今日2月11日は、建国記念の日。
この日付が祝日となるには複雑な経緯があり、国家のあり方を考えさせられる日です。
そこで私も、ちょっとスケールの大きい話を書きましょう。
そもそも日本は本当に建国されているといえるのか……あえて、そんな挑発的な問いを投げかけてみたいと思います。
私のかねてからの主張である、“まっとうな多党制”という観点から見たとき、日本という国はまだまっとうな国として成立していないのではないか……そういう問いです。
実際のところ、日本では、明治維新以来まともに政党政治が行われたことは一度もないでしょう。
明治時代はいうにおよばず、一時的に政党政治が行われたとされる時代であっても、それはきわめて不徹底なものでした。そして、昭和に入ってからは、それさえ完全に崩壊してしまいました。
戦後になっても、いわゆる55年体制ができてからは、実質的には与党になりうるのは自民党のみで、その自民党内の派閥による擬似政権交代のようなかたちでバランスをとるといういびつなスタイルでした。政権交代と呼びうる現象もありましたが、結局それらは一時的なイレギュラーにすぎませんでした。自民党以外の勢力で過半数を構成するには基本的な考え方の違う諸勢力を寄せ集めるしかなく、当然のごとく内部から自壊してしまいました。
いまの状況は、いわゆる55年体制の時代よりもひどくなっているようにみえます。
小選挙区制の導入によって派閥の力が弱まり、今では自民党内の擬似政権交代も起こらなくなっています。結果、きわめて風通しの悪い一党独裁状態が生まれているのではないでしょうか。
こうした歴史を振り返ってみるとき、「政権交代がふつうに起こりうるまっとうな政党政治を確立する」というのは、日本人に課せられた宿題であり続けていると思うのです。
それができないうちは、日本という国は真に建国したとはいえないんじゃないか……そんな気がしています。
この日付が祝日となるには複雑な経緯があり、国家のあり方を考えさせられる日です。
そこで私も、ちょっとスケールの大きい話を書きましょう。
そもそも日本は本当に建国されているといえるのか……あえて、そんな挑発的な問いを投げかけてみたいと思います。
私のかねてからの主張である、“まっとうな多党制”という観点から見たとき、日本という国はまだまっとうな国として成立していないのではないか……そういう問いです。
実際のところ、日本では、明治維新以来まともに政党政治が行われたことは一度もないでしょう。
明治時代はいうにおよばず、一時的に政党政治が行われたとされる時代であっても、それはきわめて不徹底なものでした。そして、昭和に入ってからは、それさえ完全に崩壊してしまいました。
戦後になっても、いわゆる55年体制ができてからは、実質的には与党になりうるのは自民党のみで、その自民党内の派閥による擬似政権交代のようなかたちでバランスをとるといういびつなスタイルでした。政権交代と呼びうる現象もありましたが、結局それらは一時的なイレギュラーにすぎませんでした。自民党以外の勢力で過半数を構成するには基本的な考え方の違う諸勢力を寄せ集めるしかなく、当然のごとく内部から自壊してしまいました。
いまの状況は、いわゆる55年体制の時代よりもひどくなっているようにみえます。
小選挙区制の導入によって派閥の力が弱まり、今では自民党内の擬似政権交代も起こらなくなっています。結果、きわめて風通しの悪い一党独裁状態が生まれているのではないでしょうか。
こうした歴史を振り返ってみるとき、「政権交代がふつうに起こりうるまっとうな政党政治を確立する」というのは、日本人に課せられた宿題であり続けていると思うのです。
それができないうちは、日本という国は真に建国したとはいえないんじゃないか……そんな気がしています。