今日は10月14日。
画家アルノルト・ベックリンの誕生日です。
最近たまたま相互フォローしているブロガーさんの記事でベックリンのことを読み、そういえば、この間入手したデジタル画集にベックリンの絵もあったということを思い出しました。
そんなわけで、今回はこのベックリンについて書いてみようと思います。
ベックリンは、象徴主義・世紀末芸術を代表する画家の一人。
代表作は、なんといっても「死の島」でしょう。
この絵を見ていると、私はジョイ・ディヴィジョンを思い出します。
まさに、ああいう感じでしょう。
「死の島」は、ヒトラーにも大きな感銘を与えたとか……
若いころのヒトラーは画家志望で、廃墟の絵ばかり描いていたといいます。
このあたりも、ベックリンの影響が相当にあったんでしょうか。
たとえば、ベックリンのこの絵。
ちなみに、ベックリンは「生の島」も描いてます。
「生の島」のほうは、こんな感じ。
しかしやはり、圧倒的に有名なのは「死の島」のほうなのです。
タナトス、すなわち「死への欲動」が人を惹きつけるということでしょうか。それは、危険な美しさでもありますが……
最後に、ベックリンの自画像を。
ここでは、死神がバイオリンを弾いています。
画家自身も死のほうへと引き寄せられているのです。