マウンテンドームアドベンチャー 白ヒゲおやじのエッセイ

この日記は1990年から数年間、高聴取率を誇り本にまでなった人気FM番組の20周年記念としての復活版である。

ちょこレート

2008年11月26日 | Weblog
♪ あるXマスの夜。いっぱいのお客さんたちにビンゴゲームでプレセントの大判振る舞いをしていた。
 そのうち、おやじ連中が小銭を賭け始めた。それがエスカレートし、千円札・万円札が飛び交い出した。ちょっと気になったオレも、まあええかぁ、今日はXマスや、大目に見よう、でしばらく黙って見ていた。
 ふと気がつくと、カウンターの隅で一人静かに酒を呑んでいるおやじがいた。
「よかったら、いっしょに?」と誘ってみたら、「いいえ、私は結構です」と小さく手でノーサンキュー。こんな山の中のXマスイブだというのに、背広にネクタイ、腰にはポケットベルをつけている。「なんなら小銭を」とカウンター越しに100円玉を一掴み渡そうとしたら、「社長さん、実は私・・・県警に勤めている立場上、どうしてもこの中には入れないんです」ときたではないか。「けっ、け・い・さ・つ! あの、こ、これは、みんな冗談なんですよ。お遊びなんですよ」と、いい訳したら、「わかってますから」で事なきをえた。

♪ 県警の家族連れの貸し切りあったときのこと。
 数人の父ちゃんたちが「麻雀してもいいですか?」と、お伺いを立ててきた。
 「なにもこんな山の中にまで来て、今更麻雀でもないやろう」。
 「普段このメンバーとは中々一緒に集まれないんですよ。だからやらせてくれませんか?」。
 「金、賭けるんか?」。
 「メ・メ・メ・メ・メ滅相もない。チョコレートですよ」。
 「うそやん」
 「ほんまですよ。チョコっとしたレートしか賭けませんよ」。
 「―」

 そういえば昔、ゴルフで「チョコレートを賭ける」とよくいっていたことがあったが、『チョコ』っとした『レート』とは、オレも本当に知らなかった。警察官がいうのだから間違いないだろう。
 しかし今は、ちょこレートでも許してくれない味気ない時代になってしまった。

 ―写真は今年の初氷―

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3 コメント

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ためになるなあ。 (岸和田のブルース好きなおっさん)
2008-11-26 16:55:45
俺も知らんかった。チョコレート。

基本的に他力本願な、競馬とか競輪とかの博打はしないのですが、男同士で雀荘でする、生ビールを飲みながらのマージャンは大好きです。

その時はおっさんでよかったーって
           しみじみ思いますね。 

ただ、レートは大事ですねー。
洒落にならん額が動くと友達なくしますからねー。
適度に笑える額のレートが
        いいんじゃないでしょうか。

人って、額面に関係なしに、何か懸賞的なものが手に入る時って、ホント熱くなりますもんね。


盛り上がりも大事ですけど、節度も大事ですね。



岸和田の若大将へ (白ヒゲ)
2008-11-26 18:15:07
へえーっ、清潔男のタケちゃんも麻雀やるんやぁ。
知らんかった。

ちなみに「麻雀」は、「まあじゃん」ではなく「まーじゃん」でないと漢字変換できないの、知ってた?

次回のブログは「博徒白ヒゲ」シリーズでいこう。
ほんまや! (岸和田のブルース好きなおっさん)
2008-11-26 19:46:13
麻雀・・・。
そーいえば今まで無意識で打ってましたわ。
さっきは、あえてカタカナやったけど。
ためにやるブログやなあ、ほんま。

麻雀ってゲーム性がいいんですよね。戦略と心理的な攻略とゆーか、騙し合いとゆーか。

でも、最近2~3年はやってないっスね~。何しろメンツが要るもんですしねー。
皆忙しいからなぁ。

男はもっともっと遊ぶべきですよね。
遊びを忘れたら男やおまへんで


博徒白ひげ・・・楽しみやなぁ。
親父さんの生き様、そのまま博打やもんな~。
男ですわ。



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