K's Note

不定期blog

つながり力

2009-07-30 | 若者支援
7月を持って、4名の若者が
仕事に就き、僕らから離れていく。

もちろん、完全に離れるわけではなく
きっと、これからゆるやかにつながって
いくのだとは思うが。

そのなかには、このご時世に正社員として
仕事に就くものもいる。当然、本人の努力は
あるのだが、それを土台にして、何か見えない
力、偶然、ご縁、なんでもいいのだが、そういう
ものが働いたようにも聞こえる。

就労までのプロセスが面白い。

地域社会で活動を始めて6年ほどが経過し、やっと
最近、地域の一員として認めていただけるような
実感を得られる瞬間がある。

今回のがそれだ。正社員を募集しようとする企業があり
たまたま、地域活動のなかでゆるやかにつながっていた
ため、その情報が口づてでスタッフに来た。ダイレクトに。

インターネットも使っていなければ、公的職業紹介機関や
民間のそれも使っていない。もしかしたら、電話やメールも
使ってなさそう・・つまり、まさに顔の見えるつながりから
入ってきた情報だということ。

ある若者が、たまたま用事があって電話をかけてきた。

本来、そこにいるはずのないスタッフで、今回の情報を
得ていた担当者が、特別に留守番していた。

そのスタッフが若者に、ゲットした情報を伝えてみる

若者は面接だけでも受けてみたいという。

翌々日、面接が来まる。
※僕はその当日、たまたま履歴書などをプリント会うと
 したいという彼と遭遇し、PCとプリンターを使い
 「がんばってねー」の一言をかける。

スタッフより、採用の情報が入る。この厳しいご時世に
正社員というから驚いた。

採用通知のあった夕方、やはり、偶然だが彼とあって
握手。よかったねーと。

その後、保護者からも電話があった(らしい)。聞くまでも
なく、嬉しそうな声だったと報告メールがまわる。

なんというか、偶然的な要素が強い感じがするが、
少なくとも、保護者-彼-スタッフ-職場、はゆるやかな
つながりの力を持って、今回の出来事が起こるのを
待ち構えていたかのような展開だ。


もちろん、「働く」ことも重要なことであるが、ここで
培った「働き続ける」ことにもチャレンジしてほしい。
次のステップとして転職などを考えることがあってもいいが
やはり、そこは継続性を持ってやってほしい。

きっと、最初の3時間、3日間、3か月、3年は、シンドイことも
多く、辞めたい衝動にも駆られるだろうが、是非、辞めたいと
思った時こそ、帰りに事務所に寄ってもらいたいものだ。

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