クラブ募集馬2頭の近況をお伝えします。
まずはターファイトクラブ募集馬であるメジェルダの2022からです。
4月末日時点での本馬の測尺は、以下のとおりです。
【体高】155cm 【胸囲】174m 【管囲】20.0cm 【馬体重】398kg
現時点で体高155cmというのは1歳馬としてはかなり大きく、当場でも本馬以外に1頭いるだけの数字です。
冬期でも堅実に馬体の成長が窺えた馬ですが、当歳から1歳になったばかりという時期でもあり、大きいながらもまだ幼さを感じさせる馬体でした。
しかし、春を迎えて冬毛が抜け始めて、青草を食べたり放牧地を走り回れるようになったなかで、馬体に少しずつメリハリができ始めて大人びた印象があります。
舎飼い中にイレ込む場面があるのは相変わらずですが、それでもここに来てその回数がグンと減ってきました。
心身ともに成長を感じる1ヶ月であり、脚元も含めて現時点で不安材料はありません。
なお、この中間に預託予定先の調教師の先生が来場されて本馬をチェックしていただき、馬体の出来に満足していただいてます。
引渡し先の育成場については、半兄メディーヴァルと同じ小國スティーブルさんを予定することになりそうです。
次にローレルクラブ募集馬であるアメージングムーンの2022について。
4月末日時点での本馬の測尺は、以下のとおりです。
【体高】153cm 【胸囲】174cm 【管囲】19.8cm 【馬体重】435kg
4月16日には全兄のタッチウッドがG1皐月賞に出走しましたが、かかってしまって13着という結果でした。
ポテンシャルは高く評価されていますが、現状はそれがまだ十分に発揮できるほど心身ともに成長し切れていないのかもしれません。
本馬は相変わらずクセのない順調な成長を続けていて、体高や幅などこの時期の馬体としては十分な成長を見せています。
時折見せる気の強さはこの牝系由来のもので、それでも普段からチャカつくこともなくどっしりとした気性をしています。
青草が生えてきたので以前ほど飼い葉を旺盛に食べる印象はありませんが、当場の全1歳世代でもトップクラスの馬体重であり、むしろ太り過ぎないように自分で調整している感もあります。
出資会員の方々が当場まで見学に来てくださる回数が増えていますが、毎回余計なこともせずに持ち手の指示にちゃんと従いますし、そういうところに賢さも感じさせます。
なお、本馬については事前に預託予定先の調教師の先生と連絡を取り合うなかで、育成場への引渡し先としてファンタストクラブを予定しております。
2頭ともこちらの期待通りの成長を続けてくれているので、このまま順調に成長していけるように今後も注意深く飼養管理していきます。
一方で、先日ターファイトクラブに提供していたエレガントルビーがまだ3歳という時期ながらケガによる引退という結果に至ってしまいました。
当場としては彼女の将来を考えてクラブと話し合いながら、転厩や休養先など環境を変えることで彼女の成長を見守るつもりでした。
しかし結果として、出資会員の皆さまに多大なご迷惑をお掛けする形となったことを深くお詫び申し上げます。
繁殖シーズンに当場に帰ってきたエレガントルビーですが、まだ3歳という若い馬体でもあるので、しっかりと繁殖牝馬としての馬体を作って来春の繁殖シーズンに備える予定です。
今度はエレガントルビーの仔で、再びターファイトクラブさんにお世話になりたいと考えております。
配合相手に関しては私の頭なかに何頭かプランはありますが、彼女の繁殖牝馬としての馬体も考慮しながら、もう少し練り上げたいと思っています。