今回は、アニメ記事です。
前回このカテゴリーでは、『デビルマン』について書きました。
そこで、デビルマンは今年で誕生50周年と書きましたが……
そのデビルマンと同様、今年で誕生50周年を迎える名作アニメがあります。
それは……
『科学忍者隊ガッチャマン』。
いわずとしれた、タツノコプロを代表するアニメ。
「誰だ、誰だ、誰だ~」の主題歌は、不朽のアニソンアンセムとなっています。
後のSFアニメや特撮もふくめたヒーローものなどに大きな影響を与えたといわれ、『ガッチャマン』自体も、現在にいたるまで数十年にわたって続編や実写映画、スピンオフ作品などが作られてきました。日本アニメ史に燦然と輝く名作といっていいでしょう。
タツノコプロのYoutubeチャンネルから、その第一話の動画を載せておきましょう。
【科学忍者隊ガッチャマン】 第1話 「ガッチャマン対タートル・キング」 ≈
1978年には、テレビ版を編集した劇場版が作られましたが、そこでは、東宝が誇る巨匠・岡本喜八監督が制作総指揮となっています。(ただし、名前を貸しただけで現場には一切タッチしていないともいいますが)
じつは私もテレビ放送エピソードは数話しか見たことがないんですが……この劇場版で、一応大まかなストーリーはつかめることになっています。
劇場版の音楽は、故すぎやまこういち氏が担当。
また、『ガッチャマン』のキャラクターデザインには、当時タツノコプロに在籍していた天野喜孝さんがタッチしていました。
いわばドラゴンクエストとファイナルファンタジーがコラボしているようなものであり、この点をとってもものすごいことなのです。
ストーリーとしては、正義のヒーローであるガッチャマンが悪の組織ギャラクターと戦うという非常にシンプルなものですが、なにしろ、この頃のアニメは熱い。絵柄もくどい感じですが、それに負けないぐらいに物語も濃厚です。
あまり見ないのでわからないんですが、最近の漫画やアニメは、ここまで“正義”に熱くなれるのか……そんなことも考えます。正面から正義を語り、熱くなれた時代……そんな時代のアニメともいえるんじゃないでしょうか。
ちなみに……
意外な雑学として、子供のころの忌野清志郎がよくタツノコプロに遊びに行っていたという話があります。
清志郎には画才もあって、子供のころに漫画を描いてタツノコプロに持って行って見てもらうことがあったんだそうです。こうして忌野清志郎もからんでくるということで、ますますレジェンドということになるのです。