ロック探偵のMY GENERATION

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映画『ゴーストバスターズ/アフターライフ』

2023-01-04 21:20:54 | 映画


映画『ゴーストバスターズ/アフターライフ』を観ました。

ゴーストバスターズシリーズの続編。

去年暮れの記事で、かつての『ゴーストバスターズ』でメガホンをとったアイヴァン・ライトマン監督が亡くなったという話を書きました。そして、その息子であるジェイソン・ライトマンが監督して新たにできたのが、この『アフターライフ』……というのは、当該記事でも書いたとおり。
しかし、そう書いておいてなんですが、実は私この作品を観ておりませんで……まあ正月ということでもあるので、ゆっくり映画でも観ようかということでアマプラで観てみました。

映画『ゴーストバスターズ/アフターライフ』予告編

正直さほど期待はしてなかったんですが……これは、なかなか傑作でした。

ストーリーを簡単に紹介すると……
かつてゴーストバスターズたちが戦ったゴーザが現代に復活。
しかしすでにゴーストバスターズは解散しており、イゴン・スペングラー博士も死去。代わりに、そのスペングラーの孫たちが戦うという物語です。

終盤には、昔のゴーストバスターズたちも登場。シガニー・ウィーバーも、ちょっとだけ出てきます。あと、マシュマロマンも。でかいやつではありませんが……

旧ゴーストバスターズたちが救援に駆け付けるクライマックスシーンは、ぐっとくるものがあります。
まあ話の流れからしてそのあたりで出てくるだろうという予想はつくんですが、ちょっとしたサプライズも仕掛けられていて、胸熱でした。


全体的な印象として、観ていると、あの『ゴーストバスターズ』の頃の雰囲気が甦ってくるような気がしました。
これは監督も意識してやってるんだと思いますが、去年の記事でも触れた80年代SFX映画黄金時代の空気感というか……いかにもあの時代の映画に出てくるような軽食店が出てきたりします。
私の勝手な想像なんですが、CGや美術関係も、意図的にちょっとローファイにしてあるように感じられました。
これは結構重要な点だと思います。
特撮もSFXも、リアルに見えることをゴールにするべきではないというのが私の年来の主張です。なぜなら、現実はつまらないから。SFXをあまりにもリアルにして現実に溶け込むようにしてしまうと、現実のつまらなさに埋没してしまう……近年のSFXは、技術が発達しすぎてその領域に踏み込んでしまってるんじゃないかと私は常日頃感じています。
『ネバー・エンディング・ストーリー』や『ゴーストバスターズ』なんかをやってた頃は、そのバランスが絶妙だった。ジェイソン・ライトマン監督は、この作品でそういうところもちょっと再現しようとしてたんではないか……そんなことを感じました。

「昔ヒットした映画の続編を作る」ということにはいろいろな難しさがついてきます。
これまで、このブログではそういう例をいくつか紹介してきました。本作も、世間の評価は賛否あり、必ずしも高く評価されているわけではなさそうです。しかし、私個人としては――たぶんにノスタルジーを含めてかもしれませんが――非常に楽しめる映画でした。

最後に……この映画では、科学とは何かみたいなこともサブテーマとして描かれています。
その文脈で、私が平素から考えていることを言葉にしてくれたせりふがあったので、それを引用しておきたいと思います。

 “科学は、パンクロックだ!”





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