昨日のKEPLAさんとの商品企画打ち合わせ終了後の
井戸端会議にて超特ダネをゲットです。
CFRPドライカーボンのヒールと思われます。
コレ、トップランクの競輪選手用
一点モノ試作品だそうです。
良く観察してみると左右の微妙なサイズ違いだけでなく
踵近辺の硬さも左右で異なってました。
恐らくですがこのヒールに競技用のシューズが
ドッキングされると思われます。
元型は石膏にて製作のようです。
という事はですね~
オリジナルのビ・スポーク レーシングシューズですとか
レーシングシート製作もこさえる事が可能ですよね(笑
KEPLAさんの社長さん、
こりゃヤバイと思ってそそくさと逃げられましたが・・・
アフターパーツの世界でもカーボン製と謡われる製品が
沢山ありますがCFRPの特徴・性能を最大現に発揮出来るのは
オートクレーブでの加圧・加熱成型がナンバーワンです。
最大の課題は製作する為の設備と十二分な経験
そして加工時間が長い(通常昇温から降温まで約8時間)
MT-DRACOの場合は元型が痛むのでクールダウンは
一昼夜掛けてます。
所謂カーボン製と謡われているモノは
幾つかありますが基本的に量産効果と製造コスト対策にて
様々な成型方法があります。
一番ポピュラーなのが
RTM(レジントランスファーモールディング)
レーシングヨット船体等、オートクレーブを使いたくても
そのサイズが問題で編み出されました。
風力発電の羽根もその長さ故この成型方法が採用されてます。
派生でHPーRTM(高圧レジントラスファー)
BMWのi3の車体主要骨格だと思います。
RTM成形のメリットは量産としての製造工程がオートクレーブの
数時間から10分以下に短縮されます。
そして、最近既存アフターで採用されているのが
VaRTM(バキュームレジントランスファー)
俗称インフュージョン成型
元型は下型のみで上面はフィルムバッキングにて
真空引きにて製作されるので
製作の為の設備が小規模で製作可能で
手先の器用な方でしたらDIYでも製作出来ちゃったりします。
その他に工作精度を求めると
プレス成型や筒状の製品の場合は
SMC(シートモールディングコンパウンド)ですとか
シートワイディング(丸編み成型)
フィラメントワインディング等々
ありますが今の所CFRPの
軽量・強度・剛性に関してはオートクレーブ成形が
ダントツの性能である事は間違いないのですが
製作の為の費用と手間暇が最大の難点で
価格的な課題はありますね。
尤も、カーボン素材の高騰以上に
含浸樹脂の価格はここ最近とんでもない高騰ですので
含浸樹脂量の多いVaRTMのコストメリットは
今後厳しくなると思います。
という事で、CFRPカーボン製品の
価格改定は近い将来あると思います。
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