ロック探偵のMY GENERATION

ミステリー作家(?)が、作品の内容や活動を紹介。
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参院選雑感

2019-07-22 10:33:15 | 時事
参院選の投開票が行われました。

今回も、ほぼ与党の圧勝という結果でした。

まっとうな多党制を主張する私としては残念な結果です。
“亥年の選挙”ということで投票率も史上ワースト2位……ここもまた、残念なところでした。

ただ……与党側もいくらかは議席を減らしており、多少ブレーキはかかなるかなというところでしょう。
ものはいいようで、たしかに「自公で過半数確保」ではあるんですが、「自民党単独過半数確保ならず」とか「改憲勢力三分の二維持できず」というふうに表現できる結果でもあるのです。

野党側に目を転じると、立憲民主党の躍進は、それなりに意義があることだと思います。
立民も、まだできて2年ほどしか経っていない政党なので、今はこれぐらいでもとりあえずいいんじゃないでしょうか。ただ、国民民主党との微妙な関係を今後どうしていくかという問題がくすぶり続けますが……

あと、今回の収穫は、やはり山本太郎さんの率いる「れいわ新選組」でしょう。

党首である山本さん自身は落選しましたが、2議席を獲得。
政党要件も満たしたということで、そう遠くないうちに行われるとみられている衆院選では、テレビの党首討論などにも出てくるはずです。
彼の言動に賛否はあるでしょうが、あれだけ自分の言葉できちんと理念を語り、草の根運動で支持を広げてきた政治家は、いまの日本では相当レアでしょう。
れいわ新選組は、今回の参院選においてほとんどテレビで取り上げられることがありませんでしたが、ツイッターなどを見ると、地下でマグマがわきたつような大きなムーブメントになっていました。
山本太郎さんは落選したわけですが、それも、「出馬していれば当選はほぼ確実」とみられていた東京選挙区から出馬せず、比例で、しかも自分自身をあえて安全地帯に置かなかったためです。
すでに彼は衆院選立候補を見据えているようですが、山本太郎本人がテレビに出て語りはじめれば、ムーブメントは一気に拡大する可能性もあるでしょう。そうなれば、与党に対抗しうる軸となるかもしれません。いまは、そこに期待というところでしょうか。